安全にロードバイクで走行するためにはヘルメットが必須アイテムですが、快適さを向上させるために、内側に被るヘルメットインナーがおすすめです。
サイクルキャップとも呼ばれるヘルメットのインナーは、汗を吸収したり日差しを遮ったりすることで、ライドを助けてくれます。
この記事では、ロードバイク向けのヘルメットインナーをお探しの方に向けて、メリットやデメリット、選び方のポイントを解説します。
記事の最後には、おすすめのサイクルキャップ10選もご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
ロードバイク向けヘルメットインナーを使うメリット
汗を吸収する
ロードバイクは、ヒルクライムのように風を受けづらく強度が高い場面では、頭部から大量の汗が滴りますよね。
汗が目に入ると、痛みを生じることや前が見にくくなり危険が生じる原因です。
ヘルメットの下にインナーを着用していれば、頭の汗を吸収して、顔に垂れてくることを防ぎます。
夏向けのサイクルキャップは速乾性も高いため、ヒルクライムで吸った汗もダウンヒルで一気に乾きます。
日差しを遮る
ロードバイクのヘルメットには多くの通気孔が空いており、その穴から直接頭部に太陽光が当たってしまいます。
ヘルメットインナーを被っていれば、頭部への太陽光をシャットアウトするため頭の日焼けを防ぐことが可能です。
また、つばがついているサイクルキャップであれば目に入る眩しい太陽光も避けられますので、前方が見やすく安全性向上にも貢献します。
頭部を冷えから守る
氷点下に近い冬のライドでは、頭や耳に冷たい風を受け続けることで痛みを生じることがよくあります。
冬用のヘルメットインナーは暖かいウール素材が使われており、頭はもちろん耳も覆うことで頭全体を暖かく包んでくれます。
真冬にロードバイクに乗るのであれば、サイクルキャップは必需品と言ってよいでしょう。
ヘルメットのニオイ対策に
ヘルメットのパッドには抗菌加工が施されていますが、夏にかく大量の汗の前には抗菌消臭効果が追いつきません。
ですが、ヘルメット本体は洗濯することができませんので、汗のニオイがこびりつかないようにサイクルキャップの活用がおすすめです。
ヘルメットに汗が染み込まないようにすることで、劣化を防ぎヘルメットの寿命を伸ばすことにも繋がります。
ロードバイク向けヘルメットインナーを使うデメリット
爽快感が落ちる
ヘルメットインナーは汗を吸って快適さを向上させてくれますが、頭へダイレクトに風を受けることによる爽快感はどうしても落ちてしまいます。
また、インナーキャップに慣れない間は却って暑く感じる場合もありますが、実際には汗を吸収し発散することで冷感効果があります。
頭に直接風を受けることよりも、汗が垂れてこないことや日差しを遮ることによるメリットの方が大きいでしょう。
締め付け感がある
ヘルメットインナーは頭にしっかりとフィットするために、伸縮性のあるゴムが使われていることが多くあります。
普段帽子などを被り慣れていない方にとっては、インナーを着用することによる締め付け感を覚えてしまうかもしれません。
ですが、ヘルメット同様ほとんどの方はインナーを使用するごとに締め付け感に慣れていきますので、心配しすぎる必要はないでしょう。
ロードバイク向けヘルメットインナーの選び方
形状をチェックする
ロードバイク用ヘルメットのインナーには、「つば付きサイクルキャップ」「つばなしインナーキャップ」「バンダナタイプ」などさまざまな形状があります。
つば付きサイクルキャップは最もオーソドックスなためデザインも豊富で、日差しが目に入るのを防ぐ効果があります。
つばの無いインナーキャップは、柔らかく付け心地がいい傾向にありますが、水泳キャップのようなデザインが一般的です。
バンダナタイプは額へのフィット性能が高く汗垂れを防ぎ、テールバンドで首の後ろの日光も防いでくれます。
素材をチェックする
ヘルメットインナーを選ぶ際には、季節や目的に合わせて生地の素材をチェックする必要があります。
夏の汗対策に速乾性能の高いインナーをお求めであれば、ポリエステルのメッシュ素材が使われているモデルがおすすめです。
コットン素材は、普通のTシャツと同じく通気性が悪く汗が乾きにくいため、メイン素材にはおすすめできません。
また、冬用に頭部を暖めたいのであれば、ウールやフリース素材で作られたインナーがベターです。
頭のサイズに合ったものを選ぶ
ロードバイク向けのヘルメットインナーはフリーサイズのモデルも多いですが、あらかじめ大きさを確認し、頭に合ったサイズを選びましょう。
頭の大きさに対して小さすぎるインナーは、頭を締め付けて頭痛に繋がるので避けてください。
反対に、大きすぎるとヘルメットの中でシワができたり、汗を適切に吸いにくくなるため快適さが落ちてしまいます。
ロードバイク向けヘルメットインナーのメーカーは?
ある程度品質が高いヘルメットインナーを選ぶには、サイクルウェアメーカーから選ぶとよいでしょう。
シンプルで高機能なインナーキャップであれば、国内の大手メーカー「パールイズミ」がおすすめです。
おしゃれなサイクルキャップをお求めであれば、イタリアのロードバイクブランド「チネリ」が人気です。
また、「ロックブロス」や「サンティック」といった安価なウェアを多数展開するメーカーも選択肢が多く、おしゃれなモデルを取り揃えています。
ロードバイク向けヘルメットインナーの価格帯は?
ロードバイク向けのヘルメットインナーは、おおよそ1,000〜2,000円前後でお求めいただけます。
ですが、パールイズミやチネリなど、大手ブランドの高品質でおしゃれなモデルになると、3,000円程度と少し高めになります。
一方、ノーブランドの安いモデルであれば1,000円を切るようなモデルもありますが、口コミなどをよく確認し粗悪な品を選ばないように注意しましょう。
ロードバイク向けヘルメットインナーおすすめ10選
メーカー・製品名 | 素材 | サイズ | 形状 |
---|---|---|---|
チネリ スーパーコルサキャップ | ポリエステル、コットン | フリー | つば付きサイクルキャップ |
チネリ WEST COAST CAP | ポリエステル | フリー | つば付きサイクルキャップ |
チネリ CINELLI OPTICAL CAP | ポリエステル | フリー | つば付きサイクルキャップ |
ロックブロス サイクリングキャップ | ポリエステル(メッシュ素材) | フリー(推奨頭囲:56-61cm) | つば付きサイクルキャップ |
スタビリスト インナーキャップ | ポリエステル(メッシュ素材) | フリー | つばなしインナーキャップ |
パールイズミ コールド シェイド ヘルメット ビーニー | ナイロン、ポリウレタン | フリー(頭囲57-60cm) | つばなしインナーキャップ |
パールイズミ ウォーム キャップ | ポリエステル | フリー(頭囲57-60cm) | つばなしインナーキャップ |
サンティック サイクルキャップ インナーキャップ | ポリエステル | フリー | つば付きサイクルキャップ |
Domirave バンダナキャップ | ポリエステル | フリー | バンダナキャップ |
Trifong バンダナキャップ | ポリエステル | フリー | バンダナキャップ |
【チネリ】
スーパーコルサキャップ(C0171BT)
チネリの伝統的なスチールフレーム「スーパーコルサ」をイメージしてデザインされたサイクルキャップです。
シンプルなブラックカラーをベースに、カラフルでおしゃれなチネリロゴが散りばめられており、目立ち過ぎずさりげないオシャレさが人気です。
速乾性の高いポリエステルをメインに使用し、コットン素材を織り込むことで触り心地も良く快適に着用いただけます。
素材 | ポリエステル、コットン |
---|---|
サイズ | フリー |
形状 | つば付きサイクルキャップ |
【チネリ】
WEST COAST CAP(501CCWCOCAP)
元プロトライアスリートがデザインしたこちらのモデルは、その選手のトレーニングコースであったコロラド山脈がイメージされています。
一見するとかなり派手ですが上からヘルメットを被れば、つばとサイドしかデザインが見えませんので、思いの外目立ちません。
サイクルイベントなどで周囲の目を引く、おしゃれなサイクルキャップをお探しの方におすすめです。
素材 | ポリエステル |
---|---|
サイズ | フリー |
形状 | つば付きサイクルキャップ |
【チネリ】
CINELLI OPTICAL CAP
世界的に有名なグラフィックデザイナーであるイタロ・ルピ氏が手がけた、ポップアートのような可愛さが特徴的なサイクルキャップです。
ドットやボーダーがデザインされた可愛らしさの一方、使われているカラーはホワイトとブラックの2色でクールさも感じさせてくれます。
キャップ後部には伸縮性の高いゴムが付いているため、頭の形に合わせてフィットさせられます。
素材 | ポリエステル |
---|---|
サイズ | フリー |
形状 | つば付きサイクルキャップ |
【ロックブロス】
サイクリングキャップ
こちらのサイクルキャップは吸汗速乾素材を使い、頭部の汗を素早く吸収・発散しヘルメット内を快適な状態に保ちます。
約6cmある大きめのつばは片手で簡単に上下でき、日差しの強さや太陽の傾きに合わせて自由自在に使いこなせます。
11種類もの豊富なデザインを取り揃えているため、ヘルメットカラーと合わせることでおしゃれさアップも狙えるサイクルキャップです。
素材 | ポリエステル(メッシュ素材) |
---|---|
サイズ | フリー(推奨頭囲:56-61cm) |
形状 | つば付きサイクルキャップ |
【スタビリスト】
インナーキャップ
最も汗をかく前頭部から後頭部にかけてメッシュ素材にすることで、吸汗速乾性能を高めたインナーキャップです。
つばがついておらず柄のないブラックカラーのため、ヘルメットインナーを目立たせたくないという方におすすめです。
こちらのモデルは2枚セット商品のため、通勤などで毎日使う方でもローテーションで洗濯できるため、清潔さも保てます。
素材 | ポリエステル(メッシュ素材) |
---|---|
サイズ | フリー |
形状 | つばなしインナーキャップ |
【パールイズミ】
コールド シェイド ヘルメット ビーニー(479)
パールイズミ独自開発の「コールドシェイド」は、生地自体が涼しいだけでなく、UVカット機能で太陽光を遮ることで温度上昇を防ぎます。
頭部の汗を素早く吸い上げることで汗垂れを防ぎ、すぐに乾くことで不快なベタつきも抑えます。
後部には再帰反射素材も付いており、夜間の視認性も高めてくれる安心安全なインナーキャップです。
素材 | ナイロン、ポリウレタン |
---|---|
サイズ | フリー(頭囲57-60cm) |
形状 | つばなしインナーキャップ |
【パールイズミ】
ウォーム キャップ(489)
起毛素材を使い軽くて暖かいこちらのインナーキャップは、寒い冬のライドで頭部を包み込み暖めてくれます。
冷えやすい耳も覆えるように長めに作られており、耳の部分にはサングラスの柄を通せる「アイウェアホール」も付いています。
また、背後から迫る自動車の音に気づけるよう、耳の内側にメッシュ素材を採用するなど、安全性への配慮も万全なウォームキャップです。
素材 | ポリエステル |
---|---|
サイズ | フリー(頭囲57-60cm) |
形状 | つばなしインナーキャップ |
【サンティック】
サイクルキャップ インナーキャップ
冷感性のある吸汗速乾生地で、頭部の熱を素早く排出し快適なコンディションを維持してくれるサイクルインナーキャップです。
コンパクトに畳めるため、使用しない時にはサイクルジャージのポケットにも収納できるという携帯性の高さも特徴です。
オーソドックスでシンプルなブラックカラーに加え、グリーンやネイビーといったおしゃれなカラーもラインナップしています。
素材 | ポリエステル |
---|---|
サイズ | フリー |
形状 | つば付きサイクルキャップ |
【Domirave】
バンダナキャップ
バンダナタイプのキャップは目深にかぶることで額の汗を吸収しやすく、また首の後ろを直射日光から防ぐことができます。
ツルツルとした生地で触り心地が良く、伸縮性も高いため頭のサイズを問わず誰でもフィット可能です。
ロードバイク用としてはもちろん、DIYなどの屋外作業の時にも活躍する汎用性が高いバンダナキャップです。
素材 | ポリエステル |
---|---|
サイズ | フリー |
形状 | バンダナキャップ |
【Trifong】
バンダナキャップ
19種類もの豊富なカラーやパターンをラインナップしており、ヘルメットに合わせた色を選びたい方におすすめのバンダナキャップです。
通気性の高いポリエステル生地で、優れた熱排出機能を特徴としています。
テールバンドの長さはお好みに調整可能なため、首を覆う機能性と見た目のバランスを取ることができます。
素材 | ポリエステル |
---|---|
サイズ | フリー |
形状 | バンダナキャップ |
まとめ
ロードバイク乗車中、ヘルメットの中は温度が上がり大量の汗をかきますが、インナーを活用することでヘルメット内部を快適に保つことが可能です。
ぜひこの記事をご覧になり、ライドを快適にしてくれる便利なサイクルキャップが見つかれば幸いです。
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