ホイールは、ロードバイクの総重量に直結し、乗り味や走行性能に大きく寄与します。
ロードバイクの経験が浅くても、ホイールを変えるとその違いをはっきりと感じられます。
そのため、自分だけのロードバイクにカスタマイズしていくうえでホイールの変更は非常に重要です。
今回は、ホイールを選ぶポイントを交えながら、比較的手に入りやすいコスパ最強のアルミホイールを厳選しご紹介します。
目次
- 1 ロードバイク用アルミホイールを使うメリット
- 2 ロードバイク用アルミホイールを使うデメリット
- 3 ロードバイク用アルミホイールの選び方
- 4 ロードバイク用アルミホイールおすすめ10選
- 4.1 【カンパニョーロ】SCIROCCO(WH18-SCCFRX1B)
- 4.2 【カンパニョーロ】ZONDA(WH17-ZOCFRX)
- 4.3 【フルクラム】RACING 4(07512874)
- 4.4 【フルクラム】RACING 3(50077)
- 4.5 【シマノ】WH-RS500(WHRS500FR)
- 4.6 【シマノ】ロードDISCチューブレスホイール(WH-RS770)
- 4.7 【マビック】KSYRIUM S DISC(LF9023100/LR3676100)
- 4.8 【ヴィジョン】TRIMAX35(710-0113231050)
- 4.9 【P&P COMPONENTS】BOREAS(BOREAS)
- 4.10 【Easton】EA70(2009139)
- 5 まとめ
ロードバイク用アルミホイールを使うメリット
値段が安い
ロードバイク用ホイールの素材は、主にカーボンとアルミに大別されます。
アルミホイールはカーボンホイールに対して値段が安価で、比較的手に入りやすい価格のものが多いです。
完成車を買って初めてホイールを付け替える場合は、アルミホイールからでも十分に違いを感じられるのでおすすめです。
耐久性が高い
アルミニウムは金属の中でも軽量で、腐食に強く、加工のしやすさが特徴の素材です。
アルミホイールは耐久性が高く、20,000km前後は問題なく乗ることが可能ですので、安心して使うことができます。
ターマック(舗装路面)だけでなく、グラベル(非舗装路面)でも問題なく走行可能ですので、走る環境を選びません。
種類が豊富
カスタマイズのはじめの一歩として選択されることも多いことから、カーボンホイールに対して種類が豊富な点も魅力です。
予算に対して選べる種類が豊富ですので、自分のお気に入りを見つけられるという楽しみがあります。
そうそう買い換えられるものではありませんので、じっくり選んで納得のいく1本を見つけましょう。
ロードバイク用アルミホイールを使うデメリット
重い
カーボンホイールと比較した場合、アルミホイールの一番のデメリットとも言えます。
アルミニウムは軽量な素材ですが、カーボンホイールと比較するとどうしてもやや重くなってしまいます。
と言ってもその差はおよそ300~500g程度なので、上級者やレースを目標としている方でない場合、あまり大きな差ではありません。
デザインの古さ
高性能モデルの多くはカーボンホイールとなっているため、アルミの質感やデザインを古いと感じる方もいます。
ですので人によってはアルミホイールのデザインをデメリットと感じる可能性があります。
ただしあくまで個人の趣向ですし、モデルチェンジの度にデザインは刷新されていますので、大きなデメリットではありません。
効果を感じにくい
種類が豊富なアルミホイールは、3万円以内で買えるような安価なものも存在します。
耐久性や安全性に問題はないのですが、安価なホイールではせっかく付け替えてもあまり効果を実感できない場合があります。
初心者でも交換した効果を実感するためには、7万円台のホイールを選ぶと後悔なく楽しめます。
ロードバイク用アルミホイールの選び方
予算を決める
アルミホイールは種類が豊富な分、値段も幅広いです。
最上級のものでは結局カーボンホイールと大差ない値段となってしまうこともありますので、まずは予算を設定します。
完成車からの付け替えを想定した場合、前後セットで50,000~100,000円程度を最初のステップアップに適した予算として一考するといいでしょう。
軽量なホイールを選ぶ
完成車に元々付属しているホイールは、コスト削減のため2,000g前後の重いホイールが装着されているものが一般的です。
ミドルクラスのアルミホイールへ買い替えるのであれば、前後で1,500g程度であれば十分軽量な部類に該当します。
500g程軽量になると、ロードバイク歴が浅くても乗り味や加速性能の明確な違いを体感できます。
デザインで選ぶ
アルミホイールはバリエーションが豊富なため、メーカーや製品によってスポークのデザインやカラーが異なります。
剛性や重量も重要ですが、長く大切に付き合っていく考えた場合、ホイールのデザインも重要なポイントです。
最初の内は性能だけにこだわりすぎず、ホイールのデザインにも目を向けて選ぶとよいでしょう。
信頼性の高いブランドを選ぶ
安価でありながら質の高いホイールを選ぶなら、信頼性の高いブランドから選択することをおすすめします。
現在様々なメーカーから安価なホイールが販売されていますが、信頼性や耐久性を考えると大手メーカーの商品が無難です。
具体的なブランドの選び方を紹介しますので、参考にしてみてください。
シンプルなデザインで質実剛健な物が好みな方には、シマノをおすすめします。
オシャレと走行性能を両立させたい方には、カンパニョーロとフルクラムをおすすめします。
最新技術が盛り込まれていて、将来的にレースデビューも考えている方には、マビックをおすすめします。
ロードバイク用アルミホイールおすすめ10選
【カンパニョーロ】
SCIROCCO(WH18-SCCFRX1B)
カンパニョーロのエントリーグレードですが、5万円台で狙えるホイールの中ではトップレベルのコスパを誇ります。
重量は1,654gのため、漕ぎだしに重さを感じるかもしれませんが、走り出してしまえば問題ありません。
完成車に付属していたホイールからは明らかな違いを体感することができますし、デザイン面でも人気を博しています。
【カンパニョーロ】
ZONDA(WH17-ZOCFRX)
シロッコの兄貴分にあたり、さらに同社の上位グレードから基本構造を引き継いでいます。
ステップアップ用として人気で、重量も約1,540gと軽量なため、性能アップを十分に感じることができるコスパ最強ホイールです。
独特なスポークデザインは所有欲を満たしてくれるため、さらにステップアップしていっても、普段使いとして活躍してくれます。
【フルクラム】
RACING 4(07512874)
フルクラムのエアロモデルのため、空力を考慮した設計になっています。
重量は約1,725gのため、やや重めでではありますが、ディープリムにして平地を巡航するには最適なホイールと言えます。
初心者向けの中では剛性感も高く、走行中ダンシングしても心もとなさを感じません。
定速でロングライドを考慮している方には特におすすめです。
【フルクラム】
RACING 3(50077)
RACING4の上位モデルでおすすめの一本になります。
非常に素直なホイールで、漕ぎだしはそこまで恩恵を感じませんが、踏めば踏むほど踏力に応じて加速していきます。
重量も1,560gと軽量のため、日常使いはもちろんですがヒルクライムやレースでも十分に活躍してくれます。
値段は10万円近いですが、所有して後悔することのないおすすめの商品です。
【シマノ】
WH-RS500(WHRS500FR)
2018年にモデルチェンジしたホイールで、どんな走行場面も苦としないオールラウンダー的な一本です。
重量は約1,650gと比較的軽めの部類に該当し、価格も定価で5万円台と非常に安価となっています。
チューブレス化も可能となっているため、振動吸収性を上げロングライド向けとすることもできます。
【シマノ】
ロードDISCチューブレスホイール(WH-RS770)
10万円をややオーバーしてしまいますが、絶対に後悔しない一本です。
重量はディスクブレーキ対応ながら1,637gと軽量で、漕ぎだしも十分に軽く感じます。
走行性能はさることながら、耐久性やメンテナンスのしやすさからも、日常での練習用に最適です。
アルミリムはカーボンラミネートがされているため、アルミの質感が好みではないという方にもオススメです。
【マビック】
KSYRIUM S DISC(LF9023100/LR3676100)
非常に人気の高かった先代の「キシリウムUST」をさらに軽量化しつつ、価格を抑えた非常に魅力的な一本です。
重量はディスクブレーキ用のため1,670gですが、剛性感が高くあらゆる面でパフォーマンス向上を体感できます。
全体を黒で統一しているためアルミらしさが薄れ、デザイン的にも引き締まったスポーティな印象を与えてくれます。
【ヴィジョン】
TRIMAX35(710-0113231050)
エアロダイナミクスに特化したホイールを望む場合、この一本をおすすめします。
プロのロードレースでも活用されているものの比較的手ごろな価格の商品が多く、コスパに優れています。
日常使いでも有効ですが、ロードレースやヒルクライムでその真価を発揮します。ねじれやたわみを感じさせず、しなやかな走りがおすすめするポイントです。
【P&P COMPONENTS】
BOREAS(BOREAS)
上記で取り上げたビッグブランドと比較するとマイナーなブランドですが、性能は全く引けを取りません。
前後セットで10万円以内にもかかわらず、重量は1,430gと圧倒的な軽さを誇ります。
加速性能はもちろんですが、剛性不足を感じることがない点もオススメできるポイントです。
ヒルクライムや高速巡航を考えている方、マイノリティを好む方には是非オススメです。
【Easton】
EA70(2009139)
クリテリウムレースを念頭に置いて設計されたホイールで、高い強度と剛性を合わせ持ちます。
重量は1,635gと特筆して軽くはありませんが、スピードと乗り心地を高い次元で両立している完成度の高いホイールです。
シーンを選ばず、あらゆる場面で活躍するオールラウンダー的一本を探している方には非常におすすめです。
まとめ
様々なメーカーから多様な種類が登場しているアルミホイール。
数が多すぎて悩みがちですが、長く付き合うことを考えると、まずは結局色やデザインの好みです。
予算と相談しながら、お気に入りの一本を見つけましょう。
ロードバイク用アルミホイールの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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