パップテントとは、もともと欧米の軍隊で軍幕として使われていた簡易的なテントのことです。
シンプルな構造で設営・撤収がしやすく、設営の仕方によって形状もバリエーション豊かなため、シーンによって工夫して使うことができます。
しかし、パップテントは床がなくて隙間風も入りやすく寒い時期には向いていないため、防寒対策が必要になります。
そこでおすすめなのが、薪ストーブ対応のパップテントです。
本記事では、薪ストーブ対応のパップテントのメリットや選び方を紹介します。
目次
- 1 薪ストーブ対応のパップテントを使うメリット
- 2 薪ストーブ対応のパップテントを使うデメリット
- 3 薪ストーブ対応のパップテントの選び方
- 4 薪ストーブ対応のパップテントおすすめ10選
- 4.1 【GOGlamping】G・G PUP パップテント
- 4.2 【POMOLY】STOVEHUT BLACK パップテント(130)
- 4.3 【TOMOUNT】パップテント TC軍幕
- 4.4 【BUNDOK】ソロ ベース(BDK-79EX)
- 4.5 【FUTUREFOX】FOX-BASE パップテント
- 4.6 【HIDE-OUT】パップテント tc 前幕(KHAKI)
- 4.7 【GOGlamping】パップテントの前幕 1人用(MTT1-251-JP)
- 4.8 【Soomloom】字型テント Capture tent
- 4.9 【NBVNBV】パップテント 軍幕
- 4.10 【M Mountainhiker】オックスフォード生地 軍幕
- 5 まとめ
薪ストーブ対応のパップテントを使うメリット
暖かくて快適
パップテントは隙間風が入りやすく、床がないため冷気を感じやすい作りになっています。
そのため、夜や朝方に冷え込む時期や冬のキャンプに使用するためには、しっかりした防寒対策が必須です。
薪ストーブを使えば遠赤外線でテント内全体を暖めることができて、ストーブの上で料理をすることもできます。
テントの中でもずっと火を眺めていられるというのもキャンパーにとっては嬉しいですよね。
薪ストーブを使っても安心
薪ストーブを焚くと当然ですが煙が出るため、テント内で使う際は煙を外に逃がせるよう、万全の対策が必要です。
煙がテントの中にこもると一酸化炭素中毒になったり、薪ストーブの本体や煙突部分にテントの生地が接触すると火事になったりする恐れがあります。
そのため、薪ストーブを使いたい場合は、きちんと薪ストーブ専用のパップテントを選ぶと安心です。
上級キャンパーに仲間入りできる
まず、パップテント自体が使っているとワイルドな野営感があって、キャンプの雰囲気がグッと高まります。
さらに薪ストーブを使って冬キャンプとなれば、いつかやってみたいと憧れるキャンパーも多いでしょう。
薪ストーブ対応のパップテントであれば、構造がシンプルで組み立てしやすく、初心者でも安全に薪ストーブを使うことができます。
薪ストーブ対応のパップテントを使うデメリット
床がないので工夫が必要
パップテントは基本的に床がないため、中で寝たりくつろいだりするためには工夫が必要です。
グランドシートを別で用意して敷きつめるか、コットと呼ばれるキャンプ用のベッドや椅子をテントに設置しなければなりません。
余計なアイテムが必要になるため、購入する費用がかさんだり、荷物が増えたりといったデメリットがあります。
虫や動物が侵入しやすい
パップテントは地面とテントの間に必ず隙間が空いてしまうため、風が入るほかに虫や動物も入ってくる恐れがあります。
とくに夏のキャンプはハチ・アブ・蚊などの害が多いため、きちんと対策をしておかないと夜中に虫に刺されて大変なことになるでしょう。
また、食料を求めてネズミやキツネなどの野生動物が入り込む危険性もあるため、気になる場合はインターテントを併用するのがおすすめです。
万が一の対策は必須
薪ストーブに対応しているパップテントとはいえ、テント内で火を使うということは必ず危険が伴います。
もちろん、薪ストーブを使う方はテントが燃えないように十分注意を払っているかと思いますが、何よりも怖いのは一酸化炭素中毒です。
一酸化炭素中毒は火事と違い異変が目に見えないため、発見が遅れて命の危険を及ぼします。
薪ストーブを使用の際は、必ず一酸化炭素チェッカーを設置しましょう。
薪ストーブ対応のパップテントの選び方
高さや大きさ
パップテントはソロキャンプ向けの小さめサイズのものが多いですが、商品によっては3人以上の容量のテントもあります。
また、天井の高さによっても使い勝手が大きく変わるため、よりくつろげる広さが欲しい方は150cm以上の高さがあるテントがおすすめです。
パップテントは棟の真下以外は天井が低いため、床面積でテントの大きさを選んでしまうと思ったよりも狭かったということがよくあります。
パップテントを選ぶ際は、過ごすスペースの天井の高さも考慮しましょう。
形状
パップテントにはポールが左右1本ずつのものと2本で二股になっているものがあります。
どちらも設営の難易度は変わりませんが、2股のタイプのほうがテント内をより広々と使うことができるため、広さ重視の方におすすめです。
さらに、キャノピー部分をリビングにしてくつろぎたい場合は、風よけのサイドウォールがあるテントを選ぶとよいでしょう。
素材
パップテントの素材は主に、ナイロン・ポリエステル・コットンの3種類になります。
ナイロンは軽量で持ち運びしやすく、荷物を最小限にしたいソロキャンプやツーリングキャンプに最適です。
ポリエステルは耐久性も防水性も高く、梅雨時の悪天候のキャンプでも使用できます。
コットンは軍用のパップテントに使用されている元祖とも言える素材で、丈夫で火にも強いため、薪ストーブの使用に最も適しています。
しかし、コットンはとても重く濡れると乾かすのが大変というデメリットもあり、より機能性のポリコットンが使われていることも多いです。
薪ストーブ対応のパップテントおすすめ10選
【GOGlamping】
G・G PUP パップテント
ソロキャンプにぴったりで多機能な、薪ストーブ対応のパップテントです。
薪ストーブ用の煙突口のほかに換気用の三角窓がついており、見た目がかわいいうえに一酸化炭素もしっかり防ぐことができます。
便利なダブルジッパーで取り外し可能なサイドウォールも付いており、雨風の中でもくつろぐことができます。
【POMOLY】
STOVEHUT BLACK パップテント(130)
パップテントのデメリットをすべて解消した、居住性の高いテントです。
床があり、虫よけのメッシュもしっかりあるため、普通のテントと同じように寝袋で過ごすことができます。
薪ストーブを設置するための専用スペースがあり、薪や調理器具もたくさん収納できる便利なデザインです。
【TOMOUNT】
パップテント TC軍幕
これぞパップテントと思わせる、無骨でシンプルなデザインが魅力的な商品です。
シンプルながらも陣幕型・フルクローズ・フルオープンと様々な形状に対応しており、シーンによって自在に変えることができます。
インナーテントも付属しているため虫の心配もなく、さらに薪ストーブで暖かく快適に過ごすことが可能です。
【BUNDOK】
ソロ ベース(BDK-79EX)
テント単品から2股ポール・グランドシートなどの付属品をセットで選べる豊富なバリエーションの商品になっています。
カラーもカーキとベージュの2種類あり、ミリタリー調のデザイン性も高いパップテントです。
薪ストーブ用の煙突口部分はファスナーで開閉可能なため、夏など使わない時も雨風の侵入の心配はありません。
【FUTUREFOX】
FOX-BASE パップテント
過ごしやすさをとことん追求した、ソロキャンプ向けのパップテントです。
製作者が他ブランドのパップテントを使用していた時の改善点をすべて詰め込んだというだけあって、抜群の使い心地になっています。
普通のパップテントよりも前庭部分が広めで、スチール製のペグが18本も完備されている満足度の高い商品です。
【HIDE-OUT】
パップテント tc 前幕(KHAKI)
居空間の広さを追求した、組み立て方も自由自在のパップテントです。
天井の高さはパップテントの中でも高めの155cmで、前庭が広めなうえに前庭部分を跳ね上げたままフルクローズにできる仕様になっています。
インナーテントも付属しているため虫の心配もありません。
1人用となっていますが、インナーテントを使用しないで前庭までのフルクローズにすれば、2人でも使用可能な広さです。
【GOGlamping】
パップテントの前幕 1人用(MTT1-251-JP)
薪ストーブ対応のパップテントの中でも、トップクラスのコスパのよさを誇る商品です。
天井高もかなり高めの157cmでフルクローズにできる前庭付きという、広々とくつろげる設計になっています。
おまけに前庭のクローズ部分には真ん中ジッパーが付いているため、拡張状態で使用しやすく便利です。
この機能性で薪ストーブも使用できて1万円以下という革新的な価格となっています。
【Soomloom】
字型テント Capture tent
ソロキャンプ向けのコンパクトなサイズの商品が多い中では珍しい、4人用の大き目のパップテントになります。
ファミリーキャンプにも使える4人用ということで、天井高も2m以上とかなり高めの設計です。
前後どちらもパネルを跳ね上げてタープとして設営することができるため、リビングテントとしても活躍してくれます。
夏はソーラーブロックコーティングによって涼しく、冬は薪ストーブで暖かく過ごせるため、四季を通して使用することが可能です。
【NBVNBV】
パップテント 軍幕
ポリエステル生地とアルミのポールを使用し、軽量で持ち運びもしやすいパップテントです。
210Dポリエステルオックスフォード生地を使用しているため防水性も高く、グランドシートも付属しているので雨の時でも安心して過ごせます。
横幅が355cmと広めなため、コットや薪ストーブを置いても余裕のある秘密基地のようなテントです。
【M Mountainhiker】
オックスフォード生地 軍幕
ファミリーキャンプにも使用できる大きめで薪ストーブ対応のパップテントです。
天井高が210cmと余裕で立って過ごすことができ、横幅も3.5m~5.5mまでのサイズ展開になっています。
煙突口には最大耐熱温度約150度の耐熱シートを使用しており、薪ストーブも安心して使用することが可能です。
まとめ
もともとは寒さに弱いパップテントですが、薪ストーブ対応のパップテントを使用することで寒い時期も快適にキャンプを楽しむことができます。
薪ストーブを使うと危険な面もありますが、メリットデメリットをよく理解したうえで、ぜひ自分にぴったりのパップテントを探してみてください。
パップテント 薪ストーブ対応の購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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