独自性の強さが魅力的なゴルフメーカーのプロギア、飛距離に特化してモデルを造り続けているのには深い意味があります。
規定ギリギリの反発性能や、規定を超えた高反発モデルは、ドライバーだけでなくフェアウェイウッドにも揃えているのです。
今回は、ルールを超えたモノづくりについて、併せておすすめの歴代の名器10選と、メリット・デメリット、選び方についてご紹介します。
フェアウェイウッドを選ぶときの参考にしてください。
プロギアのフェアウェイウッドを使うメリット
安定した弾道
プロギアは、弾道が安定する重心深度の深さによって、不動の人気を得たクラブメーカーです。
フェアウェイウッドも同様に、曲がりに不安を持つゴルファーにとって信頼のおけるメーカーと言えます。
また、低重心・深重心を追求したモデルは打ち出した球の上りも良く、途中で失速することのない扱いやすさに特徴があります。
高い飛距離性能
個々のレベルに合わせたモデルを揃えて、飛距離を狙えるのがプロギアの特徴です。
軌道が安定せずに芯でもボールを捉えられない方には、確実にミートできるシャローモデルを用意しています。
芝上のボールをフェースセンターで捉えられない人には、スイートエリアを広げてフェース下部でも飛距離が出せるモデルを用意しています。
楽しむゴルフの実践
アマチュアの多くはコースに迷惑をかけない範囲で、ルールに縛られることなくゴルフを楽しんでいます。
プロギアは「アマチュアがいかにゴルフを楽しめるか」をとことん追求し、規定外の高反発モデルを用意しています。
公式競技では使用できませんが、あえて「高反発」と称して楽しめるクラブを用意しているメーカーです。
リカバーショット用モデル
ドライバーの次に飛距離を担うクラブではありますが、打ちやすさ・扱いやすさを備えているのがプロギアのモデルです。
Qシリーズには、7番アイアンに相当するロフト角33度のモデルもあり、広いソールによってラフから簡単に打ち出すことができます。
このように、リカバリー用としても使えるのは役に立つクラブと言えます。
ドライバーの代用
タイトなコースレイアウトでドライバーの調子が悪いと、トラブルショットのカバーを繰り返すことになります。
無理をせずに、曲がらない弾道を持つフェアウェイウッドを使うことで、安心してティーショットに臨むことができます。
しかも、すべてのモデルが飛距離に特化したモデルなので、距離のロスをカバーすることも可能です。
プロギアのフェアウェイウッドを使うデメリット
制御の難しさ
基本的には飛ぶことに特化したメーカーなので、円弧のようなエリアよりも、縦長のゾーン狙いに向いているモデルが多くなっています。
グリーンに近づけるのであれば問題ありませんが、グリーン狙いでは制御が難しい場合もあります。
日ごろからターゲットまでの距離を大事にしたショットを行い、距離感を養うことが必要です。
球筋の打ち分けが難しい
プロギアのフェアウェイウッドは、曲がらない球筋に特徴があるため、意識的に曲げるショットには向かないクラブです。
特に、重心深度が深いシャローバックモデルだと、擦り気味にインパクトをしても、ストレート弾道で飛んでいきます。
操作性を求めるのであれば、コロンとしたディープタイプのヘッドを選ぶことをおすすめします。
初心者に難しいモデル
プロギアに限らず、ラインナップのなかには上級者モデルが用意されています。
スキルに合わないモデルを選ぶと、距離や方向をコントロールするのが難しくなり、扱いにくいクラブとなります。
おおむね扱いやすい低重心・深重心モデルですが、なかにはスピン量を抑制するロースピンモデルもあるので選ぶときには注意が必要です。
状況や場面を選ぶ
フェアウェイウッドは、フェアウェイから打つことを前提にしているクラブなので、ラフやディープライからのショットは限定されます。
また、左足下がりや前下がりの斜面では、スキルと経験がないとミスヒットになる可能性があります。
距離的にはフェアウェイウッドであっても、状況によっては使うことのできないクラブです。
パワーとヘッドスピードが必要
フェアウェイウッドのなかでも、ロフト角の小さな3番は、打ち出し角が低くなるため、ある程度のパワーとヘッドスピードが必要です。
直打ちは芝の抵抗を受けるため、失速しないようヘッドを滑らせて、確実にミートができるテクニックも必要です。
適応できるスキルを備えていなければ、使わないクラブとなる可能性があります。
プロギアのフェアウェイウッドの選び方
自分に合うモデルを選ぶ
プロギアのフェアウェイウッドは、初心者から上級者まで、幅広いゴルファーに合うモデルがライナップされています。
自分のスキルレベルや好みに合わせて、最適なクラブを選ぶことができるよう選択肢を広げておくことが大切です。
また、中古品を購入する場合は、試打をせずに選ぶことが多いため、事前にリサーチしておく必要があります。
そのためには、自身のヘッドスピードや、シャフトの適合性などを確認しておくことが必要です。
品質のチェックが必要
歴代の名器と呼ばれる中古モデルのなかには、10年以上経過したクラブもあります。
一般的には遡っても5年程度ですが、プロギアは10年前のほうが、高性能モデルと評価の高い人気モデルもあります。
年数が経過したモデルほど、経年劣化はもちろんのこと、特別な傷や痛みなどをチェックすることが必要です。
また、シャフトは5年~10年、グリップは1年~3年程度が目安なので、併せて劣化状況を確認しておくことをおすすめします。
ヘッド形状で選ぶ
プロギアのフェアウェイウッドには、ディープタイプとシャロータイプ、2種類のヘッド形状があります。
ディープタイプは、大きなフェースの反発力を利用した、飛距離性能重視のモデルが多くなっています。
シャロータイプは、上下幅が狭く小さなフェースとなっているため、簡単にスイートスポットでボールを捉えることができるモデルです。
ヘッド形状は、デザイン性も重要ですが、自分のスキルに合わせたものを選ぶことをおすすめします。
振りやすさで選ぶ
プロギアのクラブは、飛距離を重視したモデルばかりなので、飛距離を注目するよりも振りやすさで選ぶことが重要です。
芝上のボールを捉えるときは、安定したスイング軌道が必要で、そのためにはクラブの長さ、ライ角や重さを確かめることが必要です。
またキックポイントやトルクなどをチェックすることで、自分にとって振りやすいクラブを選ぶことができます。
前提となる数値は、フィッティングしている専門店で受けることができます。
価格帯で選ぶ
新品モデルに比べて中古モデルの価格帯は、およそ半額を目安にして選べるのがプロギアのフェアウェイウッドの特徴です。
ただし、協会から「飛び過ぎる」として一時規制された経緯のあるモデルは、希少性が評価された価格となっている場合もあります。
また、騒動以降に造られた、違反を承知の高反発モデルのなかにも、中興市場では同様に評価されているものもあります。
人気で判断して選ぶのではなく、品質を見極めて選ぶことが重要です。
プロギアのフェアウェイウッドおすすめ10選
商品名 | ロフト角(°) | ライ角(°) | 長さ(インチ) | 重量(g) |
---|---|---|---|---|
23 LS | 16.5 ~ 20 | 59 | 42.5 ~ 42 | 303 ~ 311 |
21 キャリーズ Q | 16.5 ~ 24 | 58 ~ 59.5 | 42 ~ 39 | 317 ~ 347 |
20 RS | 15 ~ 21 | 57.5 ~ 58 | 43 ~ 42 | 315 ~ 332 |
19 スーパー エッグ | 15 ~ 17 | 59 ~ 59.5 | 43.25 ~ 42.25 | 292 ~ 298 |
18 Q 23 | 18 ~ 33 | 58.5 ~ 60.5 | 40.5 ~ 37.5 | 331 ~ 372 |
18 RS | 15 ~ 21 | 57.5 ~ 58 | 43 ~ 42 | 315 ~ 332 |
17 アカ エッグ | 13 ~ 27 | 58.5 ~ 60.5 | 43.5 ~ 40.5 | 293 ~ 317 |
16 RS | 15 ~ 24 | 59.5 ~ 60 | 42.5 ~ 40.5 | 318 ~ 344 |
16 キン エッグ | 14 ~ 22 | 58.5 ~ 59.5 | 43.5 ~ 41.5 | 292 ~ 304 |
15 ニュー エッグ | 15 ~ 20 | 60 | 43 ~ 41 | 300 ~ 320 |
【プロギア】
23 LS (HHQ6020)
反発性能を引き出せる大きめのヘッドに、抜けの良さが感じられるよう接地面のすくないソールを備えたモデルです。
ロフト角16.5度の3番と、20度の5番が用意されていますが、どちらもクラブの長さは42.5インチ設定のワンレングスタイプです。
迷いなく振り切れるように、扱いやすさに工夫を凝らした、飛距離重視で造られています。
ロフト角(°) | 16.5 ~ 20 |
---|---|
ライ角(°) | 59 |
長さ(インチ) | 42.5 ~ 42 |
重量(g) | 303 ~ 311 |
【プロギア】
キャリーズ Q
上下幅の小さなシャローヘッドタイプを採用したことで、スキルを問わず確実に芯でボールを捉えることができます。
ソールの接地面を小さくしたことで、芝の摩擦抵抗を受けず滑るようにヒットができる、抜け良さが実感できるモデルです。
ボールの上がりやすさから付けた「キャリーズ」、ネーミング通りの性能を備えたモデルです。
ロフト角(°) | 16.5 ~ 24 |
---|---|
ライ角(°) | 58 ~ 59.5 |
長さ(インチ) | 42 ~ 39 |
重量(g) | 317 ~ 347 |
【プロギア】
20 RS (HGQ2018)
アマチュアに多い下部でのヒットミスをカバーするために、スイートスポットエリアを広げ、球を上がりやすくした低重心設計モデルです。
もはや社是とも言えるルールの限界を攻めた反発性能を備えているため、初速が向上し飛距離アップが実感できます。
飛距離ばかりでなく、スキルを問わず扱いやすい7番ウッドも用意されています。
ロフト角(°) | 15 ~ 21 |
ライ角(°) | 57.5 ~ 58 |
長さ(インチ) | 43 ~ 42 |
重量(g) | 315 ~ 332 |
【プロギア】
19 スーパー エッグ (HGD6015)
フェアウェイからでも飛距離が狙えて、スキルを問わず幅広いゴルファーが扱いやすいと感じられる2019年モデルです。
ルールにとらわれずゴルフを楽しめるものとするためにと、あえて2010年ルールから外れる不適合モデルを造っています。
当然のことながらSLEルール不適合モデルなので、公式競技では使うことができないクラブです。
ロフト角(°) | 15 ~ 17 |
---|---|
ライ角(°) | 59 ~ 59.5 |
長さ(インチ) | 43.25 ~ 42.25 |
重量(g) | 292 ~ 298 |
【プロギア】
18 Q 23 (Q 23)
ライを選ばず状況に合わせて使える、オールラウンドギアタイプのモデルで、難しいショットをやさしく変えることができます。
ボールがつかまるディープフェース、ボールが上がりやすい低重心設計、抜けのよさも備えています。
ラフや傾斜地などあらゆる場面で使えることから、ユーティリティを必要としない性能を備えたモデルです。
ロフト角(°) | 18 ~ 33 |
---|---|
ライ角(°) | 58.5 ~ 60.5 |
長さ(インチ) | 40.5 ~ 37.5 |
重量(g) | 331 ~ 372 |
【プロギア】
18 RS
芝上のボールを下打点でミスヒットしても、高初速で打ち出すことができるモデルです。
ミスヒットの実打点を17ミリと割り出し、その部分まで反発エリアを拡大できる「ワイド・スイート・エリア設計」を施しています。
飛距離だけではなく、ボールをしっかり上げることができる、やさしさも兼ね備えたフェアウェイウッドです。
ロフト角(°) | 15 ~ 21 |
---|---|
ライ角(°) | 57.5 ~ 58 |
長さ(インチ) | 43 ~ 42 |
重量(g) | 315 ~ 332 |
【プロギア】
17アカ エッグ (17 EGG FW)
飛距離性能を向上させるパワーフランジを採用したモデルで、フェース下部でヒットしても飛距離が狙えるクラブです。
インパクトの衝撃でフランジ全体が大きくたわみ、その反動を効率よくボールに伝えることで高初速の打ち出しすことができます。
低重心化によってボールが上がりやすくなり、ブラッシー(2番)も加えたモデルです。
ロフト角(°) | 13 ~ 27 |
---|---|
ライ角(°) | 58.5 ~ 60.5 |
長さ(インチ) | 43.5 ~ 40.5 |
重量(g) | 293 ~ 317 |
【プロギア】
16 RS (RS)
低重心・深重心で、芝面からのショットでもボールが上がりそうな顔を持つ、シャローバックタイプのフェアウェイウッドです。
ミスヒットをカバーする偏肉薄肉フェースを搭載、高初速エリアを拡大したことで、下打点でも確実にミートができます。
さらにスライディングソールを採用したことで、スムーズに振り抜くことができます。
ロフト角(°) | 15 ~ 24 |
---|---|
ライ角(°) | 59.5 / 60 |
長さ(インチ) | 42.5 ~ 40.5 |
重量(g) | 318 ~ 344 |
【プロギア】
17 キン エッグ (17 SUPER EGG FW)
限界を超えた高反発タイプのフェアウェイウッドで、ルールに関係なく飛距離性能に特化したモデルです。
キン(金)と名付けたクラブには「パワーフランジ」を搭載、フェース面積を広げたのと同等の反発性能を備えることに成功しています。
低重心設計なので、フェアウェイからでもボールは上げやすく、扱いやすいクラブです。
ロフト角(°) | 14 ~ 22 |
---|---|
ライ角(°) | 58.5 ~ 59.5 |
長さ(インチ) | 43.5 ~ 41.5 |
重量(g) | 292 ~ 304 |
【プロギア】
15 ニュー エッグ (NEW EGG)
ルールで定められた反発性能を限界まで高め、飛距離性能に特化したモデルです。
クラウン部分は軽量のカーボン製を採用したことで、ヘッドスピードを加速できます。一方で、ソールに重心を置いた低重心設計なので、打ち出しが高く失速の心配はありません。
スキルを問わず、誰もが扱いやすいと感じられるフェアウェイウッドです。
ロフト角(°) | 15 ~ 20 |
---|---|
ライ角(°) | 60 |
長さ(インチ) | 43 ~ 41 |
重量(g) | 300 ~ 320 |
まとめ
ニューモデルから歴代も名器まで、独自感の強いプロギアらしいモデルの選び方やおすすめの品をご紹介しました。
飛距離性能と扱いやすさを兼ね備えた、お気に入りの1本を探すときの参考としていただければ幸いです。
プロギアのフェアウェイウッドの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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