ポリコットンとは、コットン生地の素材感や吸湿・通気性や燃えにくさに加え、ポリエステルの軽さ、耐久性を兼ね備えたハイブリッドな素材です。
キャンプシーンで要求される各種性能を、非常にバランスよく備えた「良いとこ取り」の製品といえるでしょう。
一方で高価なイメージがあるポリコットンテントですが、最近では安価で良いものも多く販売されるようになりました。
本記事ではポリコットンテントの魅力やデメリット、コスパに優れたおすすめの製品について詳しく紹介していきます。
目次
- 1 安いポリコットンテントを使うメリット
- 2 安いポリコットンテントを使うデメリット
- 3 安いポリコットンテントの選び方
- 4 安いポリコットンテントおすすめ11選
- 4.1 【TOMOUNT】 ワンポールテント
- 4.2 【TOMOUNT】ポリコットン ハウステント
- 4.3 【BUNDOK】 ソロベース (BDK-79TC)
- 4.4 【NatureHike】ロッジ型テント ポリコットン(Gen)
- 4.5 【Soomloom】Dodona 4P
- 4.6 【DOD】エイテント (T5-668-TN)
- 4.7 【YAMAZEN】キャンパーズコレクション ワンポール テント(CTN-300BR)
- 4.8 【S’more】Bello 400(SMOrsT001a400)
- 4.9 【S’more】Tippo 300 (SMOrsT006a)
- 4.10 【Kingcamp】ワンポールテント
- 4.11 【FIELDOOR】ツーポールテント(T/C200)
- 5 まとめ
安いポリコットンテントを使うメリット
火の粉に強く穴が開きにくい
膜状の素材であるテントにとって、焚き火やバーベキューの火の粉は大敵。
化学繊維生地のテントでは小さな火の粉でも穴が空いてしまい、修理が必要になったり、使えなくなってしまったりダメージが大きいです。
コットン生地を混ぜ込んでいるポリコットンテントは、火の粉に対する耐性が大きく向上し、穴が開きにくいことで、長くテントを使うことが可能となります。
とはいえ、直接火に炙られるような状況では火災を起こす可能性があるので、焚き火とテントは適切な距離で設営することを心がけましょう。
四季を通して快適に過ごせる
夏場の日差しに対しては、生地の遮光性によって日光を確実にガードし、濃い日陰を作ってくれます。
一方冬場においては、厚みのある生地が内部を保温し、少しの暖房器具でもあたたかく過ごすことができます。
四季を通してキャンプを楽しみたい方には、季節を選ばず使える点は大きなメリットといえるでしょう。
耐水性と耐久性に優れる
コットン生地が練り込まれているので、水に弱いと考えられがちですが、実は化学繊維よりも耐水性に優れるのがポリコットンテントの特徴です。
化学繊維は濡れたまま放置すると「加水分解」という劣化を起こしてしまうのですが、ポリコットンテントはそれが起きにくくなります。
結果として、一般的な化繊のテントが5-10年の寿命なのに対し、ポリコットンテントはより長持ちさせることが可能なのです。
安いポリコットンテントを使うデメリット
雨天時は使用後のメンテナンスが必須
加水分解しにくい生地である反面、水を吸いやすいコットン繊維にカビが発生してしまうリスクがあります。
もちろん使用後に十分乾かせばその心配はありませんが、撤収時の拭き上げ・乾燥の作業については手間に感じられる方もおられるかもしれません。
長くテントを使うためのメンテナンスも含めて楽しめる方におすすめできる製品といえます。
テント本体の重量がある
生地に厚みがあることで得られるメリットに対し、どうしてもテント本体の重さが増えてしまうことは避けられません。
特に、大型テント・タープになると20kgを超える製品もあり、水を吸うと更に重量が増える可能性もあります。
同じポリコットンテントの中でも重量は様々なので、運搬性、設営の容易さを重視される方は、なるべく軽量な製品を選ぶことをおすすめします。
高価な製品も多い
ポリコットンテントを発売しているメーカーは着実に増えてきているものの、まだシェアの面では化繊テントに劣るため、テント本体の価格は若干高くなる傾向にあります。
しかし、上記に上げた多くの利点と、長く使えるその品質を考えると、長期的目線ではコスパの良い製品と考えることも可能です。
今後長くキャンプを楽しみたい方は、買い替えや修理のことも考慮の上、最適な価格帯を検討すると良いでしょう。
安いポリコットンテントの選び方
キャンプスタイルに応じてコンパクトなテントを選ぶ
近年では、ラグジュアリーさを重視した大型のテントが増えてきており、そのスケール感に魅力を感じる方も少なくありません。
価格帯はサイズに連動するため、必要十分なサイズを見極めることでコストを抑えることができます。
コンパクトなテントは軽量で持ち運びやすい、冬季には暖房が効きやすい、などメリットもあるため、コスパを重視する方にはおすすめです。
低価格帯の製品が中心のメーカーを選ぶ
テントのメーカーは増加傾向にあり、高級志向のキャンパーをターゲットにしたメーカーから、お求めやすい価格帯に注力したメーカーまで実に様々です。
また、品質と価格を両立した新興の専門店も存在しており、そのような製品は抽選販売となるなど、かなりの人気を集めています。
有名・老舗のブランドのみならず、幅広いメーカーを検討することがより安くテントを入手するコツです。
安価なワンポールテントを狙う
テントの形状によっても価格帯が異なります。
一般に、複雑な形状で構成する部品が多いほど、その価格帯は上がっていきますので、極力シンプルな形状を選定するとコストを抑えられます。
最もおすすめなのがワンポールテントで、中央の柱と膜のみで構成されていることから価格が安く、居住空間も高くて快適なのでおすすめです。
安いポリコットンテントおすすめ11選
【TOMOUNT】
ワンポールテント
シンプルなデザインで、様々なキャンプスタイルにおいて使いやすいワンポールテントです。
特徴はグランドシートにPE素材という丈夫で遮水性の高い生地を採用している点にあります。
安価ながら、最も痛みやすく、かつ湿気の上ってくる部分に対策を施しているのは嬉しいポイントです。
【TOMOUNT】
ポリコットン ハウステント
家型形状のためメインポールが合計2本必要ですが、いずれも軽量なアルミポールを採用しているため、組み立てが非常に簡単です。
前・後の大開口にメッシュ付きの出入り口を設けており、出入りにも楽で、メッシュを締めて風を取り込むこともできます。
サイド端部も立ち上げているので、居住空間として使える範囲が広く、4-8人という大人数で使えるのもポイントです。
【BUNDOK】
ソロベース (BDK-79TC)
こちらはソロキャンプ用のポリコットンテントで、一人での設営を前提としているので簡単に建て込み可能です。
軍幕で採用されているバップテントのスタイルを再現しており、そのシンプルを極めた形状と、4kg台の超軽量設計により人気を集めています。
昼間はキャノピーを立ち上げてタープ的に使用したり、夜間にはもちろんフルクローズもOK。
【NatureHike】
ロッジ型テント ポリコットン(Gen)
テントとは思えない、隅まで広々空間が魅力のロッジ型テント。
両側面のメッシュ付き開口によって、虫の進入を防ぎながらも夏場の通気性は抜群です。
また底面のシートの立ち上がりは冬場にも冷気の進入を遮断し、室内の快適性を保ちます。
サイドポールによってキャノピーを広げることで、アウターリビングを設けることもできる多目的性も注目です。
【Soomloom】
Dodona 4P
自然になじむ、ホワイトカラーが印象的なロッジ型テント。メインポールは2本で設営が大変簡単です。
前後のメッシュを巻き上げ、フルオープンにしてリビング的に使用したり、サイドも含め完全にクローズしてプライベート空間にすることも容易。
4人用とありますが、荷物を室内に格納する場合は3人程度がベストなサイズ感です。
【DOD】
エイテント (T5-668-TN)
クラシカルな家形の外観が特徴的で人気の製品です。
同じロッジ型の中でもサイドの立ち上がり高さが高いので、より居住性が高く圧迫感の少ない設計になっています。
収容人数は5人とワイドな対応幅になっていながら、その重量は比較的軽量で運びやすいのもポイントです。
【YAMAZEN】
キャンパーズコレクション ワンポール テント(CTN-300BR)
こちらも同じくワンポールのポリコットンテントです。
インナーメッシュを取り外せることによって、天候や季節によって室内環境を快適に調節出来ます。
フライポールが初めから付属しているので、前室を作るためにポールの買い足しが不要なため、イニシャルコストを抑えたい方にはおすすめの製品となります。
【S’more】
Bello 400(SMOrsT001a400)
居住空間を広く使えるベル型形状を採用していますが、比較的高額な製品が多いベル形状で、安価に購入できるのは珍しいといえるでしょう。
屋根部分には薪ストーブ用の煙突孔がついているので、冬場でも快適に暖かく過ごすことが出来ます。
煙突孔の素材は500度以上の耐熱性があるため、煙突がテントに触れることによる火災の心配も少ないです。
【S’more】
Tippo 300 (SMOrsT006a)
温かみと手触り感ある膜の素材と、ティピーらしいかわいらしいフォルムで人気の製品です。
夜間にランタンを灯すと、遠くからもそのおしゃれさが際立ちます。
デザインのみならず、テント上部はロープを引っ張ることで大きく開閉し、通気性を大きく高めることができる形状や、撥水加工の生地など、その品質にもこだわった製品です。
【Kingcamp】
ワンポールテント
安価ながらも居住性を重視したい方にお勧めのポリコットンテント。
防雪・防風性の高いスノースカートや、立ち上がりのあるグラウンドシートなど、寒い季節・場所で快適に過ごせる工夫が特徴です。
その他トップ部分のベンチレーターや、煙突孔など他のワンポールテントで採用されているポイントも標準装備しています。
【FIELDOOR】
ツーポールテント(T/C200)
組み立てが容易で、見た目以上の広さがあるツーポールテントです。
コット二台分の広さのインナーテントが付属しており、居住性も問題ありません。
ポールの高さは100cm・および110cmに変更可能で、極力高さを抑えて風を防ぐか、空間の高さを優先するか、シーンによって切り替えできます。
こちらもコスパの面では群を抜いた製品です。
まとめ
コスパの高いポリコットンテントの中でも、品質や居住性能に妥協しない、優れた製品をご紹介しました。
いずれの製品を選んでも、ポリコットンテントならではの魅力を感じられるラインナップになっています。
ぜひ自分のキャンプスタイルに合った製品を見つけて、試してみてはいかがでしょうか。
安いポリコットンテントの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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