地味なようでとても重要な役割を持つペグ。
テントを購入した時に付属していた、プラスチックの物やアルミの細い物をそのまま使っているという方も多いのではないでしょうか?
中には使えるものもありますが、純正のペグはすぐに折れたり曲がったりと、あまり信用できません。
「もっと強度のあるものに変えたいけれど、どれを選べばいいか分からない」という疑問をお持ちの方も多いと思います。
この記事では、程よい長さで扱いやすい20cmのペグを解説していきたいと思います。
目次
- 1 20cmペグを使うメリット
- 2 20cmペグを使うデメリット
- 3 20cmペグの選び方
- 4 20cmペグおすすめ12選
- 4.1 【スノーピーク】ソリッドステーク20 (R-102-2)
- 4.2 【YOGOTO】 ペグ 20cmセット
- 4.3 【M-STYLE】 ペグ 20cm セット
- 4.4 【Soomloom】ペグ チタン製 16本セット
- 4.5 【Soomloom】 スチール ソリッド 16本セット
- 4.6 【TITAN MANIA】 ペグ チタン製
- 4.7 【RiveRock】20cm ペグ
- 4.8 【Soomloom】ステンレスペグ ステーク
- 4.9 【バリイチゴ屋】 ペグ 黒カチオン電着塗装
- 4.10 【Boundless Voyage】 チタンペグ
- 4.11 【キャンピングムーン】Rシリーズ ステンレス鋼 (420J2)
- 4.12 【Viaggio+】 アルファペグ(vi-apg)
- 5 まとめ
20cmペグを使うメリット
長いものより軽くできる
ペグは30cmあたりの長さのものが多いですが、材質が鍛造製になると、一本一本がかなり重くなります。
長さ30cmで、1本あたり大体200g前後となり、かなりの数を持ち運ぶと、その総重量はかなりのものです。
ですが、20cmペグになると、材質がスチールでは130g前後となり、その差は約70gもあるため、本数を持てば持つほど大きな差が出ます。
地面から抜くときに比較的ラク
キャンプが終わり、テントやタープに使用しているペグを抜く作業が待っていますが、とても大変です。
テントのサイズによりますが、合計十数本から、場合によってはそれ以上になることも。
深く打ち込んだペグを、ペグハンマーのフックを使ってグリグリと引っ張りながら抜く訳ですが、硬い地面だとなかなか大変です。
例えば30cmのものに比べると、その分の労力が軽減されますよね。
20cmの長さで事足りることがほとんど
大は小を兼ねるとは言いますが、ペグの場合、重量のことを考えるとそうも言ってられないのが実際のところ。
場面場面で使用ペグを変えないと、いつでも30cmを超えるようなペグを使用するのは正直重いしオーバースペックです。
相当に風の強い日や、地面の状態が悪い場所でもない限り、20cmのペグで十分です。
20cmペグを使うデメリット
キャンプ場の地面を選ぶ
芝生のサイトであれば、比較的地面の状態も安定していて、短いペグでも打ち込んだ時にしっかり固定されます。
これが砂地やぬかるんだ地面になると、刺さり方がゆるゆるだったり、簡単にすっぽ抜けたりすることも。
こういった地面の状態では、できればもう少し長いペグでしっかり固定させてやる方が安心ですし、意図しない事故も防げます。
風が強い日にはやや不安
天気予報を確認して風の弱い日を選んでも、標高の高いキャンプ場では「異常に風が強かった」ということが起こりえます。
風が強い日には、テントやタープが飛ばされてしまわないように、長めのペグでしっかりと地面深くまで打ち込んでおくのが鉄則です。
例えば30cmペグなら、奥深くまでしっかり打ち込んでおけば安心かと思いますが、20cmペグではやや不安が残ります。
20cmペグの選び方
芝生サイトや小石混じりのサイトでのペグ選び
綺麗に整備されている芝生のサイトは、地中に石が埋まっている事も少なく、どんな材質のペグでもスムーズに刺さってくれます。
ただ、中には荒れた路面に芝生を根付かせているサイトもあり、「石だらけでアルミのペグが曲がってしまった」ということも起こりえます。
20cmペグは、長さが短い分比較的軽めなので、鍛造製のペグを選択しておけば間違いないでしょう。
小石混じりのサイトであっても、鍛造製のペグで問題はないですが、より強度と軽さを求めたいならチタン製のペグという選択もあります。
20cmという長さとチタン製が相まって、驚くべき軽さを実現できるので、あまり荷物を重くしたくない徒歩キャンプなどではベストな選択かもしれません。
ペグの形状
ペグの形状もさまざまありますが、地面によって適しているもの、適さないものがあります。
V字型のものは強度もあり、どんな地面でもサクサク刺さってくれますが、土のサイトではあまりおすすめできません。
というのも、ペグを抜いた時に土がべっとりくっ付いてきて、土を取るのが面倒だからです。
プラペグは大きめに作られており、サラサラした砂地で有効ですが、他の地面コンディションでは耐久性も低く、あまり活躍できる場面はないでしょう。
ペグの形状にもそれぞれ一長一短ありますので、ご自分の行かれるサイト状況を調べて購入されるのが良いかと思います。
オーソドックスな、ソリッドステークのような丸型の形状が一番無難だと思います。
20cmペグおすすめ12選
【スノーピーク】
ソリッドステーク20 (R-102-2)
ペグといえば「ソリッドステーク」というほど、ペグ界ではとても有名です。
鍛造製法で、石などが多い地面にもストレスなく刺さってくれます。
また、ペグを打ち込む時に叩くヘッド形状は円柱形で、ハンマーの打ち損じも少なく、確実に地面に打ち込む力を伝えてくれます。
サイズも選びやすく、20cmから50cmまで、10cm単位で揃えられるのも特徴です。
【YOGOTO】
ペグ 20cmセット
ヘッド部の直径が15mmあり、ペグハンマーで確実に叩けるような仕様になっています。
弱点だったフック部は溶接を見直し、割れないように改良されており、ユーザーの意見をすぐに取り入れるところも好印象。
引っかかりやすいロープ対策として反射材が付いており、暗い夜にペグの位置を確認できるようになっています。
【M-STYLE】
ペグ 20cm セット
ヘッドの直径16mmで、打ち込みやすく、ハンマーの滑りを軽減してくれます。
一本の重量は約107gで、スチール製としては比較的軽い部類です。
ペグケースが布製だと、ペグ先端が刺さって破れるということが起こりますが、このペグにはキャップが付属しており、破れる心配がありません。
【Soomloom】
ペグ チタン製 16本セット
硬くて軽いという特徴を持ったチタンは、硬度も一般のスチール製より高く、錆にも強いです。
あまりに大型のテントやタープに使用するには不安がありますが、ソロキャンプ用のテントなどであれば、十分なペグだと言えます。
バックパックでの徒歩キャンプでは、道具の軽さが重要なため、チタン製はまず候補に上がってくるでしょう。
【Soomloom】
スチール ソリッド 16本セット
直径9.8mm、材質もスチールでできているため、硬い地面や石混じりの地面でも入り込みがいいです。
ペグのヘッド部分に反射ロープが付属していて、夜にトイレに起きた時などのロープへの引っ掛かりを防止してくれます。
品質がいい割に、16本セットでケース付きで安価と、お買い得感もあります。
【TITAN MANIA】
ペグ チタン製
チタン製品専門店のチタン製ピンペグで、耐食性に優れていて、雨の日でも安心して使えます。
軽さではアルミ製に軍配が上がりますが、強度も併せ持ったチタン製ペグは、キャンプにうってつけの材質と言えます。
土中に埋まった石まで砕くほどの強度は、キャンプでの新定番になりそうですが、チタン製品は少々高いのが欠点です。
【RiveRock】
20cm ペグ
オーソドックスなスチールペグですが、反射ロープや収納ケース付き、打ち込みやすいヘッドデザインなど、特に不満を感じさせない製品です。
収納ケースは大容量で、ペグはもちろん、ペグハンマーやロープ、自在金具などをまとめて入れることができます。
重さも一本あたり約110gと、他メーカーと比べてやや軽いですが、強度に不満を感じることは無いでしょう。
【Soomloom】
ステンレスペグ ステーク
チタン製とまではいきませんが、非常に軽いステンレス製の一体成形ペグ。
一体成形なので、フック部に起こりがちな脱落の心配がありませんし、ガイロープも引っ掛けやすいです。
細身で打ち込み辛そうですが、純正テントによく付属しているものより太めで、打ち込みやすくなっています。
塗装を施していないので、塗装剥げを気にすることなくガンガン使用できます。
【バリイチゴ屋】
ペグ 黒カチオン電着塗装
丸く細いペグは地面に打ち込んだ際、クルクルと回転して非常に打ちづらいことがあります。
楕円形に整形された本品は、回ることなく、しっかりと地面を捉えてくれます。
ロープを引っ掛けるフック部をトリミングすることにより、ロープの切れを未然に防ぐ親切設計。
ヘッド部も一般的なペグより20〜30%大きめに作られており、打ち込みやすいです。
【Boundless Voyage】
チタンペグ
チタンの焼き色が非常に美しい一本で、屈強な地面でも臆することなく刺さってくれます。
やはり軽さと強度を併せ持ったチタンペグは、コストさえ考えなければ最強のペグと言えるでしょう。
抜き穴に紐が付いているので、それを引っ張って抜くタイプになります。
バックパックキャンプや、登山でのキャンプにはぜひ装備しておきたいアイテムです。
【キャンピングムーン】
Rシリーズ ステンレス鋼 (420J2)
高強度を誇るマルテンサイト系ステンレス剛を採用したペグです。
フック部に、ロープの抜けを防止する加工が施されている点や、引っ張り方向の材料を厚めにするなど、細かいところにまでこだわる作り。
ステンレス材そのままで、塗装剥げを気にすることもなく、何より見た目がカッコいいです。
ステンレスは錆びにくいですが、使用後の手入れはしっかり行いましょう。
【Viaggio+】
アルファペグ(vi-apg)
抜けにくさを追求してたどり着いた形のペグで、ペグのほぼ全てを地中に埋め込むことができるので、25cmのペグと同等の差し込み強度を得られます。
ヘッド部が可動するので、ペグの角度を気にせず打ち込むことができ、風の力を分散させることができる珍しいペグです。
カラーは、カチオン電着塗装されたブラックと、メッキ塗装を施されたシルバーの2種類あります。
まとめ
20cmペグは長いものに比べて比較的軽いので、キャンプのジャンルを問わず、持ち運びやすい利点があります。
「もう少し荷物を軽くしたい」「こんなに長いペグは必要なのか?」と悩んでいる方は、一度考察してみるのもいいでしょう。
20cmペグの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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