登山では滑落、転倒、落石などで頭部を怪我してしまうリスクがあります。
そのため、自分自身の安全を守るために、ヘルメットの装着が必要です。
しかし、登山用のヘルメットはどれを買えばいいか分からないし、高価なイメージがありますよね。
そこで本記事では、安い登山ヘルメットのメリットやデメリット、おすすめの商品を紹介しているので、参考にしてみてください。
安い登山ヘルメットを使うメリット
傷が気にならない
登山ヘルメットは使用している時、枝に擦れてしまったり倒木を潜り抜ける時にぶつけてしまいます。
また、持ち運びする時にもリュックの外側に括り付けることが多いため、気を付けないとぶつけてしまい、傷が付いてしまいます。
高いヘルメットだと傷が付くと凹みますが、安ければ比較的気持ちが楽です。
コストパフォーマンス
安いと質が悪いというイメージを持つ人もいますが、そうではなくて様々な理由があります。
例えば、有名メーカーだと高機能モデルの廉価版という形で機能を省いてシンプルにしたものを販売しています。
また、知名度の低いメーカーだと、品質が良く機能的なモデルでも、比較的安いです。
多機能な有名メーカーのモデルを求めていなければ、安いヘルメットはコスパに優れています。
費用を抑えられる
日本の山岳だと、ヘルメットが必要な場所はアルプスなどの高山帯や噴火の恐れがある活火山など限られてきます。
そのため、頻繁にヘルメットが必要な山岳に行かないのであれば、安いヘルメットで支出を抑えて、その他の道具に費用を回すのも一つの手です。
他に必要な道具をリストアップして、使うであろう頻度が高い道具に費用を回すと総合的に充実します。
安い登山ヘルメットを使うデメリット
安全性
安いヘルメットは、必要最低限の安全性を備えているモデルが多いです。
一方、高いヘルメットは、多方面からの衝撃に耐えられるシステムや、クッション性の高い素材などを使っています。
そして、ほとんどが「EN12492」「U.I.A.A」「CE」などの安全規格に認定されています。
ですが、安いヘルメットは安全規格の認定を受けていないモデルも多いです。
機能性
安いヘルメットは、機能も最低限必要なものだけを備えているモデルが多いです。
一方、高いヘルメットは、ヘッドランプを装着するクランプや衝撃を吸収するためのサスペンションなどの機能が多いです。
また、モデルによっては軽量性に加えて、折り畳み機能が備わっていてコンパクトになるものもあります。
安い登山ヘルメットの選び方
サイズ
登山ヘルメットは頭のサイズに合うものでないと、長時間着用した時に頭痛の原因になります。
そのため、かならず頭の周囲のサイズを測って、サイズに合ったものを購入するようにしましょう。
また、ヘルメットの下にニット帽やキャップを被ることを想定して、少し大きめのサイズ調節機能付きのモデルを選ぶのもおすすめです。
通気性
登山ヘルメットは着用すると、帽子などと同様に蒸れてしまいます。
そのため、通気性を良くするための、通気孔などのベンチレーションが備わっていると快適です。
穴の数や位置を確認して、蒸れにくく快適に使用出来るモデルを選びましょう。
また、発泡スチロール(EPS)や発報ポリプロピレン(EPP)などの素材は通気性に長けています。
軽さ
登山ヘルメットは長い時間身につけるものなので、軽いモデルだと楽です。
ヘルメットが重いと首や肩が凝ってしまって、想像以上に疲労が溜まります。
また、持ち運ぶ際にも重いと負担になるので、出来るだけ軽いものを選びましょう。
しかし、安いモデルだと、軽さと引き換えに安全性が落ちている場合もあるので注意が必要です。
デザイン
登山ヘルメットのデザインやカラーは各メーカーで様々です。
カラーは落ち着いた色から派手な色のモデルまでありますし、ヘルメットの形状も流線形だったり角張っていたりと違いがあります。
そのため、自分の登山ウェアの色や雰囲気に合うかどうかを確認してから選ぶことが大切です。
それに、安いヘルメットであれば、複数所有して使い分けることも出来ます。
メーカー
安い登山ヘルメットは、海外の無名なメーカーで製造・販売されているものが多いです。
無名なメーカーだと不安と感じる人もいるはずですが、その中にも高い技術力があるメーカーが存在します。
そして、そういったメーカーの製品は、安いけど機能が高いコストパフォーマンスに優れたモデルが多いです。
また、Black DiamondやMAMMUTのような有名な登山メーカーからは上級モデルの廉価版で安いものが販売されています。
価格帯
一般的に高い登山ヘルメットは1万5000円〜3万円程度のモデルが多いです。
一方、安い登山ヘルメットは無名なメーカーであれば2,000円から5,000円程度で購入可能で、有名なメーカーでも1万円以内で購入が可能です。
初めて買うヘルメットで、とりあえず安いモデルが欲しいという人は無名なメーカのモデルを選ぶと良いでしょう。
そして、信頼と実績を気にしているのであれば有名なメーカーを選ぶと、安心して使用が出来ます。
安い登山ヘルメットおすすめ10選
メーカー・製品名 | サイズ | 重量 | 素材 |
---|---|---|---|
EDELRID ゾーディアク | フリー | 360g | ABS樹脂,EPS |
DYNWAVE ハーフドーム | フリー | 510g | ABS樹脂 |
Vihir スポーツヘルメット | S,M,L | 460~520g | ABS樹脂,EPS |
Black Diamond ハーフドーム | S/M, M/L | 330~350g | ポリカーボネート,EPS |
Black Diamond キャピタン | S/M,M/L | 285g~295g | EPP,EPS |
MAMMUT Skywalker 3.0 | フリー | 330g | ABS樹脂,EPP,EPS |
Annjom スポーツヘルメット | フリー | 368g | ABS樹脂 |
キャプテンスタッグ スポーツヘルメットEX | フリー | 420g | ABS樹脂,EVAフォーム |
KOSDFOGE GUB D8 | フリー | 548g | ポリプロピレン |
Kondun ハーフドーム | S,M,L | 281~374g | ポリカーボネート |
【EDELRID】
ゾーディアク(ER72037)
軽量で着用した時のホールド力にこだわった、ロッククライミングでも使えるモデルです。
そして、リアーダイヤル調整式を採用しているのでサイズ調整も楽にする事が出来ます。
また、ヘッドランプを装着できるクリップが備わっているので夜間でも使えます。
更に、EN12492とU.I.A.Aの安全規格に適合しているので安心です。
サイズ | フリー |
---|---|
重量 | 360g |
素材 | ABS樹脂,EPS |
【DYNWAVE】
ハーフドーム
ダイヤル式の調整機能が付いているのでサイズ調整がしやすいモデルです。
また、通気孔が左右と後ろに合わせて10ヶ所あるのでアクティブに動いても頭の蒸れを逃がしてくれます。
そして、チンストラップにクッションが付いているので、ヘルメットを装着した時の快適性が高いです。
サイズ | フリー |
---|---|
重量 | 510g |
素材 | ABS樹脂 |
【Vihir】
スポーツヘルメット
登山だけでなく、自転車やスケートボードでも使用出来るシンプルな形状のモデルです。
サイズは3展開あって、微調整できるダイヤルが付いているので頭の大きさにピッタリにフィットさせることが出来ます。
そして、10ヶ所の通気孔があるので、通気性が良く快適に使用が出来ます。
サイズ | S,M,L |
---|---|
重量 | 460~520g |
素材 | ABS樹脂,EPS |
【Black Diamond】
ハーフドーム(BD12012)
登山用のヘルメットで有名なメーカであるBlack Diamondの定番のモデルです。
サスペンションシステムを搭載しているので装着している時に快適性が高いです。
また、片手で簡単にサイズ調節できるダイヤルや、ヘッドランプを装着出来るクランプが備わっています。
そして、安全規格はEN12492とU.I.A.Aの2つの規格に適合しているので安心して使用が出来ます。
サイズ | S/M, M/L |
---|---|
重量 | 330~350g |
素材 | ポリカーボネート,EPS |
【Black Diamond】
キャピタン(BD12058)
フィット感と通気性を高めつつ、軽量で側面と後頭部の堅牢性を強化したモデルです。
スッキリとしたストラップや、シェルと一体化したヘッドランプクリップで機能性とデザイン性を両立しています。
そして、EPPとEPSの2ピース構造を採用していることで、衝撃吸収性に優れています。
こちらも、EN12492とU.I.A.Aの安全規格に適合しているので安心です。
サイズ | S/M,M/L |
---|---|
重量 | 285g~295g |
規格 | EPP,EPS |
【MAMMUT】
Skywalker 3.0(2030-00300)
頑丈でクライミングから登山まで幅広く使えるモデルです。
ABSハードシェルに加えてEPPとEPSの素材を使用したハイブリッド構造なので、薄型で高い耐久性を実現しています。
そして、素材の一部をリサイクル素材にすることで環境にも配慮しています。
また、安全規格はCEとEN12492の2つの規格に適合しているので安心です。
サイズ | フリー |
---|---|
重量 | 330g |
素材 | ABS樹脂,EPP,EPS |
【Annjom】
スポーツ ヘルメット
登山からカヤックまで想定された、シンプルな形状で軽量のモデルです。
比較的大きめの通気孔が前後と頭頂部に空けられているので、蒸れにくく快適に使用することが出来ます。
そして、耳の部分にホールドがあるのでフィット性が高く、動いてもずれにくいです。
また、ダイヤル式の調整機能があるのでサイズ調整が楽です。
サイズ | フリー |
---|---|
重量 | 368g |
規格 | ABS樹脂 |
【キャプテンスタッグ】
スポーツヘルメットEX(US-3201)
登山からラフティングまで幅広いスポーツでの使用を想定して、制作されたモデルです。
大きめの通気孔には内側にメッシュインナーが備わっているので、虫や砂などの異物が入らないようになっています。
そして、ダイヤル式のサイズ調整機能を備えているので、快適に使用が出来ます。
サイズ | フリー |
---|---|
重量 | 420g |
素材 | ABS樹脂,EVAフォーム |
【KOSDFOGE】
GUB D8
登山からロッククライミングまで幅広く使用が出来るモデルです。
そして、上部にメッシュインナー付きの通気孔が12ヶ所あるので、異物の混入を防ぎつつ、通気性が良くなっています。
また、ヘッドランプを装着するためのクランプが備わっているので、夜でも安心して使用が出来ます。
サイズ | フリー |
---|---|
重量 | 548g |
素材 | ポリプロピレン |
【Kondun】
ハーフドーム (6175446)
カラフルでシンプルな形状なので、登山からスケートボードまで使えるモデルです。
ヘルメットの材質はポリカーボネートを使用しているので、耐衝撃性と耐摩耗性に優れています。
そして、前後と上部には通気孔が計11ヶ所空けられているので、通気性が高いです。
また、ヘルメット後部にダイヤル式のサイズ調整機能があるので、丁度良いフィット感が得られます。
サイズ | S,M,L |
---|---|
重量 | 281~374g |
規格 | ポリカーボネート |
まとめ
登山は楽しいだけではなくて、様々な危険が潜んでいるアクティビティです。
そのため、ヘルメットなどの身を守るための備えを怠ってはいけません。
まずは安価なものを購入して、登山を少しでも安全で楽しいものにしてください。
安い登山ヘルメットの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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