DTMの流行などにより、スタジオだけでなく、家庭での使用機会も増えたモニターヘッドホン。
作成した音楽の様子や音質の確認用に、自宅用のモニターヘッドホンの購入を検討されている方もいるのではないでしょうか?
しかし、モニターヘッドホンには高額のものが多く、初心者には簡単には手が出せないモデルも多くあります。
そこで本記事では、価格が安いコスパに優れたモニターヘッドホンのおすすめ商品や、メリットやデメリットを紹介します。
目次
- 1 コスパ最強のモニターヘッドホンを使うメリット
- 2 コスパ最強のモニターヘッドホンを使うデメリット
- 3 コスパ最強のモニターヘッドホンの選び方
- 4 コスパ最強のモニターヘッドホンおすすめ10選
- 4.1 【SONY】ステレオヘッドホン(MDR-7506)
- 4.2 【オーディオテクニカ】プロフェッショナル モニターヘッドホン(ATH-M20x)
- 4.3 【オーディオテクニカ】プロフェッショナル モニターヘッドホン(ATH-M30x)
- 4.4 【ヤマハ】ヘッドホン オープンエアー型(HPH-150B)
- 4.5 【Sennheiser】ヘッドフォン ブラック(HD 206)
- 4.6 【Sennheiser】密閉型 プロフェッショナル モニターヘッドホン(HD 25)
- 4.7 【AKG】セミオープンエアー型 スタジオヘッドホン (K240 STUDIO-Y3)
- 4.8 【AKG】プロフェッショナルスタジオモニター・セミオープンヘッドフォン (K240MK2)
- 4.9 【Behringer】ヘッドフォン 密閉型 コバルトカプセル搭載(HPS3000)
- 4.10 【Roland】Monitor Headphones(RH-5)
コスパ最強のモニターヘッドホンを使うメリット
モニターヘッドホンは通常のヘッドホンと異なり、音楽を楽しむためではなく、録音された音の様子や、音質の確認をするためのヘッドホンです。
元来、スタジオなどでレコーディングされた音源の確認をするために使うプロ仕様のヘッドホンでした。
最近ではDTMや動画作成といった、個人で利用される用途も多くなってきています。
しかし、高品質のモニターヘッドホンは50,000円を超える高額のモデルが多く、初めて買うには手の出しづらい価格帯です。
そこでまずは価格が安く、コスパの良いモニターヘッドホンを試すことで、自分の用途にモニターヘッドホンが必要か確認します。
試してみて、より高品質なモデルが必要であれば買い換えれば良いですし、不要だった場合もコスト的な打撃は少なく済むでしょう。
コスパ最強のモニターヘッドホンを使うデメリット
モニターヘッドホンは音源を忠実に再現するヘッドホンのため、重低音を聞かせたり、低音と高音に特化するといった鑑賞目的にはあいません。
また、基本的には静かな環境での利用が前提のため、ノイズキャンセリングなどの外部の騒音を打ち消す機能は搭載されていないです。
モニターヘッドホンは基本的に有線での接続しかできないため、iPhoneなどのイヤホンジャック非搭載のスマホでは使用できません。
日常利用のヘッドホンとして使用するには不便なため、外出時に使用したいといった場合は通常のヘッドホンを購入しましょう。
コスパ最強のモニターヘッドホンの選び方
再生周波数帯域で選ぶ
再生周波数帯域とは、ヘッドホンが再生できる周波数の下限から上限を数値で表したものになります。
広いほど音源を忠実に再現できる性能があるということになりますが、領域内に得意でない再生領域がある特性を持つモデルもあります。
人間の可聴域が20〜20,000Hzと言われているので、この領域を満たせる製品を購入するようにしましょう。
リケーブル対応可否で選ぶ
モニターヘッドホンは有線での利用が前提となりますが、ケーブル部分は接続不良や劣化といったトラブルの発生しやすい部分でもあります。
その際、ケーブルの付け替えができるリケーブル対応製品であれば、ケーブルのみを交換するだけで済みます。
また、自分好みのケーブルにカスタマイズすることで、音質などを調整することも可能です。
ハウジング形状で選ぶ
モニターヘッドホンには、大きく分けて「密閉型」と「開放型」があります。
密閉型ヘッドホンは、スピーカー部分がアルミやプラスチックなどで覆われており、密閉されているため、細かい音を拾うことが可能です。
開放型は、スピーカー部分がメッシュ状になっているため音抜けがよく、広い空間感覚で音が聞けるため気気疲れしにくい特徴があります。
自分の用途にあったハウジング形状を選択するようにしましょう。
メーカーで選ぶ
モニターヘッドホンは様々なメーカーから販売されていますが、おすすめは当然音響機器メーカーの製品です。
国内メーカーであれば、ソニー、オーディオテクニカといった音響メーカー、ヤマハやローランドといった楽器メーカーがおすすめです。
海外メーカの場合は、ゼンハイザーやAKGなどの音響機器メーカーがおすすめです。
コスパ最強のモニターヘッドホンおすすめ10選
【SONY】
ステレオヘッドホン(MDR-7506)
ソニー製の業務用モニターヘッドホンで、プラスチック製のためややチープな見た目ではありますが、バランスの取れたサウンドが魅力です。
手頃な価格でありながら高音質を実現しており、バランスの取れたサウンドで、レコーディング&ミックスに最適です。
携帯・収納に便利な折りたたみ式で、キャリングポーチも付属します。
再生周波数帯域 | 10〜20,000Hz |
---|---|
リケーブル対応 | × |
ハウジング形状 | 密閉ダイナミック型 |
【オーディオテクニカ】
プロフェッショナル モニターヘッドホン(ATH-M20x)
フラットな特性で広帯域再生を実現した、高音質モニターヘッドホンです。
海外でも多く利用されており、EDM系のDJなどが使用しており、オシャレな見た目が評価されています。
モニターヘッドホンならではの広帯域でフラットな特製で解像度の高いモニタリングを実現しており、レコーディングやミキシングに最適です。
再生周波数帯域 | 15~20,000Hz |
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リケーブル対応 | × |
ハウジング形状 | 密閉ダイナミック型 |
【オーディオテクニカ】
プロフェッショナル モニターヘッドホン(ATH-M30x)
前述のATH-M20xの上位モデルで、より広範囲の再生周波数帯域を実現しています。
明瞭度の高いサウンドが実現できるようになっており、スタジオモニタリングなどに最適なモニターヘッドホンです。
遮音性を高める楕円形状のイヤカップが採用されており、持ち運びに便利な折り畳み機構も採用されています。
再生周波数帯域 | 15〜22,000Hz |
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リケーブル対応 | × |
ハウジング形状 | 密閉ダイナミック型 |
【ヤマハ】
ヘッドホン オープンエアー型(HPH-150B)
電子楽器の音色を忠実に再現できるようにチューニングされたモニターヘッドホンのため、電子楽器をモニタリングしたい方におすすめです。
開放型のハウジング形状で、ユニット背面のフィンが空気の流れをコントロールし、低重心かつ抜けの良い開放的なサウンドを実現します。
ヘッドバンドはスムースな長さ調節が可能で快適な装着感を実現しており、長時間の使用が可能です。
再生周波数帯域 | 20〜20,000Hz |
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リケーブル対応 | × |
ハウジング形状 | オープンエアーダイナミック型 |
【Sennheiser】
ヘッドフォン ブラック(HD 206)
クローズドバック設計のためノイズ遮音効果があり、音漏れが周囲の録音機能に影響を与えることはありません。
また、軽量設計で快適な装着感のため、長時間のリスニングやスタジオ、DJセッションでの利用に最適です。
パワフルなサウンド再現力があり、くっきりとした豊かな低音応答が可能です。
再生周波数帯域 | 21〜18,000Hz |
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リケーブル対応 | × |
ハウジング形状 | 密閉ダイナミック型 |
【Sennheiser】
密閉型 プロフェッショナル モニターヘッドホン(HD 25)
世界のヘッドフォン市場でも人気のモデルで、25年の長きに渡って多くのプロフェッショナルからの支持を獲得してきたモデルです。
他のヘッドホンとは異なり、2本のヘッドバンドで頭を支える構造が特徴的です。
低音域から高音域まで忠実に音を再現できるので、安定したサウンドでミキシング用のヘッドホンとしても人気があります。
再生周波数帯域 | 16〜22,000Hz |
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リケーブル対応 | ⚪︎ |
ハウジング形状 | 密閉ダイナミック型 |
【AKG】
セミオープンエアー型 スタジオヘッドホン (K240 STUDIO-Y3)
開放型と密閉型の中間である、セミオープンエアー型のモニターヘッドホンです。
密閉型と比較して多少音漏れがするものの、音の抜けがよく聞き疲れしにくいので、自宅での利用にもおすすめできます。
豊かで太い低音と、クリアな中域が特徴的なサウンドで、マイルドな印象が特徴で音の定位や奥行きもリアルに再現しています。
再生周波数帯域 | 15〜25,000Hz |
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リケーブル対応 | ⚪︎ |
ハウジング形状 | セミオープンエアー型 |
【AKG】
プロフェッショナルスタジオモニター・セミオープンヘッドフォン (K240MK2)
前述のK240STUDIOのワンランク上のモデルですが、こちらも1万円以下で購入可能な高コスパモデルです。
高音がより煌びやかに再生できるようになっており、解像度も向上されています。
綿密に計算されたハウジング形状により、極めて抜けのよいサウンドを実現しており、繊細な高音から重厚な低音までリアルに再現します。
再生周波数帯域 | 15〜25,000Hz |
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リケーブル対応 | ⚪︎ |
ハウジング形状 | セミオープンエアー型 |
【Behringer】
ヘッドフォン 密閉型 コバルトカプセル搭載(HPS3000)
低音から高音まで原音を正確に再現することが可能な密閉型のスタジオモニターヘッドフォンです。
5,000円以下の価格帯でありながら、人間の可聴域である20〜20,000Hzをカバーしています。
コバルトカプセルを採用することで、低域の再現性と透明感のある高域再現性の両立を実現しております。
再生周波数帯域 | 20〜20,000Hz |
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リケーブル対応 | × |
ハウジング形状 | 密閉型 |
【Roland】
Monitor Headphones(RH-5)
国産の電子楽器を扱うローランドが手がけるモニターヘッドホンです。
電子楽器用に販売されていますが、全ての音域をナチュラルでフラットに感じるように設計されています。
大型ハウジングを採用し、高性能ドライバーを搭載することで高音質かつベストな装着感を実現し、楽器練習からリスニングまで楽しめます。
再生周波数帯域 | 10〜22,000Hz |
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リケーブル対応 | ⚪︎ |
ハウジング形状 | 密閉ダイナミック型 |
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