ペニーを筆頭に、通常のクルーザーよりも長さが短めに作られたクルーザーのことを、ミニクルーザーと呼びます。
ペニーはプラスチック製のため、軽量といったメリットがありますが、板が柔らかくたわみやすいので、安定感にかけてしまいます。
木製のミニクルーザーは硬質な板のため、乗っている際の安定感が高く、見た目にもおしゃれなスケボーです。
今回は、さまざまな種類があるミニクルーザーのこだわるべきポイントをご説明しつつ、おすすめ7選をご紹介します。
木製ミニクルーザーを使うメリット
高い安定性能
プラスチック製のミニクルーザーとの一番大きな違いは、乗った際の安定感です。
ペニーはデッキ中央部分に乗るとたわんでしまうので、ビスの上にスタンスを置いておかないと、バランスがとりづらいです。
特に、スタンスが狭めな人はかなり乗りづらく感じてしまうと思うのですが、木製でしたら中央に乗ってもたわみはありません。
乗っているときに感じる安定感に大きな差があるので、初心者の方にこそ木製ミニクルーザーをおすすめします。
高級感ある見た目
プラスチック製のクルーザーは、良くも悪くもチープな印象が出てしまいます。
それが可愛さに繋がっているのですが、高級感があるとは言えません。
家具同様、プラスチック製より木製の方が高級感が出るうえ、デッキのバリエーションも豊富にあります。
値段はプラスチック製と比べると高くなりますが、家に飾っておいてもビンテージな雰囲気を演出できます。
ステッカーが貼りやすい
プラスチック製のクルーザーは、板に凹凸がある物が多く、ステッカーが貼れるにしろ、凹凸により歪んでしまいます。
木製のデッキには凹凸はないので、好きな場所にステッカーを貼ることができます。
板に沢山ステッカーを貼りたい方は、デッキにグラフィックがない、ブランクデッキを使用したミニクルーザーがおすすめです。
木製ミニクルーザーを使うデメリット
プラスチック製と比べて重量がある
木製のミニクルーザーは、プラスチック製と比べて重量があるため、安定感に優れますが、持ち運びの際に少し重たく感じます。
ミニクルーザー用のスケボーバッグを使用すると重たさが解消できるので、おすすめのアイテムです。
トラック部分をホロータイプに変更することで、軽量化を図ることができますので、持ち重りが気になる方は検討してみてください。
木製のデッキには寿命がある
プラスチック製のデッキの利点として、折れないかぎりは、板が変形したり故障によって乗れなくなることはありません。
木製のデッキは7枚の木を接着剤で圧着して作っているため、板が折れないにしろ、木がはがれたり、湿気ってしまいます。
長時間乗らずに放置していると、ツイストと言われる木が変形する故障も生まれます。
そのため、湿気がなくて直射日光が当たらない場所で保管することが必要です。
木製ミニクルーザーの選び方
デッキサイズ
ミニクルーザーは22インチと27インチの2サイズが主流ですが、木製のデッキは豊富なサイズバリエーションがあります。
初心者におすすめなのは26インチ以上で、22インチと比べて直進安定性が高いので、初めてクルーザーに乗る方でも安心感が得られます。
横幅は7.3インチ以上でしたらどのサイズを選んで頂いても問題はなく、7.2インチ以下は玄人向けのセッティングです。
デッキ幅は太ければ太い程に安定感が出るので、乗り心地が向上します。
ですが、重量も比例して上がるため、1日中スケボーを持って移動をするときには、細くしてでも軽いクルーザーの方がおすすめです。
ウィールサイズ
ミニクルーザーに装着されているウィールサイズは、大きい物で65mm、小さい物で55mm程です。
ウィールサイズは大きくなればなるほど、一回プッシュした際に走る距離が伸び、路面の凹凸が感じづらくなります。
その反面、車高が上がるので安定感が低下し、どちらかと言えば中級者以上向きのセッティングです。
65mmと比べて走破性は落ちますが、55mm前後のウィールサイズなら車高が上がりすぎず、路面を選ばずに走れます。
複数台クルーザーをお持ちの方は、長距離の移動なら大き目のソフトウィール、短距離なら小さめのソフトウィールで使い分けると便利です。
木製ミニクルーザーおすすめ7選
【BAYTTER】
ミニクルーザー
価格を重視するなら間違いなくこの一台で、メープルウッドを使用した高性能かつコスパに優れたミニクルーザーです。
デッキサイズは短めの22インチで、ウィールには長距離の移動に最適な60mmが装着されています。
また、硬さが82aなので、スピードが出やすい仕様です。
ベアリングにはabec11が使用されており、伸びがあり、初速もある高性能な物が使用されています。
おまけに専用バッグと工具が付いてきます。
【Magneto】
スケートボード
安定感に優れたやや長めのミニクルーザーで、無垢の木にワンポイントプリントがされたシンプルなデザインです。
全長が27.5インチなのに対し、ホイールベースが18インチあり、ノーズを短くすることでホイールベースを長くとっています。
それにより、直進安定性が向上しているので、初心者の方でもふらつきにくいように設計されています。
【GLOBE】
EVIL PARADISE(179303)
オーストラリア発のデッキブランド「グローブ」より、熟練スケーターも使用するハイクオリティーなミニクルーザーです。
ビンテージライクなデザインで、デッキにはウィールバイト軽減のためのウェルが彫られており、トラックの可動域をさらに広げられます。
デッキ幅が7.25インチと細目ではあるものの、長さが26インチとスタンスの取りやすい長さです。
そのため、コンパクトでありながらも安定感のある一台と言えます。
【Powell Peralta】
ミニクルーザー(DAGCPPSP21MRP18716B)
長い歴史を持つ伝説のスケートブランドのパウエルより、24インチのミニクルーザーです。
ノーズが限りなく短い設計になっており、70年代を彷彿とさせるオールドスクールシェイプのデッキを採用しています。
ライザーパッドがかなり厚い物が付いており、スラロームデッキのような、細かくキレのあるターンが可能なセットアップで組まれています。
【Cal 7】
フィッシュテールデッキ(BB-MC75-ORCD)
Vカットのフィッシュテールがキュートな22インチ、ショートレングスのミニクルーザーになります。
テール部分が長く確保されているので、フィッシュテールの影響は少なく、いつも通りの乗り心地で乗ることが可能です。
ベアリングに通常グレードのabec3が使用されていますが、ウィールが65mmとかなり大きいので、スピードが遅いことはありません。
【flcrck】
ミニスケートボード
高品質なカナディアンメイプルを使用し、プリントを施さないことで価格を抑えたコスパ抜群の一台です。
ベアリングには高品質なabec9が使用されているうえ、ウィールも78aと非常に柔らかいので、抜群の乗り心地を実現させています。
デッキテープは自身で貼る仕様になりますが、最初からカットされているので安心なうえ、予備も付属されます。
【HEAVEN】
コンプリート
ミニクルーザーでは最長サイズになる28インチのレングスを持った安定感抜群のセットアップです。
ソフトウィールに78aの最も柔らかいタイプを使用しているので、ダート路以外でしたらどのような悪路でも滑走が可能。
デッキはカナディアンメイプルとバンブーのハイブリッド素材を使用し、バンブーが適度なしなりを与え、強い反発を生んでくれます。
まとめ
プラスチック製のクルーザーと比べ、種類も豊富なうえ、安定感も高い仕上がりになるので、初心者~上級者までおすすめです。
ぜひこの機会に、自分の使い方に合うミニクルーザーをお選びください。
木製ミニクルーザーの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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