ロングボードは元来シングルフィン設定となりますが、現代のパフォーマンスではロングボード用サイドフィンが主流になっています。
「シングルフィンのみ」のトラッドスタイルとは異なり、力学的な観点でもサイドフィンは現在注目されているのです。
今回はロングボード用サイドフィンに関するそれぞれの実情に加え、おすすめの10アイテムを詳しく紹介していきます。
目次
- 1 ロングボード用サイドフィンを使うメリット
- 2 ロングボード用サイドフィンを使うデメリット
- 3 ロングボード用サイドフィンおすすめ10選
- 3.1 【FCS】GL NATURAL GLASS FLEX(1140-165-04-R)
- 3.2 【FCS】FCS II LB CONNECT SIDE BYTE QUAD REAR SET
- 3.3 【FCS】CARVER NEO GLASS ECOBLEND QUAD REAR SIDE BYTES
- 3.4 【FCS2】CARVER PG QUAD REARSIDE BYTES
- 3.5 【LIBTECH】RRIP'S SIDEBITES
- 3.6 【VORTEX】CORE STABILIZER(vtx016bk-ls)
- 3.7 【GLASSY】SINGLE STABI
- 3.8 【Funktion】SINGLE STABILIZER(FKGFCC-SD-BLK)
- 3.9 【FLEX】GLASS FIBER
- 3.10 【FUTURES】THERMO TECH SB1
- 4 まとめ
ロングボード用サイドフィンを使うメリット
安定性に優れている
ロングボード用サイドフィンは「シングルスタイビライザー」とも呼ばれており、名前の通りに安定性を維持します。
シングルフィンのみだと、波のコンディションによってはパドリングやテイクオフが安定しない場合もあるのです。
ロングボード用サイドフィンがスタビライザー(安定器)としての役目をし、パドリングやテイクオフをより安定させます。
ライディングの向上
推進力を持つセンターフィンに加え、ターン機能を持つサイドフィンによってショートボードに似た乗り味を可能とします。
トラッドスタイルであるシングルフィンの場合、物理的にもライディングには限界が生じるのです。
ロングボード用サイドフィンはターンのきっかけを容易にし、マニューバー系としてのアクティブなライディングを可能にします。
バラエティーに富むセッティングが可能
現スタイルのショートボード事情に並び、ロングボードでもサイドフィンのセッティングがそれぞれ存在しています。
オンタイプや脱着式を問わず、シングルフィンのみの設定では、ライダー自身が持つスタイルや個性は制限されがちです。
メーカーからリリースされたさまざまなタイプにより、組み合わせ方次第では自分にしかないスタイルを見出せます。
ロングボード用サイドフィンを使うデメリット
推進力が減少する
ショート、ロング問わず、サーフボードへのセンターフィン設定は推進力を強調してくれます。
ただし、サイドフィンを装着した場合、パフォーマンスボードと同様に水に対しての余計な抵抗が生まれ、推進力が減少するのです。
サイドフィン設定にてアグレッシブなライディングが可能となる反面、推進力としてのスピードを減少させてしまいます。
セッティングの手間
パフォーマンスボードとしてのショートボードと同様、セッティングなとでは合計3枚となるフィンの脱着に手間がかかります。
全てのフィンを装着しままでの移動ならまだしも、殆どのケースが「脱着ありき」での扱いとなっているのです。
破損を防ぐ意味合いとしても、フィン脱着の取り扱いは現実的でもあり、またそれは最大の手間となってしまいます。
クラシカルさに欠ける
サイドフィンが主流となっている現在、「シングルフィンのみ」のクラシカルスタイルも未だ世界規模で広く根付いています。
ただし、サイドフィンを装着した場合では、ビジュアル的にも伝統的なものとはかけ離れた印象を与えてしまうでしょう。
シンプルにトラッドな味わいを楽しむサーファーにとって、近代的なサイドフィンがビジュアル面でのデメリットにもなります。
ロングボード用サイドフィンおすすめ10選
【FCS】
GL NATURAL GLASS FLEX(1140-165-04-R)
”あくまで柔らかすぎない” に視点を置き、適切なフレックス性を目的に開発されたのがこちらです。
グラス繊維樹脂を主な原材料として用い、その素材から得られるフレックス性によって伸びのあるターンを可能にします。
ソフトなコントロールを必要とするライディングなど、パワーレスの傾向にあるビーチブレイクに向いたフィンです。
【FCS】
FCS II LB CONNECT SIDE BYTE QUAD REAR SET
ナチュラルグラス素材を使用することにより、絶妙なフレックスを可能にしたのがこちらです。
グラスフレックスとの比較では若干の柔らかさあるものの、適度な加速とアクションが可能なオールラウンドモデルとなっています。
パワー感に乏しいビーチブレイクを始め、特に脚力が弱いとされてる方にはおすすめできるフィンでしょう。
【FCS】
CARVER NEO GLASS ECOBLEND QUAD REAR SIDE BYTES
軽量であることに加え、適度なフレックス性から万人向けして親しまれているのがこちらです。
軽量なネオグラス素材を使用し、そこから得る独特のしなり具合がクイックなレスポンスとターンを可能にします。
パワーに乏しいビーチブレイクのほか、パワフルなリーフブレイクでの使用にも対応可能なモデルとなっています。
【FCS2】
CARVER PG QUAD REARSIDE BYTES
高いレスポンス性が得られる素材を使用していることにより、よりパワフルなサーフィンを可能としているのがこちらです。
高性能なファイバーグラスによって、より「オンフィンに近づけた状態」を可能とし、硬いベースから適切なしなりを得られます。
ビーチブレイクはもちろん、比較的パワーがあるとされるポイントブレイクやリーフブレイクなどに適しています。
【LIBTECH】
RRIP'S SIDEBITES
サーフボードブランクスの一部を再利用し、ECO IMPACTO構造でハイオリティーを実現しているのがこちらです。
強度の高いベース部分に加え、あらゆる波質にマッチする適度なフレックスは、独特のクオリティーを生み出します。
なお、こちらはリブテックサーフボードの専用フィンとなっており、リブテックボードをお持ちの方であれば必見と言えます。
【VORTEX】
CORE STABILIZER(vtx016bk-ls)
プロサーファーやテストライダーらのフィードバックを元に、常に進化し続けているフィンです。
航空機などで用いられているハニカムコアを素材にし、適度な反発から得られる粘りのあるターンを可能にしています。
フィンプラグのタイプはFCSですが、専用のアダプターを用いることでFCS IIプラグへのインストールも可能です。
【GLASSY】
SINGLE STABI
ベテランフィンビルダー監修の下、ハイパフォーマンスフィンとして完成度を極めたのがグラッシーのこちらです。
軽くて強度の高いハニカムコア材を使用し、粘りがありながらも適度な柔らかさによってクイックなターンを可能にします。
フィンプラグはFCSタイプとなっており、専用アダプターを用いればFCS IIプラグへのインストールも可能になっています。
【Funktion】
SINGLE STABILIZER(FKGFCC-SD-BLK)
ナイロンとグラスファイバーの特性を活かし、常に万人向けのクオリティーを最優先させるのがこちらのフィンです。
ベース部とディップ部に適度なしなりを持たせ、パワーレスなコンディションであってもドライブの効いたターンを可能にします。
Modex Hawaiiライダーらの幾度となく繰り返されたテストにより、ワンランク上かつコントローラブルな仕上がりとなっています。
【FLEX】
GLASS FIBER
高品質な仕上がりに加え、リーズナブルな質と価格を強みとしているのがフレックスのこちらです。
低価格でありながらもグラスフィンとして軽量化を実現し、デザイン性、コントロール性に優れたフィンに仕上げています。
プラグタイプはFCSとなっており、専用アダプターを用いたFCS IIへのインストールも可能になっています。
【FUTURES】
THERMO TECH SB1
従来のコンポジットには無い弾力から、独特のフレックスにて溜めるマニューバーを可能とするのがこちらです。
サーモテックから得る一貫したフレックスがティップの柔軟さを生み、それによって粘りやスピードのあるターンを可能にします。
プラグは「フューチャータイプのみ」の対応となっているほか、軽量化のためのトラスベースも採用しています。
まとめ
もともとは存在しなかったサイドフィンと言えど、現在の進化したサーフシーンにおいては必要不可欠な存在になっています。
あくまで自身のスタイルを優先し、それらに適した仕様とタイプ、価格も含めて検討することをおすすめします。
ロングボード用サイドフィンの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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