テレビの大型化が一気に進んだことと同じように、近年ゲーミングモニターにも大型化の波が来ています。
ゲーミングモニターは24~27インチ程度が丁度いいと言われていますが、30インチ以上の大きい商品も数多くあり、予算に余裕がある場合は選択肢に入るサイズです。
この記事では、大型ゲーミングモニターのメリットやデメリットを解説し、30インチ以上のおすすめゲーミングモニターについても紹介していきます。
- PCゲーム歴15年
- 中古PC組立・販売会社に勤務
幼少期からゲームが大好きで、10代後半に初めてゲーミングPCを購入し、そこからPCゲームにのめりこんでいきました。 遊ぶゲームのジャンルは多岐に渡り、流行りのゲームは遊んでみるタイプです。
目次
- 1 大型ゲーミングモニターとは
- 2 大型ゲーミングモニターを使うメリット・デメリット
- 3 大型ゲーミングモニターおすすめ10選
- 3.1 【LG】32MP60G-B 75Hz
- 3.2 【MSI】 Optix G32CQ4 165Hz
- 3.3 【Pixio】 PXC325 165hz
- 3.4 【AOC】C32G2E/11 165Hz
- 3.5 【Dell】 S3222HG 165Hz
- 3.6 【LG】UltraGear 34GL750-B 144Hz
- 3.7 【BenQ】 MOBIUZ EX3210R 165Hz
- 3.8 【INNOCN】144HZ WR40-PRO
- 3.9 【AOPEN】 43XV1CPwmiiphx 43.8インチ 120Hz
- 3.10 【Dell】 ALIENWARE AW5520QF 54.6インチ 有機EL 4K 0.5ms 120Hz リモコン付
- 4 まとめ
大型ゲーミングモニターとは
「大型」と言っても人それぞれ感じ方が違うと思いますので、今回は30インチ以上のゲーミングモニターを「大型」とします。
サイズによっては「ウルトラワイドモニター」なんて呼び方もします。
大型ゲーミングモニターは、通常のゲーミングモニターとして販売されている22~27インチより高価です。
種類も徐々に増えている段階ではありますが、「この辺りのパネルサイズが欲しいのに…!」という痒い所に手が届かないサイズ展開が多いです。
大型ゲーミングモニターを使うメリット・デメリット
ゲームをするには24~27インチが丁度いいと言われている中、30インチ以上の大型ゲーミングモニターを買うメリットはあるのでしょうか?
デメリットも合わせて紹介します。
メリット
大型ゲーミングモニターを購入する際のメリットは下記の通りです。
- 解像度が高い
- 用途によって形を選べる(平面モニター)
- 用途によって形を選べる(湾曲モニター)
- 大勢でもゲームなどを楽しめる
- デュアルモニターより大型ゲーミングモニター1台のほうが使いやすい
解像度が高い
解像度が高いほど、より鮮明で綺麗に映り、大型ゲーミングモニターは基本的に解像度が高い傾向にあります。
一般的なゲーミングモニターの解像度がフルHD(1920×1080)が多いことに対して、WQHD(2560×1440)や4K(3840×2160)などが多くあり、中には5K2K(5120×2160)という解像度もあります。
用途によって形を選べる(平面モニター)
ゲーミングモニターの形には2種類あり「平面」と「湾曲」です
用途によっては使いづらくなることがあり、デュアルディスプレイにして使い分けてる人も多いです。
平面モニターは、どの角度から見ても同じように見えるのが特徴で、オフィスワークや画像・動画編集などのクリエイターの仕事やネットサーフィン等に使うことに適しています。
Photoshopなどの編集ソフトを湾曲モニターで使用すると使いづらい場合があるので、平面モニターをおすすめします。
用途によって形を選べる(湾曲モニター)
湾曲モニターは端に向けて湾曲しており、最大の特徴は没入感を得られる点です。
つまり、ゲームや映画鑑賞をする際に持ってこいのモニターです。
しかし、湾曲しているのが中心からですので、自分以外は見づらいことが多いので、基本一人用と考えたほうがいいでしょう。
また、目と画面の距離を一定に保ちやすい為、目が疲れにくいことがメリットに挙げられます。
大勢でもゲームなどを楽しめる
大型ゲーミングモニターで平面に限りますが、友達や家族と大勢でゲームを楽しむ際にも有効です。
大勢でゲームをする場合、大抵横並びのような形になると思いますが、その際に気を付けなければならないのは視野角が広いものを選ぶことです。
当然、中央に居る人のほうが端の人より全体を見渡しやすく、視野角が狭いモニターを選ぶと、その差が顕著に出ます。
また、視野角が広いモニターを選ぶことで、一人で作業する際もとても見やすく楽になります。
デュアルモニターより大型ゲーミングモニター1台のほうが使いやすい
デュアルモニター以上だと、どうしても気になるのが各モニターのフレームです。
最近はフレームがかなり薄いモニターが登場していますが、それをわざわざ2枚集めるなら、大型ゲーミングモニターを購入した方が使いやすい場合があります。
どちらが使いやすいかは本当に人それぞれなので、好みで決めましょう。
デメリット
大型ゲーミングモニターを使用する際に考えられるデメリットは下記の通りです。
- パソコンのスペックが高くないと使えない
- 場所を取る
- 価格が高い
- 基本的に重い
パソコンのスペックが高くないと使えない
高解像度になればなるほど、要求されるパソコンのスペックが上がります。
低スペックのパソコンでも接続は出来ますが、グラフィックボードが耐えきれずカクカクした表示になり、パソコンがフル稼働し始め、うるさくなります。
ですので、いまお使いのパソコンが耐えきれるスペックなのか、4Kではなく一つ下の解像度にするのか、購入前に検討する必要があります。
場所を取る
現在モニターを1枚~2枚で使用している場合、それらを全て外して大型ゲーミングモニターを置くようなことをしないと置けない場合があります。
ウルトラワイドモニターを買う場合は横の幅、通常のモニターをそのまま大型にしたタイプを買う場合は横も縦もどちらの幅も考えなければなりません。
周囲を囲まれたパソコンデスクを使っている場合は、寸法を確認してから購入することをおすすめします。
価格が高い
当たり前のことなのですが、サイズが大きく解像度も高ければ、どんどん高価になっていきます。
ゲームに熱中したかったり、作業効率をアップさせたいなど、相当な理由が無い限り手が出しづらいです。
それよりも先にキーボードやマウスなどの周辺機器を整えるほうがゲームや作業効率アップに役立つことが多いので、コスパなども考えて決めるのが良いでしょう。
基本的に重い
当たり前のことなのですが、サイズが大きいほど、どんどん重くなります。
気を付けなければならない点としては、デスクが重量に耐えられるのか、モニターアームを使用している人であれば、そのモニターアームの最大荷重を超えないかということを調べておきましょう。
大型ゲーミングモニターおすすめ10選
【LG】
32MP60G-B 75Hz
30インチ以上のモニターでコスパの良いゲーミングモニターです。
ブルーライトカットやフリッカー軽減なども搭載されていますが、気になる点はリフレッシュレートが75Hzであることです。
大型で高リフレッシュレートのゲーミングモニターで遊びたいという人には不向きかもしれません。
しかし、最近だとPS5などでも高リフレッシュレートが出せることがありますので、そういった人にはおすすめです。
【MSI】
Optix G32CQ4 165Hz
WQHD解像度の大型湾曲ゲーミングモニターです。
このモニターはリフレッシュレートが165Hzまで出て、より滑らかな動きを表現してくれます。
同じ形でモデル違いの商品が24インチから37.5インチまで展開されていますので、「もっと大型が欲しい!」というニーズにも対応しています。
【Pixio】
PXC325 165hz
32インチのフルHD、165Hzというゲーミングモニターとして申し分のないスペックです。
とてもコスパも良く、3万円前半で購入できます。
解像度がもっと高い方が良いという人向けに「PXC327」というモニターサイズは同じで上位モデルもありますので、価格か高解像度か、選びやすい商品です。
【AOC】
C32G2E/11 165Hz
このあたりのサイズのゲーミングモニターは湾曲が人気があり、このモニターも湾曲です。
主にFPSゲーム向けでコスパも良く、もう少し小さいサイズが好みであれば、湾曲ではなくなりますが同スペックの下位モデルもあります。
その分、パソコンのスペック的に165FPS以上が出せないのであればあまり意味が無いので、プレイするゲームで165FPSがしっかり出るか確認してから購入するのが良いでしょう。
【Dell】
S3222HG 165Hz
主にパソコン本体で有名なDELLですが、ゲーミングモニターも販売しています。
こちらはフルHDのモデルですが、上位モデルも存在します。
上位モデルの「S3422DWG」は34インチでWQHDの解像度ですが、その代わり144Hzまでしか対応していません。
サイズとリフレッシュレート、解像度、どれを取るかで選択肢の幅が広がるのは消費者目線で選びやすくて良い点です。
【LG】
UltraGear 34GL750-B 144Hz
34インチのウルトラワイドモニターは、とにかく横に広いですが端が湾曲しているので端までしっかり視認できます。
ゲーム内での視野角も広いので、戦闘で有利に働く場面が多いです。
特に注目すべき点は設定で画面の中央にクロスヘアを表示できることです。
元々FPSゲームでは小さい点のようなマークが中央に付いていることが多いのですが、それをモニターの設定で出現させることが可能です。
【BenQ】
MOBIUZ EX3210R 165Hz
ゲーム専用の設定が3つあり、わざわざ細かい設定をせずともプレイするゲームに合わせて最適化してくれます。
ゲーミングモニターであまり内蔵スピーカーに力を入れていることは少ないのですが、このモニターの場合は高音質のスピーカーを内蔵しており、サウンドモードも5つから選べます。
ヘッドセットなどを付けないタイプの人や、映画や動画を観る際はスピーカーを使いたい人におすすめです。
【INNOCN】
144HZ WR40-PRO
大型になればなるほど湾曲モニターになっていくのですが、こちらは湾曲が苦手な人向けな薄型平面モニターです。
このインチで平面ゲーミングモニターは中々珍しく、更に3辺フレームが薄いため、より視認性が増しています。
出力端子も多く、給電可能な90WのType-C端子も搭載しており、このモニター1台で複数の仕事をこなしてくれます。
【AOPEN】
43XV1CPwmiiphx 43.8インチ 120Hz
ダブルフルHD(3840×1080)とIPSパネル搭載ということもあり画質や視野角については言うことが無いくらいのスペックです。
ゲーミングモニターとしての機能も備わっており、残像感の軽減や応答速度についても満足のいくスペックです。
しかし一方でリフレッシュレートは120Hzが最高なので、それ以上を求めている人には物足りないかもしれません。
【Dell】
ALIENWARE AW5520QF 54.6インチ 有機EL 4K 0.5ms 120Hz リモコン付
ゲーミングモニターのなかで、恐らく一番大きいサイズになるのではないでしょか。
有機ELと4K出力が可能となっており画質・解像度面でこのモニターに勝るモニターは中々ありません。
ゲーミングモニターとしての性能は応答速度が0.5msと最速で、出力端子も豊富なため、パソコンだけでなくレコーダー等も繋げて使用できます。
まとめ
今回は大型ゲーミングモニターの定義を「30インチ以上」に定めました。
人によっては27インチ~29インチでも十分に大きいと感じる可能性がありますので、実店舗やレビュー動画などでサイズ感を確認してみるのもおすすめです。
大型ゲーミングモニターの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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