近年、eスポーツが盛んになっており、賞金のかかった大会や、カジュアルな大会も多数開かれています。
その中でも無料でプレイできるゲームがたくさんあるFPSが特に人気です。
FPSにもそれぞれのゲームにプロゲーマーが居て、スポンサーと契約し様々なゲーミングデバイスを使用しています。
この記事では、FPS用の安いゲーミングキーボードからプロゲーマーが使用するゲーミングキーボードに焦点を当てて、まとめて解説していきます。
- PCゲーム歴15年
- 中古PC組立・販売会社に勤務
幼少期からゲームが大好きで、10代後半に初めてゲーミングPCを購入し、そこからPCゲームにのめりこんでいきました。 遊ぶゲームのジャンルは多岐に渡り、流行りのゲームは遊んでみるタイプです。
目次
FPSにはゲーミングキーボードはいらない?
「操作自体はどんなキーボードでも出来るからゲーミングキーボードはいらなのでは?」
などの声を耳にしますが、結論から言うと、FPSにはゲーミングキーボードが必須です。
ゲーミングキーボードというのは、キーキャップの下に付いている軸(キースイッチ)の種類によって打鍵感や静音性だけではなく、反応速度なども変わってきます。
そのため、より精密で反応速度を要求されるFPSではゲーミングキーボードを採用した方が良いと言えます。
FPSに適したゲーミングキーボードを使うメリット
FPSに適したゲーミングキーボードを使うことで、下記のメリットが挙げられます。
- キーの反応速度が速いため素早い操作が可能
- 長時間キーボードを操作していても疲れにくい
- 複数キーの同時押しに対応している
- 価格に見合った耐久性の高さ
キーの反応速度が速く素早い操作が可能
FPSというゲームは、難しいキーボード操作を要求され、一瞬の反応や操作ミスが命取りになるゲームです。
自身の反射神経もありますが、それをサポートしてくれるのがゲーミングキーボードの反応速度です。
後述する軸色にもよりますが、基本的にゲーミングキーボードは事務などで使用するキーボードとは作り自体が違っており、全体的に反応速度は速いです。
そのため、FPSをメインにプレイするならば必須のデバイスです。
長時間キーボードを操作していても疲れにくい
打鍵感だけではなく、キーボード自体の作りにも一工夫されているゲーミングキーボードが多く存在します。
例えば、ストロークの深さやキーボード自体の薄さ、リストレストが付属している商品などがあり、極力疲れにくい設計になっています。
また、軸色にもよりますが、キーボードを強く押し込む必要が無いため指の疲労感が通常のキーボードより少ないです。
そのため、普段使いとしても大変便利です。
複数キーの同時押しに対応している
一般的なキーボードとの大きな違いは、複数キーの同時押しに対応している点です。
種類も大きく分けて2パターンあり、「最大いくつのキーまで同時押し可能」というものと、同時押しに制限が無い「Nキーロールオーバー」です。
FPSをプレイする際に、いくつのキーを同時押しすることが多いか考えながら商品を選ぶことをおすすめします。
基本的にはNキーロールオーバーの方が価格は高い傾向にあります。
価格に見合った耐久性の高さ
FPSを実際にプレイしていると、移動やジャンプなど、かなりキーボードを打鍵している回数が多く、耐久性が低いとすぐ壊れてしまいます。
ゲーミングキーボードは、基本的に価格が高い傾向にありますが、それに見合った耐久性の高さを誇り、初期不良を除き、1度購入してしまえば早々壊れることはありません。
耐久性の高さというのは、キーのクリック耐用回数のことで、その数値が高ければ高いほど耐久性があります。
公式サイトや販売ページに記載されていることが多いため、確認することをおすすめします。
FPSに適したゲーミングキーボードを選ぶ際のポイント
FPSに適したゲーミングキーボードといっても、種類が多く難しいため、抑えておきたいポイントを下記にまとめます。
- 入力方式
- 軸色(キースイッチ)
- サイズ
入力方式
キーボードの入力方式には主に4種類あります。
- メンブレン
- パンタグラフ
- メカニカル
- 光学式
FPSに適したゲーミングキーボードは、ほとんどメカニカル方式が採用されています。
メカニカル方式には、軸色によって打鍵感や静音性が変わるので、選ぶ際には注意しましょう。
また、ゲーミングキーボードと謳っておきながら、あまりにも安価な場合、入力方式がメンブレンの可能性があります。
光学式については、高級ゲーミングキーボードに採用されていることが多く、その名の通り物理的な接点はありません。
そのため、耐久性があり低遅延のため人気です。
軸色(キースイッチ)
メカニカル方式のキーボードは、キーが1つ1つ独立した設計になっており、キートップを外すと色のついた軸が出てきます。
この軸の色によって打感や静音性、アクチュエーションポイントも変わってきます。
アクチュエーションポイントとは、キーが認識するまでの深さのことを指しており、浅ければ浅いほど反応速度が速くなります。
軸の色は主に5種類あり下記の通りです。
メーカーによっては緑軸などがありますが、大抵以下の5種類のどれかに近いタイプなので、買う際に調べてみるといいでしょう。
FPSプレイヤーに選ばれやすいのは赤軸か銀軸です。
- 赤軸
- 銀軸
- 青軸
- 茶軸
- 黒軸
赤軸
赤軸の優れた点は打感がとても軽いことです。
そのため、長時間使用しても疲労が残りにくく、普段使いとしても優秀です。
なにより静音性も高く、価格の安いゲーミングキーボードにも採用されていることが多く、人気があります。
銀軸
FPSで使用するゲーミングキーボードの中で根強い人気があるのが銀軸です。
先に挙げた軸よりアクチュエーションポイントが浅く設定されており、軽く押しただけで反応するため、とても素早いキー操作にも問題なく反応してくれます。
青軸
5種類の中で打鍵音が一番大きく、「カチッ」としたクリック感があります。
とても打鍵音が気持ちよいのですが、押し込んだ時に重みを感じます。
通話しながらプレイする場合、マイクに打鍵音が乗りやすいため注意が必要です。
茶軸
使い心地は青軸と赤軸の中間くらいのバランス型です。
適度なクリック感と、程よいキーの重みで初心者から上級者まで幅広い人気があります。
「赤軸じゃ軽すぎてタッチミスが増えそう…」という方におすすめです。
黒軸
あまりFPS用に使われることはありませんが、打鍵音は赤軸より静かです。
赤軸との大きな違いは、押し込んだ際の跳ね返りが強い傾向にあり、キーボードを触るというよりかは、しっかり押し込みたい人に向いている軸です。
サイズ
キーボードのサイズには主に3種類あります。
- フルサイズ
- テンキーレス
- 60%サイズ
ゲームにしか使用しない場合、フルサイズを選んでしまうとかなり場所を取ります。
一番人気のあるサイズはテンキーレスで、最近のプロゲーマーは更なる操作性を求めて60%サイズのキーボードを使用していることが多いです。
普段使いやデスクが広い人はテンキー付きのフルサイズでも問題ありません。
安いFPS用ゲーミングキーボードおすすめ3選
【e元素】
Z77 メカニカル式ゲーミングキーボード 抗干渉 アンチゴーストキー
格安ゲーミングキーボードと言えばE元素。サイズはテンキーレスとなっており、やや小柄です。
カラー展開がブラック、ホワイト、ピンクの3色で、軸色も青、茶、赤、黒の4色から選べます。
アンチゴーストとは、複数のキーを押した際に誤入力を防ぐ機能です。
先ほど出てきたロールオーバーとは少し認識が違いますので、注意が必要です。
【REDRAGON】
K530 Draconic 60% コンパクト RGB ワイヤレス メカニカルキーボード
REDRAGONというメーカーが販売しているゲーミングキーボードです。
茶軸採用で60%サイズでコンパクトということもあり、FPSのために格安でゲーミングキーボードデビューしてみたい人にはおすすめです。
ただし配列はUS配列なので、日本語配列が好みの人には合わないと思います。
また、接続方法はUSB-CとBluetooth接続が可能となっており、スマホやタブレットでも使用可能なことも良いポイントです。
【HP】
金属フレーム採用 スタイリッシュ ゲーミングキーボード GK400F
パソコンメーカーで有名なHP(ヒューレット・パッカード)の格安ゲーミングキーボードです。
金属フレームで高級感もあり、フルサイズで存在感抜群です。
こちらもUS配列のため、慣れないと使いづらい可能性があります。
軸は赤軸で、格安キーボードでも赤軸が増えてきて選びやすくなってきたなと思います。
コスパが良く人気なFPS用ゲーミングキーボードおすすめ4選
【Corsair】
K63 Red LED コンパクト テンキーレスゲーミングキーボード KB395 CH-9115020-JP
テンキーレス日本語配列のコンパクトなゲーミングキーボードです。
音量調整がキーボード上で可能となっており、マウスなどでわざわざ調整しなくても良いところがポイントです。
LEDは赤色単色のみの発光ですので、RGBに光らせたい人には向かないと思います。
日本語配列、赤軸、テンキーレスの商品は他のメーカーで探しても数が少ないため、この組み合わせで探している人にはおすすめです。
【エレコム】
ゲーミングキーボード メカニカル 茶軸 日本語配列 ECTK-G01UKBK
2018年に発売され、発売当初は2万円代で販売されていた商品です。
Nロールオーバーに対応しており、茶軸採用で静音性もありつつ程よい打感となっています。
コスパ最強のゲーミングキーボードの一角で、「エレコムといえば事務用のキーボード」という常識を覆すデバイスです。
【RK ROYAL KLUDGE】
RK G68 65% メカニカルキーボード
本体の色はホワイトのみで軸は青、茶、赤軸から選べます。
単色のみの発光ですが、「アイスブルー」という色に光り、ホワイトに合う中々見ないLEDバックライトが個性的です。
US配列、65%キーボードということもあり、かなりコンパクトで、接続方法も有線接続もしくはBluetooth接続を選べます。
【Razer】
BlackWidow V3 Tenkeyless RZ03-03491400-R3J1-N
このモデルは日本語配列・US配列どちらも販売しており、緑軸と黄軸から選べます。
この緑軸と黄軸ですが、Razer製のキースイッチで、別のキースイッチで表すと下記の通りの感覚です。
- 緑軸=青軸に近い
- 黄軸=赤軸に近い
BlackWidowは人気モデルで1万円程度で買えるコスパの良いゲーミングキーボードです。
プロ向けFPS用ゲーミングキーボードおすすめ3選
【Logicool G】
G-PKB-001
多くのFPSプロゲーマーが愛用するロジクールのゲーミングキーボードです。
タクタイル軸というロジクール独自のキースイッチを使っており、実際の打鍵音は公式サイトで聴けるようになっています。
テンキーレスモデルということもあり、ローセンシでマウスを大きく振るタイプのプレイヤーとの相性も抜群です。
【HyperX】
Alloy Origins Core RGB HyperXスイッチ HX-KB7RDX-JP
海外プロゲーマーが使用しているゲーミングキーボードで、HyperXメカニカルスイッチの赤軸を採用しています。
テンキーレスに加えてUSB-Cケーブルを外して使えるタイプとなっていて、自由なキーボード配置で快適なプレイ環境を作りやすいモデルです。
航空機に使うような素材を使用しており、アルミ製より更に耐久性が増しています。
【DUCKY】
One 2 Mini RGB 60% version シルバー軸(英語配列) DKON2061ST-PUSPDAZT1
DUCKYから発売されている銀軸の60%キーボードです。
DUCKYのゲーミングキーボードを使っている海外プロゲーマーは多く、性能はお墨付き。
近年プロゲーマーの中でもキーボードは小型化が進んでいるようですので、プロと同じデバイスでプレイしたい人におすすめです。
まとめ
FPSを極めるには、やはりFPS向けのゲーミングキーボードを使用することをおすすめしますが、軸の色やサイズ、選び方がたくさんあって迷うと思います。
今回おすすめした安価なモデルから始めてみて初めてのゲーミングキーボードを体感してみることをおすすめします。
その後、FPSを極めたくなったら、あなたがお気に入りのプロゲーマーと同じものを購入してみるのも一つの手かもしれません。
FPS用ゲーミングキーボードの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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