タフなハイプレッシャーフィールドであるほど、高いポテンシャルを発揮させることが出来るルアーとしてプロやベテランアングラーが多用するルアーの一つにフラットサイドクランクが存在します。
一般的なクランクベイトとは異なる特性を持っているフラットサイドクランクは、フィールド攻略には強い味方となるルアーです。
今回はそんなフラットサイドクランクに焦点を当てて、バルサやアメリカ生まれの名作モデルをふまえて特におすすめなフラットサイドクランクをご紹介します。
- バス釣り歴20年
- 年間釣行100日超え
中部地方出身のバス釣りアングラー。小学生から地元河川を中心に釣りを初め、バス釣りの面白さにどんどんのめり込んでいきました。今ではワクワクするような非日常を感じる事が出来るような釣りが大好きで、新規フィールドの開拓にもチャレンジしています。
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目次
フラットサイドクランクとは
フラットサイドクランクとは、一般的なクランクベイトが丸形のラウンド形状で作り上げられているのに対して、体高があり、その名の通りルアーボディー側面をフラット形状に作り上げているクランクベイトの事を指します。
一般的なクランクベイトとは異なり、ボディー中の空気室が小さく作られているので、浮力が小さい特徴を持っています。
フラットサイドクランクは年々タフ化する日本のフィールドでは注目度の高いルアーですが、バス釣りの本場であるアメリカでは、何十年も前にリリースされており、高い釣果を出している歴史あるルアータイプの一つとなっています。
バスプロやベテランアングラーは、ラウンド型のクランクベイトとフラットサイドクランクベイトの特徴を把握して、フィールドに合ったタイプを選択し使い分けることで高い釣果を出しています。
フラットサイドクランクを使うメリット・デメリット
メリット
警戒心の高いバスに強い
フラットサイドクランクを使用する時の大きなメリットとなるのが、ハイプレッシャーレイクでの釣果の高さです。
フラットサイドクランクは、ラウンド型のクランクベイトと異なり強いウォブルを発生させることは無く、ローリングを中心としたアクションが中心となります。
強すぎる水押しやバスに警戒心を与えてしまうサウンドが控えられているので、バスに余計な警戒心を与えることなく使用することが可能となります。
ラウンド型のクランクベイトは濁りがあるフィールドで効果を発揮しやすいルアーですが、フラットサイドクランクは、クリアウォーターにも強いクランクベイトです。
障害物をタイトに攻めることが出来る
フラットサイドクランクは警戒心が高いバスに対して有効であることに加えて、障害物をタイトに攻めやすい利点も持っているルアーです。
フラットサイドクランクはラウンドタイプのクランクベイトよりも浮力が弱い特徴を持っているので、障害物にコンタクトした場合に大きく跳ね上がることが少なく、障害物にコンタクトした場合でも狙いのポイントから大きくズレることなくタイトにルアーを通すことが出来るようになります。
狙いのトレースコースをしっかりと維持することができるのもハイプレッシャーフィールドに欠かすことが出来ない要素の広津となっています。
スピーディーな釣りが出来る
フラットサイドクランクは巻物ルアーであるため、非常ににスピーディーなフィールドサーチを行うことが出来るメリットを持っています。
タフフィールドでいきなりアピール力が強すぎるルアーを投入してしまうと、フィールドに存在するバスをスプークさせてしまい、フォローとしてライトリグなどを投入しても口を使わない場合が存在すると言われています。
アピール力が強すぎない巻物ルアーとしてフラットサイドクランクはサーチ用のルアーとしてもおすすめすることが出来ます。
デメリット
アピール力が弱い
ラウンド形状のクランクベイトなどの巻物ルアーは、多くの場合で強い水押しやサウンド、フラッシングの要素を持っておりルアーから離れた位置に存在するやる気のあるバスを引き付けることが可能ですが、フラットサイドクランクは巻物ハードプラグの中でもアピール力が弱いので、バスを引き付ける力はあまり強くありません。
このため広大なフィールドでバスをとりあえず引き付けて釣り上げたい状況では少々パワー不足となってます傾向があります。
飛距離が出ない
多くのフラットサイドクランクは無駄なサウンドを発生させないためや、動きの質を安定させるために、ラトルや重心移動システムが排除されている場合が多くあります。
このため、キャスティングを行った時に飛距離を稼ぎにくく、ロングディスタンスでサーチを行うことが困難となる場合があります。
各メーカーはキャスト性能を向上させるために、スイミング中には完全にウェイトが固定されるマグネット式の重心移動システムや、ルアーの飛行姿勢等を考慮してフラットサイドクランクベイトをリリースされてきています。
全体的に他のルアーよりも飛距離が出にくくなってしまうことはフラットサイドクランクを使用する時には覚えておくと良いポイントです。
根掛かりし易い
ラウンド型のクランクベイトよりも浮力が小さいフラットサイドクランクは、障害物をタイトに攻略することが出来るメリットをもっていますが、浮力が小さい為、障害物回避能力が低い傾向にある場合があります。
このため、ラウンド形状のクランクベイト等で行うカバークランキングなどでは、根掛かりがのリスクが高くなってしまうので、フラットサイドクランクはカバーの濃いエリアでは適していないことが多くあります。
使用するエリアやポイントによって、ラウンド型とフラットサイド型の両方を使い分けることがおすすめです。
フラットサイドクランクの選び方
ボディ素材
好みのフラットサイドクランクを選ぶ時に、フラットサイドクランクベイトの素材を確認しておくと良いでしょう。
一般的にフラットサイドクランクはABS樹脂とバルサによって作り上げられた2タイプが存在します。
一般的なルアーとして浸透しているABS樹脂に対して、バルサは軽量な素材であるため浮力を確保しやすく、更にキレのあるアクションを出すことが可能となります。
その反面、キャスト飛距離が出しにくく、製造にムラが出るデメリットがあります。
バルサのフラットサイドクランクベイトは飛距離を必要としないシーンであれば高いパフォーマンスを発揮することができるので、ボートメインでの釣りではバルサボディーのタイプを導入するものおすすめです。
潜行深度
数あるフラットサイドクランクを選択する時の選択肢として、それぞれのルアーが持っている潜行深度があります。
各フィールドで攻略したい水深を潜行することができる能力を秘めているフラットサイドクランクを選び出す必要があるため、フラットサイドクランクを購入する時には必ずそれぞのルアーが持っている潜行深度を事前に確認しておくことがおすすめです。
フラットサイドクランクを中層で使用したい場合は、狙いの水深に合わせることが必要であり、ボトムに近拓させながらアプローチさせたい場合は、フィールドの水深+αの潜行深度を持っているフラットサイドクランクを選ぶことがおすすめです。
ラウンドタイプと同様で任意の水深まで潜行させるのにどれだけの距離が必要かを確認しておくと更に奥深いアプローチを行うことが出来るようになります。
リップの形状
リップ、はクランクベイトの動きに大きく影響するパーツの一つなっています。
クランクベイトには複数種類のリップがあり、それぞれ異なる特徴を持っているので、購入する時にはどのタイプのリップが取り付けられているか確認しておくとルアーの特性を判断することに役立ちます。
多くの場合でリップはラウンドリップ、スクエアリップ、コフィンリップの3タイプに分類されます。
ラウンドリップはその名の通り、リップの先端が丸く作り上げられているので、障害物にコンタクトした場合でもルアーが大きく弾かれることなく、タイトなアプローチを行うことが出来るリップです。
スクエアリップは、その名の通り、四角形状のリップでラウンドリップとは真逆の特性を持っています。
障害物へのコンタクト時には、大きくルアーがバウンドするので、障害物回避能力に優れているリップとして知られています。
コフィンリップはスクエアリップの角落とした形状となっているリップで、ラウンドリップとスクエアリップの中間的な特性を持っているリップです。
使用するフラットサイドクランクの特徴を把握してすると、それぞれのクランクベイトの出しどころをしっかりと見極めることが出来るようになります。
リップの厚さ・耐久性
リップの形状に加えてリップの厚みもフラットサイドクランクの動きに大きく影響を与える部分になります。
リップの厚みが薄いタイプであるほど、水流の抵抗が小さくなるので、結果としてフラットサイドクランクの動きが大きくなり、ローリングやウォブルのアクションピッチも早くなる傾向にあります。
薄めのリップが良いように思われがちですが、リップとしての耐久力はやはり厚めのリップの方がよく、特にボトムコンタクトや、カバークランキングを行う時などには十分なリップ強度を持っているクランクベイトを選択することも重要となります。
色(カラー)
フラットサイドクランクのカラーセレクトは、ボディー側面のカラーに着目することがおすすめです。
一般的なルアーと同じでルアーカラーを選ぶ時には、ベイトのカラーや水質を基準としてハイアピール(膨張色)、フラッシング、ナチュラル系のカラー等をローテーションすることがおすすめです。
特にフラットサイドクランクは、ローリングアクションが基本として作り上げられている場合が多くあるので、ボディー側面のカラーによる明滅効果も意識してルアーカラーの選択を行うことがおすすめとなります。
ルアーカラーの違いでバスからの反応も大きくことが大きく異なる場合があるので、同一クランクベイトであっても複数色をローテーション出来るように準備しておくことがおすすめです。
フラットサイドクランクおすすめ12選
【OSP】
HPFクランク
OSPからリリースされているフラットサイドクランクベイトで、2003年にリリースされてから現在まで高い人気と実績を作り続けているクランクベイトの一つです。
非常に薄いサーキットボードがリップに採用されているので、ハイピッチなローリングアクションを演出することが出来るようになっている他、ボディーを正面から見た時に限りなく四角に近いボディー形状で作り上げられているので、強烈なフラッシングを出すことが出来るようになっています。
重心移動システムは、スイミング中にウェイトボールを固定することができるホールインワンシステムが採用されているので、キャスタビリティーも高いルアーです。
【メガバス】
フラップスラップLBO
メガバスからリリースされているフラップスラップLBOはフラットサイドクランクの弱点であるキャスタビリティーの低さを克服したルアーとして、プロやベテランアングラーから高い支持を得ているルアーの一つです。
このルアーにはメガバスオリジナルの重心移動システムであるLBOⅡが搭載されており、キャスト時に瞬間的に重心を移動させて他を圧倒させることが出来る飛距離を出すことが出来るようになっています。
このルアーは、超低重心設計が施されているので、強烈なローリングアクションに加えて、リーリングを止めた時には慣性でボディーを揺らしてバイトチャンスを増やすことが出来るようにもなっています。
【メガバス】
ソニックサイド
本場アメリカで活躍するアングラーからの要望で作り上げられたフラットサイドクランクで、タイト&ハイピッチアクションを実現することが出来るルアーとして作り上げられています。
このルアーのリップには厚さ1mmとなる厚めのサーキットボードが取り付けられており、ハードボトムへの度重なるコンタクトにも耐えることが出来る高い強度を実現することが出来る様になっています。
重心移動システムは取り付けられておらず、あらゆるクリアランスを排除して無駄なサウンドを生み出さないタフレイク仕様となっています。
【メガバス】
ビッグ-M 2.0
琵琶湖を就寝に活躍しているハードベイトの名手である佐藤信治プロによって作り上げられたビッグクランクベイトです。
全長126mm&2ozの重量を持っている大型のフラットサイドクランクで、ボディーサイズによる存在感と、強烈なフラッシングで大型のバスに焦点を当てた釣りを行うことが出来るようになっています。
大型のルアーですが、引き抵抗も考慮して作り上げられているので、連投した場合でもアングラーの疲労が小さく、長時間の使用を可能としているルアーとなっています。
フラットサイドクランクでビッグバスを狙いたいアングラーにおすすめのモデルです。
【メガバス】
オーバーレブクランク
フラットサイドクランクとはしては珍しい、シャロー攻略用のモデルとして作り上げられているモデルです。
このクランクベイトには起き上がりこぼし原理を参考に作り上げられたジャイロバランシングLBOが搭載されおり、低速であってもしっかりと水面直下に明滅効果を発揮させてバスを誘うことが出来るルアーとなっています。
シャローカバーを攻略することが出来る高い障害物回避性能を持っているクランクとしても高い人気を持っているルアーとなっています。
水面やシャローエリアを手早くサーチしたいアングラーにおすすめなモデルです。
【エバーグリーン】
コンバットクランクフラットサイド
エバーグリーンからリリースされているコンバットクランクフラットサイドは、数あるフラットサイドクランクの中でも高い浮力と高い障害物回避能力を持っているルアーとなっているモデルです。
このルアーにはマグネット式のタングステン重心移動システムが採用されている他、障害物を舐めるようにコンタクトすることが出来るコフィンリップが搭載されています。
非常に浮力が高く作り上げられているので、特にフラットサイドクランクでカバークランキングが行えるルアーとして、多くのアングラーが信頼しているモデルとなっています。
【エバーグリーン】
フラットフォース
ウッドクランクベイトのレスポンスを上回るクランクベイトとして、作り上げられているモデルがエバーグリーンからリリースされているフラットフォースです。
非常にレスポンシブルなフラットサイドクランクであり、スローリトリーブでもしっかりと水を掴んでアクションを行うことが出来る他、高速リトリーブでも動きが破綻しない非常にボディーバランスの高いルアーとなっています。
特にスローリトリーブでのレスポンスの良さは多くのアングラーに着目されており、スローな展開が余儀なくされる冬や春の低水温状況であっても活躍することが出来るようになっています。
【ニシネルアーワークス】
チッパワRB
近年リリースするルアーの全てがヒット作になっているニシネルアーワークスからリリースされているクランクベイトです。
フラットサイドクランクとして作り上げられているこのチッパワは、アングラーが一日中使用することが出来るルアーをコンセプトとして作り上げられているので、超ハイピッチタイトウォブルアクションで心地良い引きを楽しむことが出来るようになっています。
既に世界中のアングラーが多くの実績を積み上げているので、これからフラットサイドクランクの釣りをはじめる方にもおすすめしたいモデルです。
【バグリー】
フラットバルサB2
バルサ製のフラットサイドクランクであり、名作クランクベイトとしても知られているのが、フラットバルサB2です。
バルサのレスポンスの高さと浮力を活かしながら、ヌルヌルと泳ぐように作り上げられており、更に超高速リトリーブを行っても動きが破綻しないバランスの良さも持ち合わせているルアーとなっています。
動き自体はタイトですが、高速リーリングでバスのスイッチを入れる使い方も出来るようになっています。
フラットサイドクランク好きにはおすすめのモデルです。
【ボーマー】
フラットA
クランクベイトに定評があるボーマーからリリースされているフラットサイドクランクで、数あるルアーの中でも名作と呼ばれるルアーの一つです。
タイトアクションの中でもローリングとウォブリングのバランスが良く、冬や春の低水温時期のサスペンドしているバスをターゲットに高い釣果を出すことが出来るルアーとして世界中のアングラーが信頼しているモデルとなっています。
特にクリアレイクでは高い釣果を出しているルアーの一つでもあるので、必ずボックスの中には入れておきたいルアーの一つとなっています。
【ノリーズ】
コンプリートフラット68
ノリーズからリリースされているフラットサイドクランクは、一般的なクランクベイトが有効となるボトムや障害物コへのンタクトが無い状況でも非常に高い釣果能力を発揮することができるルアーです。
クランクベイトがコンタクトするものが無い中層でバイトに持ち込むだけのしっかりとした明滅効果を発揮することが出来るルアーパワーを持っています。
バスを引き付ける力が強いデザインとなっているので、カバー付近に隠れているバスを引き出すことも可能です。
喰わせ所が少ないフィールドで、バイトに持ち込むことが出来るクランクベイトとして人気の高いモデルです。
【KTWルアーズ】
ロデオドライブ タイプC
国産のハンドメイドルアーとして、コアなアングラーから高い人気を集めているのが、KTWルアーズからリリースされているフラットサイドクランクです。
このクランクベイトはレッドシダー素材にて作り上げられており、超低速のリトリーブでもしっかりと水を攪拌して泳がせることが出来るように作り上げられています。
クランクベイトとしては非常に珍しく、スローに使用することを前提として作り上げているモデルとなっているので、低水温期はもちろん、カバーにゆったりとルアーを絡める必要がある場合では非常に有効となるルアーです。
フラットサイドクランクの使い方や出しどころ
フラットサイドクランクの出しどころとしておすすめしたいのが、プレッシャーの高いフィールドや低水温期の時期です。
プレッシャーの高いフィールドに生息するバスは、強い水押しやハイアピールするルアーを嫌う傾向があるため、タイト&ハイピッチなアクションのフラットサイドクランクは非常に有効な一手となります。
これは低水温の時期も同じであり、浮力が強すぎず、スローリトリーブでもしっかりとスイミングさせることが出来るフラットサイドクランクは、動きがスローなバスに対しても非常に有効となります。
フラットサイドクランクは一般的なラウンド型のクランクベイトと同じで、カバーやボトムにコンタクトさせるほか、中層をただ巻して使用する方法でも有効とされています。
通常のラウンドタイプのクランクベイトでは強すぎると感じるシチュエーションはフラットサイドクランクを積極的に投入するとバスから良い反応を得やすくなります。
フラットサイドクランクは自作可能?
フラットサイドクランクを自作することは可能です。
フラットサイドクランクをハンドメイドする場合は、特に加工が行いやすいバルサを使用することが一般的であり、多くのアングラーがオリジナルのフラットサイドクランクを作り出しています。
大まかな製作方法は、バルサ材を任意の形状に2枚削り出し、ウェイトボールや、ラインアイやフックアイとなるステンレス針金を挟んで2枚のバルサ板を張り付けることでフラットサイドクランクを作り込んでいきます。
好みのオリジナルルアーを作ることが出来ることはもちろん、突き詰めて作り上げていくとバルサ材のバラツキや塗料の厚み等でも動きが変化するので、非常に非常に奥が深いことでも知られています。
オリジナルルアーの作成に興味のある方は是非トライしてみてくださいね。
まとめ
年々タフとなる日本のフィールドでも非常に出番が多いルアーとなってきているフラットサイドクランクは、一般的なラウンド形状のクランクベイトと使い分けることで効率よくフィールドを攻略することが出来るようになります。
今回ご紹介したフラットサイドクランクは既に各地で高い実績を残しているモデルとなっているので、是非フィールドで試して釣果Upに繋げてみてくださいね。
フラットサイドクランクの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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