フェアウェイウッドは、ドライバーやアイアンと違って、頻繁にシャフトを入れ替えることのないクラブです。
1ヤードでも伸ばしたいドライバーとは違い、確実性を求める方が多いため、性能に着目していないことが考えられます。
確実性の高いシャフトと言えば、アイアンでも体感しているように、スチールにかなうものはありません。
そこで今回は、スチールシャフトのおすすめ10選とメリット・デメリット、選び方についてご紹介します。
目次
- 1 スチール製フェアウェイウッドシャフトを使うメリット
- 2 スチール製フェアウェイウッドシャフトを使うデメリット
- 3 スチール製フェアウェイウッドシャフトの選び方
- 4 スチール製フェアウェイウッドシャフトおすすめ10選
- 4.1 【島田】 K’s – FW (218-W)
- 4.2 【日本シャフト】 N.S.PRO 950 FW
- 4.3 【日本シャフト】N.S.PRO 950 DR
- 4.4 【日本シャフト】 N.S.PRO 850 FW (N.S.PRO 850FW)
- 4.5 【日本シャフト】 N.S.PRO Regio (N.S.PRO Regio FW TYPE 60)
- 4.6 トゥルーテンパー ダイナミックゴールド ライト
- 4.7 【トゥルーテンパー】 ブルーフューチャリング スピードコート
- 4.8 【トゥルーテンパー】プロジェクトX ハザーダスレッド 65
- 4.9 【エアロテック】 スチールファイバー SS65
- 4.10 【アポロ】 スタンダード ステップレス スチール
- 5 まとめ
スチール製フェアウェイウッドシャフトを使うメリット
カーボンシャフトに比べて安価
スチールシャフトは、強度を保つために熱を加え、特殊な成形方法で作り上げるためコストはかかります。
カーボンシャフトも、炭素繊維から複雑な工程を経てシャフトを作り出すためコストが高く、必然的に転嫁され価格は上がります。
比較してより複雑な工程を経ているカーボン製の方が高く、スチールシャフトの方がお得です。
コントロールがしやすい
一般的には、カーボンシャフトに比べて重量があるため、スイング軌道がブレることなくボールを捉えることができます。
スイング中のシャフトは左右にしなるだけではなく、前後にも揺れますし、また捻じれによる回転もあります。
シャフトの無駄な動きを抑制できるため、意図する方向にスムーズに打ち出せるシャフトです。
打感でショットの成否が判断できる
フェースがボールを弾き飛ばすときの衝撃は、カーボンシャフトに比べてスチールシャフトの方がダイレクトに感じられます。
反応が大きいほどしっかりとした打感となるため、仮にミスヒットになったときには、その打感によって知ることができます。
つまり、打感や打音によって、ラウンド中でもミートの成否を確認できるわけです。
耐久性が高く壊れにくい
通常の使用法であれば、スチールもカーボンも丈夫に造られているので、破損を心配する必要のないゴルフ用品です。
カーボンとは違い、カートの移動中にアイアンヘッドとシャフトがぶつかり合っても、ダメージ受けるほどの損傷にはなりません。
過度に気を遣うことなく、壊れることなく使える耐久性はメリットの1つと言えます。
高い信頼性
使用機会が多いセカンドショットで、もっとも大事なことは、確実にボールを運ぶ安定したヒットです。
剛性の高いシャフトほど、無駄な動きが抑制されるため、狙い通りの打点でボールをヒットでき、確実にボールを運ぶことができます。
スチールシャフトの高い安定性は、スイングの一貫性を高め、信頼の持てる道具として役立ちます。
スチール製フェアウェイウッドシャフトを使うデメリット
シャフトの重さ
一般的にスチールシャフトは、カーボンシャフトよりも重いとされています。
カーボンのなかにも重いタイプはありますが、総体的にみると重く造られているのはスチールです。
パワーに見合えば心地よさを感じますが、超えてしまうと扱いにくさが残ります。
この境界線を見分けられなければ、重さがデメリットを感じることになります。
限定的なしなり
シャフトの剛性は、フレックスで表示されているように、一般的にはR~Xで硬さを区分しています。
メーカーによって多少の違いはあるものの、スチールもカーボンも同じSであれば、数値上の硬さに違いはありません。
ところが実際に使用すると、スチールの方が硬く感じることが多く、しなりが限定的に感じることもあります。
打ち出し角が低く飛距離ダウン
硬いスチールシャフトでは、弾性が低くなることでヘッドの効きが落ちて、ボールをつかまえることができない場合があります。
いわゆる球離れが良すぎてしまい、打ち出し角が得られる前にボールは飛び出してしまうので失速することがあります。
しっかり身体を使ったスイングを心掛けて、振り切るようにすることが必要です。
インパクトのダメージ
スチールシャフトは、ヘッドに受けた衝撃をダイレクトに伝える利点の一方で、マイナスになる場合もあります。
インパクトで受けた衝撃はヘッドからシャフトを通じ、手・手首・肘・肩にダメージを残すことがあります。
わずかなダメージでも積み重なると故障の原因となるので、自分の体力や体形に合うものを選ぶことが大切です。
ドライバーやユーティリティとの統一性
フェアウェイウッドは、ドライバーの次に使いますから、ドライバーのシャフトとの一貫性は重要です。
ティーショットがカーボンシャフトで、セカンドショットがスチールシャフトでは、使いにくい場合があります。
連続して使うことはないかもしれませんが、ユーティリティとも統一性を考えたセッティングが好ましいと考えられます。
スチール製フェアウェイウッドシャフトの選び方
クラブの総重量を計算する
フェアウェイウッドは、ドライバーの次に飛距離が求められるクラブなので、ヘッドスピードを上げられるモデルが必要です。
シャフトの重すぎるとスイングスピードは遅くなるので、自分のパワーやスキルに合わせたシャフト選びが必要です。
一方で、重たいシャフトはスイング軌道を安定させ、方向性と距離感は良くするために重要な要素でもあります。
また、ドライバーからアイアンまでの重量フローを出すと、客観的で選びやすくなります。
シャフトの硬さを確認する
スイングスピードの速いゴルファーは、硬めのシャフトを確かめておく必要があります。
シャフトの硬さによって、直接的に飛距離や精度が向上するわけではありません。
自分のスイングに合うフレックスであるかが重要なので、パワーとともにリズムについても考えておく必要があります。
もっとも同じ条件のクラブがない以上、試打はできませんので、クラフトマンと相談するか、数値で確認も考えておくことが必要です。
キックポイント
キックポイントは、スイングの軌道や打ち出したボールの弾道に、大きな影響を与える要素となります。
シャフトのなかで曲がりを感じる部分をキックポイントと言い、通常は先・中・元(手元)の3つに分け、調子を付けて呼びます。
先調子は高弾道、中調子は中弾道、元調子は強弾道の球筋となりますし、順にパワーを必要とする区分です。
ただし、長さを調整でシャフトをカットすると、キックポイントが変わることもあるので注意が必要です。
メーカー
メーカーによってターゲットが異なることから、特性を確認しておくと選びやすくなります。
特に、フェアウェイウッド用のスチールシャフトは、メーカーが限られているため、簡単に確認することができます。
多くの研究を重ねて、ノウハウを蓄積してきたメーカーばかりですから、安心して選ぶことができるはずです。
気になるようであれば、口コミや評価などを検索することで、参考とすることもできます。
価格帯
装着するシャフトの価格帯は、ブランドやモデル、素材や性能によって異なります。
一般的にカーボンに比べて、価格帯は低く設定されていますが、シャフト交換にかかる費用も考慮しなければなりません。
自分で交換する場合には、シャフト代のほかにグリップやソケットなどの部材、作業に必要なヒートガンなども別途必要となります。
加工依頼する場合は、工賃に部材代がどこまで含まれているかを確認する必要があります。
スチール製フェアウェイウッドシャフトおすすめ10選
メーカー名・商品名 | 長さ | 重量 | フレックス | キックポイント |
---|---|---|---|---|
島田 K’s – FW | 43 | 105 | R / S | 中調子 |
日本シャフト N.S.PRO 950 FW | 41 ~ 43 | 94 ~ 106 | R ~ X | 中調子 |
日本シャフト N.S.PRO 950 DR | 44(カット前) | 100 ~ 108 | R ~ X | 中調子 |
日本シャフト N.S.PRO 850 | 35 ~ 39.5 | 94.5 ~ 104 | R ~ X | 中調子 |
日本シャフト N.S.PRO Regio | 43 | 58 ~ 63.5 | R² ~ X | 中調子 |
トゥルーテンパー ダイナミックゴールド ライト | 46(カット前) | 110 ~ 116 | X100 ~ R300 | 中元調子 |
トゥルーテンパー ブルーフューチャリング スピードコート | 46(カット前) | 64 | R / X | 中調子 |
トゥルーテンパー プロジェクトX HZRDUS RED 65 | 46(カット前) | 63 | 5.5 ~ 6.5 | 中調子 |
エアロテック スチールファイバー SS65 | 46(カット前) | 64 ~ 67 | R ~ X | 中調子 |
アポロ スタンダード ステップレス スチール | 46(カット前) | 135 | – | 中調子 |
【島田】
K’s – FW (218-W)
シャフト先端がやわらかいく、ボールのつかまり感が良いパラレルタイプのフェアウェイウッド専用スチールシャフトです。
軽量タイプなので振りやすく、ボールが上がりやすい設計となっています。
フィッティングするときに先端をカットする目安は、3番・カットなし、4番・0.5インチ、5番・1インチ、7番以下1.5インチです。
長さ | 43 |
---|---|
重量 | 105 |
フレックス | R / S |
キックポイント | 中調子 |
【日本シャフト】
N.S.PRO 950 FW
パワーが気になるゴルファーでも自信を持って振り切れる、フェアウェイウッド・ユーティリティ併用のスチールシャフトです。
ヘッドスピード40m/sで最適なスイングとなることから、スキルを問わず扱いやすいシャフトと言えます。
しなりは中間から先端にかけて感じられることから、ヘッドを効かせたショットが可能です。
長さ | 41 ~ 43 |
---|---|
重量 | 94 ~ 106 |
フレックス | R ~ X |
キックポイント | 中調子 |
【日本シャフト】
N.S.PRO 950 DR
本来はドライバー用のシャフトですが、チップ径が同じ335インチなのでフェアウェイウッドとしても使うことができます。
グリップが太くて握りにくいと感じているようでしたら、カットしたドライバー用シャフトがおすすめです。
長さを調整するとき、太いグリップエンド側をカットするので、グリップが細めになり握りやすくなります。
長さ | 44(カット前) |
---|---|
重量 | 100 ~ 108 |
フレックス | R ~ X |
キックポイント | 中調子 |
【日本シャフト】
N.S.PRO 850 FW (N.S.PRO 850FW)
インパクトゾーンで振り抜きの良さが感じられる、振りやすさに特徴のあるフェアウェイウッド専用スチールシャフトです。
振りやすいと感じられるのは、スチールの剛性を残したまま、カーボンシャフトと変わらない軽量タイプであることです。
球の上がりやすい中調子設定なので、フルスイングでターゲットを狙うことができます。
長さ | 35 ~ 39.5 |
---|---|
重量 | 94.5 ~ 104 |
フレックス | R ~ X |
キックポイント | 中調子 |
【日本シャフト】
N.S.PRO Regio (N.S.PRO Regio FW TYPE 60)
適度な重量感によって力強いスイングが可能となる、コントロール性と飛距離アップを追求したフェアウェイウッド専用シャフトです。
シャフトの中間部分の剛性を低く設計しているため、しなりを活かしてボールをとらえることができます。
また、ヘッドの抜けの良さも感じられることから、高い弾道で飛距離を狙えるシャフトです。
長さ | 43 |
---|---|
重量 | 58 ~ 63.5 |
フレックス | R² ~ X |
キックポイント | 中調子 |
トゥルーテンパー ダイナミックゴールド ライト
ダイナミックゴールドライトには、先端が.335インチのフェアウェイウッド用と、.355インチのアイアン用があるので注意が必要です。
さらにフェアウェイウッド用には、重い順にUDG LWXJ100、WSJ300、WRJ300、UDGLWXJ100と3種類が用意されています。
中元調子のキックポイントによって、フックが気になるフルスイングも安心して振り抜くけるシャフトです。
長さ | 46(カット前) |
---|---|
重量 | 110 ~ 116 |
フレックス | X100 ~ R300 |
キックポイント | 中元調子 |
【トゥルーテンパー】
ブルーフューチャリング スピードコート
フェアウェイウッドでありながら、初速性能を重視し飛びに特化したシャフトです。
スイングスピードの向上が見込まれる軽量化、ヘッドスピードが加速するしなやかさ、安定した弾道が期待できる剛性を備えています。
キックポインはボールが上がりやすい中調子なので、距離を調節するときでも安心してスイングができます。
長さ | 46(カット前) |
---|---|
重量 | 64 |
フレックス | S |
キックポイント | 中調子 |
【トゥルーテンパー】
プロジェクトX ハザーダスレッド 65
硬いチタン合金としなりが得られる炭素を融合した軽量タイプ、中級者以上向きのフェアウェイウッド兼用シャフトです。
軽量モデルは振りやすさから、ヘッドスピードが加速できますが、しっかり振り切ることが求められます。
先端部分をやわらかめに設計しているので、飛距離アップを狙いながらもコントロールできるシャフトです。
長さ | 46(カット前) |
---|---|
重量 | 63 |
フレックス | 5.5 ~ 6.5 |
キックポイント | 中調子 |
【エアロテック】
スチールファイバー SS65
シャフトの表層部分はスチールで、内層にグラファイトを用いた、2層構造で造られたスチールファイバー製のシャフトです。
スイングスピードが加速し、飛距離アップが可能となる軽量モデルでもあります。
またスチールシャフト特有の適度な剛性によって、コントール性能も備えているので、安心して振り切ることができます。
長さ | 46(カット前) |
---|---|
重量 | 64 ~ 67 |
フレックス | R ~ X |
キックポイント | 中調子 |
【アポロ】
スタンダード ステップレス スチール
飛距離を目的とした軽量化モデルが多いなか、軌道の安定を図るため、あえてスチールシャフトの重さを選ぶ選択肢も可能です。
わずか数ヤードの距離の差よりも、方向性の安定を重視し、芝の抵抗を受けにくい重いスイングで確実性の高いショットを狙えます。
また身体全体を使ったスイングによって、手打ちを防ぐこともできます。
長さ | 46(カット前) |
---|---|
重量 | 135 |
フレックス | – |
キックポイント | 中調子 |
まとめ
重量やキックポイントなど、さまざまな要素で選んだとしても、実際に装着するまで良さは分かりません。
クラフトマンのいるショップで交換してもらうことで、目的としていたクラブに生まれ変わらせることができます。
スチール製フェアウェイウッドシャフトの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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