芝から直接打つフェアウェイウッドでは、飛距離性能よりもインパクトや球筋の安定を求めてやや重めの70gのシャフトを選ぶ方も多くいらっしゃいます。
実際、やや重めのシャフトを使うことでツアープロたちも安定感や操作性を得ています。
しかし、多くのメーカーから出ている様々なモデルで70gのシャフトが用意されており、何を選んだら良いのか迷ってしまいますよね。
そこで本記事では、70gのフェアウェイウッドシャフトのメリットやデメリット、おすすめ商品を紹介しています。
人気でよく見かけるシャフトから、フェアウェイウッド専用に作られたシャフトまで集めていますので、参考にしてみてください。
目次
70gのフェアウェイウッドシャフトを使うメリット
重量フローが合いやすい
ゴルフクラブは番手によって長さが異なり、長いものほど重く感じて振りにくく短くなるにつれ軽く感じて安定感が失われます。
そのため、長いクラブほど総重量を重く短いクラブほど軽くなるように重量フローを調整して、全てのクラブを同じように振りやすくしましょう。
一般的には、ドライバーには60g台のシャフトが多く、フェアウェイウッド用には70gのものを使うことで重量フローが合いやすくなります。
スイングが安定する
クラブ重量は、軽くすればするほど速く動かしやすくなりヘッドスピードは上がりますが、動きやすい分安定せずに挙動が暴れてしまいます。
一方でクラブ重量が重い場合には、動かしづらくなるのでヘッドスピードは落ちますが、クラブが安定し地面や芝との接触にも負けづらくなります。
芝から直接打つフェアウェイウッドは、少し重く感じるくらいが最も操作しやすくインパクトが安定するのでおすすめです。
70gのフェアウェイウッドシャフトを使うデメリット
バランスが悪くなってしまう可能性がある
ゴルフクラブにはバランスというものがあり、これはクラブ全体の重量に対するヘッドの重さの比率を表しています。
このバランスはクラブの振り心地に非常に大きな影響を与えるため、13本のセッティングの中でできる限り同じバランスに揃えた方がミスを減らせます。
一般的には市販時の60g台のシャフト挿入時でバランスが調整されていることが多いため70g台のシャフトに変更する際には気を付けた方が良いでしょう。
70gのフェアウェイウッドシャフトの選び方
調子
シャフトには調子と呼ばれるしなりやすい場所があり、この位置によって特性が大きく変化するため、何を求めるのかに合わせて選ぶようにしましょう。
先調子とはヘッドに近い方がしなりやすいためヘッドが走りやすく高弾道で打ち出しやすいですが、ヘッドが暴れやすくなります。
一方で元調子では、手元側からシャフト全体がしなるため、ヘッドは走りにくくつかまえにくいですが、ヘッドの挙動が安定し操作性が増します。
重量
シャフトを選ぶ際に重要なのが重量で、重すぎると振りぬけなくなり、軽すぎるとバタついてスイングが安定しなくなってしまいます。
また、クラブ全体の重量に対するヘッドの重量をバランスと言い、振り心地に大きな影響をもたらします。
同じ70g台のシャフトであっても微妙に重量は異なりますし、何のヘッドと合わせるのかによって総重量は変わるのでチェックが必要です。
硬さ
シャフトはスイングの最中にしなり、それが戻る際にインパクトすることで大きな力を得ますが、シャフトの硬さによってしなる量が決まります。
シャフトの硬さには、一般的には軟らかい方からR,S,Xと設定されており、ヘッドスピードによって最適な硬さを選ぶことが重要です。
硬すぎるシャフトではシャフトがしなりにくくなるので反動が使えず飛距離が伸びませんし、柔らかすぎる場合には挙動が安定しなくなってしまいます。
メーカー
シャフトにも国内外様々なメーカーがありますが、一般的には日本人向けに作られているメーカーの方がスペックが日本人に合うので良いでしょう。
ただし、メーカーによって特徴はありますが良し悪しを決めるのは、自分のスイングに合うかどうかですのでメーカーで選ぶ必要はありません。
それぞれのシリーズやモデルの特徴から、自分のスイングに合っていて求めるものに合致するシャフトを選ぶようにしましょう。
価格帯
価格帯はおおむね2万円台から4万円前後と幅広い価格の商品の中から選ぶことができます。
もちろん、価格が高ければ高いほど良いわけではなく、見た目やスペックをしっかり加味して選ぶことをおすすめします。
本記事では、幅広い価格帯のモデルを紹介しているので、是非参考にしてみてください。
70gのフェアウェイウッドシャフトおすすめ10選
| メーカー・製品名 | 調子 | 重量 | トルク |
|---|---|---|---|
| フジクラ SPEEDER NX BLACK | 先中調子 | 75g | 2.9 |
| フジクラ SPEEDER EVOLUTION Ⅶ FW | 先中調子 | 77.5g | 3.6 |
| フジクラ VENTUS TR BL | 中元調子 | 77.5g | 2.9 |
| USTマミヤ The ATTAS V2 | 中調子 | 75g | 2.9 |
| USTマミヤ The ATTAS KING | 元調子 | 73g | 3.5 |
| グラファイトデザイン Tour AD F | 中調子 | 77g | 3.2 |
| グラファイトデザイン Tour AD CQ | 先中調子 | 72g | 3.2 |
| 三菱ケミカル Diamana D-LIMITED | 元調子 | 72g | 2.9 |
| 三菱ケミカル Diamana ZF | 中元調子 | 73g | 3.1 |
| 三菱ケミカル TENSEI CK Pro Orenge | 元調子 | 71.5g | 3.4 |
【フジクラ】
SPEEDER NX BLACK
先中調子でボールが上がりやすく飛距離性能が高いメリットを得ながら、先端部から中間部のトルクを大きくすることで安定性も高めたシャフトです。
特に先端部のトルクが大きくなった効果は抜群で、しなり戻りからインパクトの際のヘッドのブレを抑えて打ち出し方向が安定します。
タメをつくりしなりを効かせておおきな飛距離と高い打ち出し角を得つつも、左右方向の安定を求める方におすすめです。
| 調子 | 先中調子 |
|---|---|
| 重量 | 75g |
| トルク | 2.9 |
【フジクラ】
SPEEDER EVOLUTION Ⅶ FW
ウッド用シャフトのSPEEDER EVOLUTION Ⅶのつかまりやすさと高い打ち出し角をそのままに、フェアウェイウッドに特化したシャフトです。
やや硬めの設定で先中調子となっているため、切り返しのタイミングで間を取った後にしっかりと戻ってくることでヘッドが加速します。
インパクトゾーンが広がりボールを押し込んでいけるので、低スピンでまっすぐストレートに打ちやすい印象のシャフトです。
| 調子 | 先中調子 |
|---|---|
| 重量 | 77.5g |
| トルク | 3.6 |
【フジクラ】
VENTUS TR BL
非常に高い安定性能で人気爆発のVENTUSシリーズから、中間部の剛性を高めて更なる安定性を得たVENTUS TRシリーズです。
中元調子で硬めの設定になっているので、ヘッドの挙動が抑えられミート率の向上や打球の操作性が非常に高いことが特徴です。
打ち出し角は低めでつかまりにくいタイプで、速いヘッドスピードで強く叩いて左のミスを減らしたい方におすすめです。
| 調子 | 中元調子 |
|---|---|
| 重量 | 77.5g |
| トルク | 2.9 |
【USTマミヤ】
The ATTAS V2
中調子のシャフトでバランスが良く、癖のないしなりによってタメを作りつつも安定感のある多くの方に合いやすいシャフトです。
シャフトの剛性分布にはあまり偏りがなく、やや中間部が柔らかめといった具合で、全体的にバランスよくしなる設定になっています。
そのため、癖がなく誰が使っても比較的振りやすくありながらも、トルクは小さくブレにくくまっすぐ安定して飛ばせる王道的シャフトです。
| 調子 | 中調子 |
|---|---|
| 重量 | 75g |
| トルク | 2.9 |
【USTマミヤ】
The ATTAS KING
USTマミヤの人気シリーズATTASの中でも最もつかまりやすくドローバイアスの強いモデルです。
先調子でしなりが強くATTASシリーズの中でも飛距離性能に特化しており、高い復元力によってつかまりやすい設計になっています。
比較的軽めの重量設計で振りやすく、つかまった打球で飛距離を伸ばしたい方には、とてもおすすめのシャフトです。
| 調子 | 先調子 |
|---|---|
| 重量 | 73g |
| トルク | 3.5 |
【グラファイトデザイン】
Tour AD F
グラファイトデザインから出ている超人気シャフトのTour ADシリーズのフェアウェイウッド専用設計のモデルになります。
中調子であり先端部の剛性が高いため安定したスイングでコントロールしやすいシャフトです。
フェアウェイウッド専用設計であり、フェアウェイからもボールを上げやすく正確にインパクトできる安定感がありおすすめです。
| 調子 | 中調子 |
|---|---|
| 重量 | 77g |
| トルク | 3.2 |
【グラファイトデザイン】
Tour AD CQ
Tour ADシリーズの中でも、つかまりやすく高弾道なハイドロ－が打ちやすい飛距離重視のモデルです。
先中調子で軽めの設計であるので、大きくしなり一気に加速してインパクトを迎えることで球質的にも初速的にも飛距離アップが狙えます。
また、しなり戻りによって自然とつかまった高弾道のドローが打ちやすいため、地面から打つフェアウェイウッドにも適しています。
| 調子 | 先中調子 |
|---|---|
| 重量 | 72g |
| トルク | 3.2 |
【三菱ケミカル】
Diamana D-LIMITED
こちらは大人気なDiamanaシリーズから、圧倒的な方向安定性で引っ掛けのミスを気にせず思い切り叩けるシャフトです。
元調子であるため非常に安定した挙動でスイングすることができ、つかまらない設計であるため左へのミスを減らすことができます。
左を恐れずに叩いてフェード系の球筋を理想としている方や、弾道や球筋などの打ち分けをして操作したい方におすすめです。
| 調子 | 元調子 |
|---|---|
| 重量 | 72g |
| トルク | 2.9 |
【三菱ケミカル】
Diamana ZF
Diamanaシリーズの集大成として発売されているZFモデルは、飛んで曲がらないシャフトで特にハードヒッターに人気のシャフトです。
中元調子であり中間部はしっかりしなるためヘッドが走るシャフトでありながらも、先端部の剛性は高くヘッドのブレは抑えられており安定感があります。
叩いても左へのひっかけミスが出にくいので、スイングスピードが速くストレートからフェード気味のボールで飛ばしたい方におすすめです。
| 調子 | 中元調子 |
|---|---|
| 重量 | 73g |
| トルク | 3.1 |
【三菱ケミカル】
TENSEI CK Pro Orenge
三菱ケミカルの中でも海外メジャーで数多くのプロが使用しているTENSEIシリーズから、上級者モデルで操作性の高いシャフトです。
元調子でスイング時の挙動に安定感があり意図した通りにヘッドを動かすことができるため、非常に操作性が高く叩けるシャフトになっています。
重量配分がややカウンターバランス気味になっており、重めのヘッドや長尺と相性が良く、しっかり叩きたい中・上級者におすすめです。
| 調子 | 元調子 |
|---|---|
| 重量 | 71.5g |
| トルク | 3.4 |
まとめ
フェアウェイウッドは、芝から直接長い距離を打てるので使い勝手が良いですが、その分左右にブレてしまったり難しさもあります。
シャフトの重量や特性を合わせてあげることで、とてもやさしく楽に打てるようになりますので是非参考にしてみてください。
70gのフェアウェイウッドシャフトの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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