初心者の苦手意識で多いのが長いクラブ、特にティーアップをせず芝上のボールを直接打つフェアウェイウッドは難易度が高いようです。
多くのメーカーのモデルのなかには、飛距離に特化するだけではなく、長くても扱いやすいクラブもあれば、やさしいモデルもあります。
そこで今回は、初心者向け名器モデル10選と、フェアウェイウッドの選び方やメリット・デメリットをご紹介します。
目次
- 1 初心者向け名器フェアウェイウッドを使うメリット
- 2 初心者向け名器フェアウェイウッドを使うデメリット
- 3 初心者向け名器フェアウェイウッドの選び方
- 4 初心者向け名器フェアウェイウッドおすすめ10選
- 4.1 【ピン】G430 マックス 2023年 (G430 MAX FW)
- 4.2 【キャロウェイ】エピック マックス ファスト (4D850319N200)
- 4.3 【タイトリスト】TSI 2 FW (649RG1SR21J)
- 4.4 【ダンロップ】ゼクシオ エックス 2021年 (XX12BKFW)
- 4.5 【テーラーメイド】SIM 2 マックスMAX (CCU46)
- 4.6 【ブリヂストン】ツアーB 19 JGR (GFJB1WM5)
- 4.7 【ヤマハ】19インプレス UD+2 (UD+2)
- 4.8 【ミズノ】T ゾイド プラス (43BB15453)
- 4.9 【本間】ツアーワールド TW 737 -FW (TW737-FW)
- 4.10 【ヨネックス】 Eゾーン GT (GTW-51P)
- 5 まとめ
初心者向け名器フェアウェイウッドを使うメリット
高い寛容性
フェアウェイウッドのヘッドはドライバーに次いで大きいため、芝面からボールを拾うことが難しく感じるクラブです。
飛距離とともに方向性が求められるため、フルスイングでもフェースをスクアエに合わせる必要があります。
オフセンターヒットでもフォローができる、寛容性の高いモデルが初心者向きの名器と呼ばれています。
低い難易度
一般的にフェアウェイウッドで打ち出すボールは、低めのストレート弾道ですが、途中から吹け上がり、頂点から鋭角的に落下します。
低い打ち出しだと失速の心配があるため、難しいと感じるようであれば、ロフト角の大きなタイプを使うようにするべきです。
高い打ち出せるモデルがあるのも、フェアウェイウッドの魅力と言えます。
高い飛距離性能
セカンドショットで長い距離を担うクラブとしてだけではなく、ドライバーに代えて使用することもあります。
特に、初心者の場合にはドライバーのコントロールができずに、苦労をするときがあります。
ドライバーとも飛距離の上で極端な違いはなく、安定した方向性を備えていることから、スコアメイクとしても使えるクラブです。
便利な調整機能
一部のモデルには、ロフト角やライ角をセルフできる角度調整機能や、重心位置やバランスを調整できるウェイト機能が装着されています。
一般的には、精度にこだわる上級者レベルのために用意されていますが、日々進化を遂げる初心者にとっては使い勝手良い機能です。
都度買い替えなくても良くなり、長く使うことができます。
リカバリーショットに活用
ラフのボールを打ち出すときにアイアンを使うと、芝の抵抗でフェースの角度が歪み、方向が変ってしまうことがあります。
ソール幅の大きなウッドであれば、芝の上を滑るように抜くことができ、スクエアにインパクトが可能です。
リカバリー用として7番や9番を用意しておくと、簡単に脱出しグリーンに近づけることができます。
初心者向け名器フェアウェイウッドを使うデメリット
飛距離を活かせない
スイング軌道が定まらない初心者は、長いシャフトほど正確なインパクトが難しと感じるものです。
ましてフルスイングで飛距離を狙うことの多い3番ウッドであれば、当てるだけでも精一杯と言うことも考えられます。
結果的に、短く握ってスイング幅を小さくしないとコントロールができず、飛距離性能を活かせないことがあります。
ボールが上がらない
3番ウッドのようにロフト角の小さなモデルは、打ち出し角が低くなるため、初心者にとってはボールが上がりにくいクラブと感じます。
スライスを恐れてフェースをかぶせてしまうと、さらに打ち出し角は低くなり、ドライバー並みになってしまいます。
ボールを払い打てるように、レベルブローをマスターすることが必要です。
ライを選ばないと使えない
フェアウェイでの使用を想定したクラブではありますが、現状では深いラフにも対応できるモデルが開発されています。
コンパクトなヘッドの7番・9番・11番などは、滑るソールを備えているので、草に絡むことなく振り抜けるモデルです。
ただし、使いこなせる技量がなければ、トラブルショットの可能性があるので注意が必要です。
距離調節ができない
フェアウェイウッドは飛距離を伸ばせても、ピンポイントにボールを運ぶことが難しいクラブです。
スイングの安定やボールの方向が確保できていない初心者では、距離感覚の必要なグリーンへのショットでミスをする可能性があります。
キャリーとランの比率や振り幅による距離調節など、経験で養われる精度を磨く必要があります。
調整機能を使えない
一部のフェアウェイウッドに搭載されている弾道調整機能を、間違った使い方をしている場合があります。
常態化したスライスの対策方法として、ヒール側にウェイトをスライドさせて補正します。
ただし、スイングが固まっていないうちに、調整機能を使うと逆効果になるので、正しいスイングを習得してから使用することが大切です。
初心者向け名器フェアウェイウッドの選び方
ヘッドの形状
フェアウェイウッドのヘッド形状は、自分の好みに合わせたものから、いくつか抽出して選ぶことをおすすめします。
一般的には、ヘッド形状で性能が大きく変るため、それぞれの違いを知っておくことが必要です。
飛距離を狙うのであればコロンとしたディープタイプ、安定した弾道を求めるなら平たいシャロータイプが向いています。
ただし、飛距離の狙えるシャロータイプもあるので、スペックを確認して自分に合うものを選ぶことが重要です。
ロフト角の相性
自分が必要とする飛距離を決めることで、選ぶべきロフト角が決まります。
同じロフト角のクラブであっても、個々によって飛距離は違うため、まずは自分の距離とロフト角を確認することです。
実際に使用している場面をイメージすることで、必要とするロフト角は決まります。
問題は、選んだモデルを使いこなすことができるかですが、初心者では難しいと感じるタイプもあります。
ミスヒットに寛容
総体的にはミスヒットに対して寛容ではありますが、3番と9番とでは難易度も変わるため、一律にやさしいクラブとは言えません。
ただし、各メーカーともにトラブルのリカバリーを想定して、対応できる機能を搭載しているので、使いこなせれば良いクラブと言えます。
問題は飛距離を重視する長い距離を狙う番手ですが、リスクが大きくなるため、できるだけ寛容なやさしいモデル選びが必要です。
メーカー
初心者用と銘打って取り扱っているメーカーもありますが、大半のメーカーは表現方法を変えているだけです。
多くのメーカーは「やさしい」「寛容性」と表現し、初心者が使える「初心者・中級者モデル」を用意しています。
他にも「許容性の高い」「オフセンターヒットに強い」など、ミスヒットをカバーする性能表現も同様です。
さらに、曲がらず真っ直ぐ飛ばす性能を「オートマチック」とするなど、表現法を理解することが必要です。
価格帯
メーカーによって違いはありますが、フェアウェイウッドの平均値は3万円程度です。
なかには10万円を超える高級品もあれば、1万円未満のロープライスなものもあります。
初心者用としては、成長とともにクラブを換えることを想定して、なるべく安価な練習用クラブとして用意する方法があります。
一方で、買い換える暇もなく1年もたたずあっという間にシングルクラスになる場合もあるので、個々によって適正な価格は違うものです。
初心者向け名器フェアウェイウッドおすすめ10選
メーカー名・商品名 | ロフト角(°) | ライ角(°) | 長さ(インチ) |
---|---|---|---|
ピン G430 マックス2023年 | 15 ~ 24 | 57.5 ~ 59 | 43 ~ 41.5 |
キャロウェイ エピック マックス ファスト | 15 ~ 21 | 57 ~ 58 | 43 ~ 42 |
タイトリスト TSI 2 FW | 13.5 ~ 21 | 56.5 ~ 58 | 43 ~ 41.5 |
ダンロップ ゼクシオ エックス | 15 ~ 20 | 58 ~ 59.5 | 43 ~ 41.5 |
テーラーメイド SIM2 マックス | 15 ~ 21 | 57 ~ 58 | 43.25 ~ 41.75 |
ブリヂストン ツアーB 19 JGR | 15 ~ 21 | 59 ~ 60 | 43.25 ~ 42.5 |
ヤマハ 19インプレス UD+2 | 14.5 ~ 21.5 | 58 ~ 59.5 | 43.5 ~ 41.75 |
ミズノ Tゾイド プラス | 16 ~ 22 | 59.5 ~ 60.5 | 42 ~ 41 |
本間 ツアーワールド TW 737 -FW | 15 ~ 21 | 57 ~ 58 | 43 ~ 42 |
ヨネックス Eゾーン GT | 14.5 ~ 21 | 58 ~ 59 | 43.25 ~ 42.25 |
【ピン】
G430 マックス 2023年 (G430 MAX FW)
軽量のカーボンクラウンを採用し、余剰重量を底部と後部に配置した、低重心・深重心モデルです。
オフセンターヒットでも飛距離を稼ぐことができ、失速することなく高い放物線でターゲットを狙えます。
また、スピンシステンシーテクノロジーを搭載したことで、余分なスピンを抑え、やさしさと安定した飛距離が得られるクラブです。
ロフト角(°) | 15 ~ 24 |
---|---|
ライ角(°) | 57.5 ~ 59 |
長さ(インチ) | 43 ~ 41.5 |
【キャロウェイ】
エピック マックス ファスト (4D850319N200)
前モデルEPIC MAXのつかまりの良さに加えし、軽量化したことで振り抜けの良さも備えたフェアウェイウッドです。
ヘッドだけではなく、シャフトやグリップも軽量タイプを採用したことで、振り切れるモデルとなっています。
初心者でも簡単に芝面のボールを拾うことができ、また飛距離が狙えるテクノロジーを搭載しているウッドです。
ロフト角(°) | 15 ~ 21 |
---|---|
ライ角(°) | 57 ~ 58 |
長さ(インチ) | 43 ~ 42 |
【タイトリスト】
TSI 2 FW (649RG1SR21J)
初心者にとっては難しいと感じる、芝面からの高い打ち出しを、簡単に打たせてくれるやさしさを備えたモデルです。
ミスヒットをフォローしてくれる寛容性、曲がらずに飛ぶ直進性、ミートの精度が実感できる打感など、必要なものはすべて揃っています。
調整機能が搭載されているので、スキルアップに合わせることができます。
ロフト角(°) | 13.5 ~ 21 |
---|---|
ライ角(°) | 56.5 ~ 58 |
長さ(インチ) | 43 ~ 41.5 |
【ダンロップ】
ゼクシオ エックス 2021年 (XX12BKFW)
ジャストミートすることが難しい初心者にとって、オフセンターヒットでも飛びが実感できるモデルです。
振り切ることをイメージしながら、ゆったりとした大きなスイングをすると、つかまりの良さが感じられます。
フェースに当てることができれば、クラブの性能で飛距離が得られるオートマチックな操作性を備えたクラブです。
ロフト角(°) | 15 ~ 20 |
---|---|
ライ角(°) | 58 ~ 59.5 |
長さ(インチ) | 43 ~ 41.5 |
【テーラーメイド】
SIM 2 マックスMAX (CCU46)
ヘッドの大型化にともない軽量カーボンクラウンを搭載したことで、慣性モーメントが向上してやさしいクラブとなっています。
芝面の抵抗を最小限に抑えられる、抜けの良いVスチールソールを採用しいえるので、初心者でも扱いやすいモデルです。
貫通型スピードポケットによって、フェース下部のヒットでも距離が出せるクラブです。
ロフト角(°) | 15 ~ 21 |
---|---|
ライ角(°) | 57 ~ 58 |
長さ(インチ) | 43.25 ~ 41.75 |
【ブリヂストン】
ツアーB 19 JGR (GFJB1WM5)
JGR2019年モデルは、芝上のボールを捉えるときのつかまりの良さと、容易に打ち上げられる高弾道タイプのクラブです。
初心者にとってはスライスが気になるところですが、安心して飛距離狙いのショットができるモデルです。
直進性に優れたシャローヘッドなので、スライス回転がかからず、ストレートボールで打ち出すことができます。
ロフト角(°) | 15 ~ 21 |
---|---|
ライ角(°) | 59 ~ 60 |
長さ(インチ) | 43.25 ~ 42.5 |
【ヤマハ】
19インプレス UD+2 (UD+2)
「ぶっ飛び」を掲げるインプレスシリーズで、2019年モデルは初心者にも扱いやすい「やさしさ」を備えています。
オフセンターヒットでもボールスピードが維持できるシャローフェース、曲がらずに真っ直ぐ飛ぶシャローバックのヘッドです。
スライスの要因となる振り遅れも、グースめに設定されたネックがカバーしてくれます。
ロフト角(°) | 14.5 21.5 |
---|---|
ライ角(°) | 58 59.5 |
長さ(インチ) | 43.5 41.75 |
【ミズノ】
T ゾイド プラス (43BB15453)
初心者用に開発されたT-ZOIDシリーズに、飛距離アップを加えた扱いやすいモデルです。
これからゴルフを始めたいと考えている人に向けたクラブなので、曲がらない直進性や振り抜けの良さなどの容易さを備えています。
ミスヒットに強いシャローヘッドに、スムーズに振り抜けられるソールで、安心して飛距離を狙うことができます。
ロフト角(°) | 16 ~ 22 |
---|---|
ライ角(°) | 59.5 ~ 60.5 |
長さ(インチ) | 42 ~ 41 |
【本間】
ツアーワールド TW 737 -FW (TW737-FW)
ツアーワールドの位置づけは、「ツアープロが求める」モデルですが、高い打ち出し性能は初心者にも扱いやすさが感じられます。
飛距離に特化した低スピンモデルなので、初心者と言えどもパワーを必要とするクラブです。
重心位置を浅く設定することで、芝の上のボールを打ち出すときに、球離れの良さが感じられるモデルです。
ロフト角(°) | 15 ~ 21 |
---|---|
ライ角(°) | 57 ~ 58 |
長さ(インチ) | 43 ~ 42 |
【ヨネックス】
Eゾーン GT (GTW-51P)
方向性の安定と飛距離重視の性能は、唯一無二のフェースデザインによるものです。
一般的にフェースの溝であるスコアラインは、地面に対して平行に彫られていますが、EZONE GTは斜めに入っています。
この斜めの線によってサイドスピンがなくなり、方向性が安定することから、初心者の恐れるスライスを止めることができるモデルです。
ロフト角(°) | 14.5 ~ 21 |
---|---|
ライ角(°) | 58 ~ 59 |
長さ(インチ) | 43.25 ~ 42.25 |
まとめ
長さに慣れていないことが扱いにくさになるわけですが、自分のレベルに合ったモデルを選ぶことで頼れる武器となります。
初心者だからこそ、自分に合うクラブを使って、本来の機能を活かせるようにすることが大切です。
初心者向け名器フェアウェイウッドの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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