寒い季節は身体の動きが鈍くなり、夏のようなスイングができなくなります。
スイングスピードの低下は飛距離ダウンに繋がりますが、そこで無理をすると故障の要因ともなるので注意が必要です。
そこで今回は、ゆったりしたスイングリズムでも飛距離を稼げる、柔らかいドライバーシャフトおすすめ10選をご紹介します。
また、シャフトの選び方やメリット・デメリットの解説もしますので、最後までご覧いただき選ぶときの参考にしてください。
目次
- 1 柔らかいドライバーシャフトを使うメリット
- 2 柔らかいドライバーシャフトを使うデメリット
- 3 柔らかいドライバーシャフトの選び方
- 4 柔らかいドライバーシャフトおすすめ10選
- 4.1 【USTマミヤ】プレミアATTAS
- 4.2 【USTマミヤ】V-spec α-IV(Shaft-15-r)
- 4.3 【三菱ケミカル】GRAND BASSARA β 29(m27mcgbb)
- 4.4 【ジオテック】レアス スタジオ2 TW-L(21gt-reace-mi-l-wood)
- 4.5 【ジオテック】プロトタイプ RF4 イエロー (21gt-proto-rf4)
- 4.6 【アキュフレックス】VIZION スピードゾーンエクストリーム KING F9 スピードバック
- 4.7 【アキュフレックス】VIZION 50 ウルトラライト60
- 4.8 【LA GOLF SHAFT】ハウスオブフォージド EXP – LD
- 4.9 【LA GOLF SHAFT】ハウスオブフォージド MICRO – LD
- 4.10 【BGT】ブラーバ ドライバー用 カーボンシャフト 2023年モデル(23bgt-bv-dr)
- 5 まとめ
柔らかいドライバーシャフトを使うメリット
初速アップが可能
柔らかいシャフトを使用することで、スイング時により多くのフレックス(しなり)が受けられるようになります。
シャフトがしなることによってヘッドスピードは加速するので、インパクトの衝撃を効率良くボールに伝えることが可能です。
これにより、打ち出すボールの速度は加速するため、飛距離アップに繋げることができます。
高弾道が可能
ロフト角の小さなドライバーは、打ち出し角が低くなるため、ボールの上がりにくいクラブと言えます。
ところがシャフトが柔らかいクラブを使うと、スイングの最下点からヘッドが上向きになったところでボールを捉えることが可能です。
アッパースイングで打ち出すことができれば、ボールは失速することなく飛距離を伸ばせます。
打ち急ぎを防止
ドライバーショットでは、インパクトでの再現性を求めるために、しなり戻りを意識することが必要です。
ダウンスイングでシャフトはしなるためヘッドは遅れますが、コックを解くことで遅れを取り戻すように加速します。
柔らかいシャフトの場合は打ち急ぐと戻りきらないため、自然に正しいリズムを身に着けることができます。
パワー不足を補う
スイングスピードが速いほど強いインパクトは可能ですが、シャフトのしなりを活用するとヘッドスピードの加速が可能です。
左手首のコックを上手に使うことで、シャフトの「しなり・しなり戻り」を利用してヘッドスピードを加速させます。
柔らかいシャフトがパワーの代わりとなって、強いインパクトが生み出され飛距離を狙えます。
打感の良さ
柔らかいシャフトを装着したドライバーは、インパクトの瞬間ボールが張り付くような感覚を味わうことができます。
一般的には「ボールを捕まえる」とか「くっつく」などと表現しますが、このソフトな打感は至極の瞬間とも言えるものです。
打感には個々の好みもありますが、ソフトな感触を好む人にとってはメリットと言えます。
柔らかいドライバーシャフトを使うデメリット
ボールコントロールが難しい
ドライバーはコントロールの難しいクラブですが、シャフトが柔らかいとさらに難易度は上がります。
シャフトは柔らかいほどヘッドが前後左右に動くようになるため、フェースの方向が安定せず正しいインパクトができません。
結果的にスライスやフックなど、意図しない曲がりに対応するためグリップを短く握ることになります。
スイング軌道が安定しない
テークバックでトップまで引き上げたとき、シャフトはしなりヘッドは地面に向けて沈みます。
ヘッドが戻ると同時にダウンスイングを開始するわけですが、シャフトが柔らかいと、このタメの時間が長くなるわけです。
我慢しきれずにグリップを動かすとヘッドが遅れて、スイング軌道が安定せずにインパクトを迎えることになります。
飛距離にバラツキがでる
シャフトのしなりを活用して飛距離を狙う場合、しなり具合を完璧に習得するに時間と経験が必要です。
柔らかいシャフトほどわずかなパワーの増減やリズムの変化に対して敏感に反応するので、安定したスイングが必要です。
習得するまではヘッドスピードや打点がバラつくため、飛距離もバラツキが出てしまうことになります。
インテンショナルショットが難しい
近年のゴルフ場はコースレートが上がり、難易度の高いレイアウトが多くなっています。
そのため、ストレートボールだけではなく、フェードやドローなどを打ち分ける、インテンショナルショットが求められます。
ところが柔らかいシャフトは、意図的に横回転をかけるインパクトが難しいため、打ち分けられない場合があります。
風の影響を受ける
柔らかいシャフトのドライバーは高弾道になるため、低弾道に比べると風の影響を受けることになります。
前後の風は距離の違いなので大きなトラブルにはなりませんが、左右の横風であればOBや池などが心配です。
そのためトラブルを抱えそうなホールでは、ドライバーから安全なクラブに持ちかえなければならない可能性があります。
柔らかいドライバーシャフトの選び方
ヘッドスピードで選ぶ
ドライバーを選ぶ前に自分のスイングを計測して、選ぶときに必要な数値を確認することが必要です。
柔らかいシャフトを選ぶときに重要なデータは、専門のショップや計測器のある練習場などで取得できます。
特にヘッドスピードは、ボールをヒットする瞬間の速さなので、選ぶときに必ず必要となるデータです。
メーカーによって異なりますが、柔らかいフレックスAのヘッドスピードは32~36m/s、もっと柔らかいLは28~34m/sが目安となります。
スイングスタイルで選ぶ
シャフトが柔らかいドライバーを使う場合、その柔らかさが自分に合うものかを確かめる必要があります。
「柔らかい」は、個々によって感覚が異なるため、メーカーが推奨しているヘッドスピードが目安となります。
ただし、スイングスタイルがダウンブロー気味に叩くタイプのゴルファーは、硬めのシャフトの方が向いているようです。
レベルブローやアッパーブローで、リズミカルなスイングを目指す人におすすめなのが柔らかいシャフトです。
フレックスとトルクと重さで選ぶ
一般的にフレックス(しなり)を選ぶときには、RよりもA、AよりもLのほうが柔らかく感じるはずです。
またシャフトのねじれを表すトルクは、数値が小さくなるほど戻りにくくなるため、トルクが大きなタイプを選ぶと柔らかく感じます。
シャフトの重さは、軽いタイプの方がスイングスピード速くなり、その分だけシャフトがしなるので柔らかく感じることになります。
フレックスL、トルク4.0以上、重量50g前後であれば軽いモデルです。
メーカーで選ぶ
トーナメントプロが使用することで有名になったシャフトメーカーは、基本的に柔らかいモデルを主体にしていないようです。
ただし、同じモデルのなかに、柔らかいタイプも用意している場合があります。
また、扱いやすさや飛距離などそれぞれの特徴を重視したモデルもあるので、スペックの確認が必要です。
また、馴染のないメーカーでも、柔らかさを武器にドラコン大会で好成績を上げたメーカーもあるので確認することをおすすめします。
価格帯で選ぶ
メジャーメーカーの場合は、ドライバーの単体価格と変わらない場合もあるので、事前に予算を立てておくことが必要です。
しかも、抜き差しの工賃や装着グリップが別になる場合もありますし、送料が別の場合もあるのでトータル価格を確認することが重要です。
一方で馴染のないメーカーのなかには、お求めやすい価格帯で工賃込や送料込みの設定もあります。
また、ドラコン大会に使用する柔らかい特殊なシャフトは高価な場合もあります。
柔らかいドライバーシャフトおすすめ10選
メーカー名・商品名 | 重量 | トルク(度) | フレックス | キックポイント |
---|---|---|---|---|
USTマミヤ プレミアATTAS | 40 | 7.8 | L | 先中調子 |
USTマミヤ V-spec α-IV | 53 | 4.3 | R | 中調子 |
三菱ケミカル GRAND BASSARA β 29 | 32.5 | 11.8 | LITE | 先調子 |
ジオテック レアス スタジオ2 TW-L | 48 | 6.8 | L | 中調子 |
ジオテック プロトタイプ RF4 イエロー | 49 / 49 | 6.5 / 6.0 | L / A | 中調子 |
アキュフレックス VIZION スピードゾーンエクストリーム KING F9 スピードバック | 55 / 55 | 3.4 / 3.4 | L / A | 先調子 |
アキュフレックス VIZION 50 ウルトラライト60 | 58 | 3.6 | A | 中調子 |
LA GOLF SHAFT ハウスオブフォージド EXP – LD | 50 / 63 | 4.0 / 3.5 | L / A | 中調子 |
LA GOLF SHAFT ハウスオブフォージド MICRO – LD | 50 / 50 | 4.0 / 4.0 | L / A | 中調子 |
BGT ブラーバ ドライバー用 カーボンシャフト 2023年モデル | 46 | 5.6 | A | 元調子 |
【USTマミヤ】
プレミアATTAS
キックポイントが先中調子であることから、ある程度パワーをかけて振り切っても、ブレることなくボールを捉えることが可能です。
マミヤのフレックスLは、ヘッドスピード34~40m/sを目安にゆったりしたリズムのスイングが必要となります。
またグリップを短く握る方や、コントロールショットを多用する方には扱いやすいシャフトです。
重量 | 40 |
---|---|
トルク(度) | 7.8 |
フレックス | L |
キックポイント | 先中調子 |
【USTマミヤ】
V-spec α-IV(Shaft-15-r)
キックポイントが中調子であることから、しっかり振り切ることで飛距離を狙いたいゴルファーにおすすめのシャフトと言えます。
フレックスはレギュラータイプのRなので、極端に柔らかさを感じることはなく、適度なシャフトのしなりを利用できます。
またトルクは平均的な4.3なので、200~230ヤードの飛距離を狙うことが可能です。
重量 | 53 |
---|---|
トルク(度) | 4.3 |
フレックス | R |
キックポイント | 中調子 |
【三菱ケミカル】
GRAND BASSARA β 29(m27mcgbb)
キックポイントが先調子なのでヘッドを効かせたショットが可能となることから、リズム感良くスイングをするゴルファーにおすすめです。
フレックスは一般的なLフレックスよりもやや硬めのLITEなので、ヘッドスピード30〜36m/s程度が適合します。
また、トルクが11.8もあるため、シャフトにパワーを溜めてしなり戻りで飛距離を狙えます。
重量 | 32.5 |
---|---|
トルク(度) | 11.8 |
フレックス | LITE |
キックポイント | 先調子 |
【ジオテック】
レアス スタジオ2 TW-L(21gt-reace-mi-l-wood)
キックポイントが中調子なので、パワーを効かせたフルスイングで飛距離を狙いたいゴルファーにおすすめのシャフトです。
ただし、フレックスが柔らかいLなので、コックを効かせてしっかりヘッドを返す技術が必要です。
また、トルクは平均値よりも大きな6.8もあるため、確実にボールつかまえることができるモデルと言えます。
重量 | 48 |
---|---|
トルク(度) | 6.8 |
フレックス | L |
キックポイント | 中調子 |
【ジオテック】
プロトタイプ RF4 イエロー (21gt-proto-rf4)
キックポイントが中調子であることから、振り切って飛距離を狙うことが可能なシャフトです。
柔らかめのフレックスは、柔らかいAとかなり柔らかいLの2種類が用意されているので、好みのタイプを選ぶことができます。
軽量化でスイングスピードが増し、絞り過ぎないトルクで振り抜きが良くなり、飛距離を狙うことが可能です。
重量 | 49 / 49 |
---|---|
トルク(度) | 6.5 / 6.0 |
フレックス | L / A |
キックポイント | 中調子 |
【アキュフレックス】
VIZION スピードゾーンエクストリーム KING F9 スピードバック
世界ドラコン大会において優勝したときのモデルであることから、飛距離に特化したシャフトと言えます。
シャフトのしなりを最大限に活用することで、爆発的なパワーをボールに伝えて飛距離を狙うのがドラコン大会です。
しなりが大きくなる柔らかいフレックスに、ヘッドの危機が最大限になる先調子設定となっているモデルです。
重量 | 55 / 55 |
---|---|
トルク(度) | 3.4 / 3.4 |
フレックス | L / A |
キックポイント | 先調子 |
【アキュフレックス】
VIZION 50 ウルトラライト60
キックポイントが中調子なので、シャフトのしなりを活かしたスイングで飛距離を狙いたいゴルファーにおすすめのシャフトです。
フレックスはアベレージタイプのAなので、シャフトの柔らかさとキックポイントを活かしたスイングが求められます。
またトルクが3.6なので、つかまり過ぎることなくボールを捉えることが可能です。
重量 | 58 |
---|---|
トルク(度) | 3.6 |
フレックス | A |
キックポイント | 中調子 |
【LA GOLF SHAFT】
ハウスオブフォージド EXP – LD
ドラコン日本大会ファイナリスト使用モデルであり、柔らかいシャフトで飛距離を狙いたいゴルファーにおすすめのモデルです。
シャフトの柔らかいモデルですが、先調子でヘッドスピードを加速するのではなく、しなり戻りの速さを重視しています。
左右のミス軽減や方向性の安定、さらにスピン量を削減して吹け上がり防止が可能です。
重量 | 50 / 63 |
---|---|
トルク(度) | 4.0 / 3.5 |
フレックス | L / A |
キックポイント | 中調子 |
【LA GOLF SHAFT】
ハウスオブフォージド MICRO – LD
世界ドラコン大会最多勝利メーカーによる軽量シャフトには、ヘッドスピード30m/s以上のフレックスLと35m/s以上のAがあります。
柔らかいフレックスでありがちな先調子ではなく、中調子にすることで軌道が安定し確実なヒットを可能したモデルです。
結果的に、ミート率が向上することで初速が増し飛距離がアップします。
重量 | 50 / 50 |
---|---|
トルク(度) | 4.0 / 4.0 |
フレックス | L / A |
キックポイント | 中調子 |
【BGT】
ブラーバ ドライバー用 カーボンシャフト 2023年モデル(23bgt-bv-dr)
キックポイントが元調子であることから、柔らかいシャフトをフルスイングしても暴れることなくボールを捉えることが可能です。
フレックスはアベレージタイプのAですが、元調子なので振りやすく安心感のあるモデルと言えます。
また、ミート率アップを重視した設計なので、スイング時の安定挙動で確実にボールをヒットできます。
重量 | 46 |
---|---|
トルク(度) | 5.6 |
フレックス | A |
キックポイント | 元調子 |
まとめ
柔らかいシャフトを選ぶときには、ヘッドスピード、スイングスタイル、フレックスなどの性能を考慮することが重要です。
ただし、最適なシャフトを選ぶのであれば、専門のフィッターに相談することが確実な方法です。
柔らかいドライバーシャフトの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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