シャープなスイングができる44.5インチの短尺ドライバーは、スキルを問わず幅広いゴルファーに自信を与えてくれるクラブです。
短いからこそスイング軌道が安定し確実にヒットができる、その自信からフルスイングで飛距離を狙えるところに魅力があります。
そこで今回は、44.5インチのドライバーおすすめ10選と、選び方やメリット・デメリットについてご紹介します。
最後までご覧いただき、短尺ドライバーを選ぶときの参考にしてください。
44.5インチのドライバーを使うメリット
振り抜きの良さ
圧倒的な飛距離を狙うことが多きドライバーは、飛距離性能を備えたモデルを使用することが必須要件と言えます。
飛距離をアップするためには、ヘッドスピードの速さとスイートスポットの命中率を上げ、ミート率を上げることが重要です。
また、短いシャフトを活かして、フルスイングでも芯で捉えることができるのはメリットと言えます。
制御性の高さ
短尺ドライバーに区分されている44.5インチモデルは、短いシャフトの特性を活かした安定性のあるスイングが可能です。
そのため、スイング軌道の安定で確実にヒットができることから、芯で捉えたボールを真っ直ぐ打ち出すことができます。
フェアウェイセンターで2打目を打てる、方向性を重視することが、スコアメイクへと繋がります。
バランスの良さ
ドライバーの全長が短じかくなると、振りやすさが感じられ、バランスは良くなります。
短尺ドライバーの44.5インチモデルは、ルール上限の46インチよりも1.5インチ短い、つまり指2本分短く握っているのと同じです。
短さによる扱いやすさありますが、安心してフルスイングできるバランスの良さが実感できるのが特性と言えます。
オーバースイングの抑制
飛距離を狙うとテークバックのリズムが早くなり、トップでヘッドの重さを受け入れず、手首を甲側に折るのがオーバースイングです。
クラブが短くなるとヘッドの重さが軽減されることから、極端なオーバースイングは解消できます。
オーバースイングによる擦り球が解消できると、ゆったりとしたリズムで飛距離を狙うことも可能です。
スキルを問わず扱える
ドライバーが他のクラブよりも難しくて、練習の時間を費やしているのは、他のクラブよりも長いのに飛距離を狙うクラブだからです。
短いことでシャープなスイング可能、方向性も安定し、自信を持ってフルスイングができる安心感あります。
スキルを問わず、幅広いゴルファーがセンターに向けてティーショットが可能なモデルです。
44.5インチのドライバーを使うデメリット
ミートができない
短尺ドライバーは、使い続けているうちに慣れが生じ、スキルを超えたスイングでミスヒットを繰り返す可能性があります。
グリップを指2本分あけて握るのと同じ感覚で扱えることから、過度なフルスイングでミスヒットを誘発します。
方向に対するコントロールや精度の高い距離感には、力みのないスイングを続けることが必要です。
飛距離の制限
ルールによる46インチまでの制限があるように、長いクラブほど飛ぶことは公式な規則によって立証されています。
極端に短い44.5インチの短尺モデルであれば、飛距離を重視したドライバーにとってはマイナスとなる場合があります。
特に、スイング軌道が安定している中級・上級者にとっては、飛距離が制限されることはデメリットです。
慣れの必要性
46インチのクラブから44.5インチに変更すると、長さの感覚に慣れていないことからトップ気味にヒットする可能性があります。
スイングの最下点を通過し上昇するときに、ボールを捉えるのがアッパーブロー、短いことからフェース下部でヒットします。
ボールとスタンスとの間隔に慣れるまでは、常に距離感を意識することが必要です。
シャフト性能を活かせない
短尺ドライバーを使うと、スイングがしやすくなるため、一時的にヘッドスピードは速くなります。
ところが、腕力のスイングを続けていると、シャフトの特性を活かすことができず、飛距離の限界が感じられるようになります。
効率の良いエネルギー伝達を考えると、シャフトのしなりを最大限利用できてないのはデメリットです。
横スピンの増加
本来は、クラブが短くなるほどコントロール性能が上がり、センターを狙ったショットが容易になります。
ところが、短さに慣れるとスキルを超えたスイングとなり、正しいインパクトができなくなる可能性があります。
ダウンスイングでグリップが先行するとフェースが開き、打ち出すボールに横スピンがかかるのはデメリットです。
44.5インチのドライバーの選び方
長さの測定法をチェック
計測法によって、長さの違う2種類の44.5インチが存在しています。
どちらの計測法を採用するかは、メーカーの定めによるものです。
46インチ以上を違反と定めたときに、ヒッコリー時代からの計測法「ヒールエンド法」から変わり「60度法」が現在の公式ルールです。
ただし「ローカルルールで定めても良い」の条文で、国内では従来のヒールエンド法を「日本正規品」としているメーカーもあります。
クラブ選びでは計測法のチェックが必要です。
ヘッド性能をチェック
飛距離に影響を及ぼすロフト角、ドローやフェードの操作性に影響するフェースアングルなど、選ぶときにはチェックが必要です。
また、フェースのスプリング効果を利用した反発性能や、その反発性能をミスヒットのときでもフォローできる寛容性も重要です。
ほかにも、飛距離と操作性が特徴のコロンとしたディープタイプ、直進性と寛容性を備えた上下幅の少ないシャロータイプがあります。
ヘッドの形状や性能を理解して選ぶことが重要です。
自身のスイングをチェック
スキルやパワーを数値化することができれば、自分に適したクラブ性能が理解できるので、納得して購入することができます。
そのため、購入後すぐに練習をしてみたら「こんなはずでは」と違和感を持つことがないように、フィットしたものを選ぶことが大切です。
スイングテストは、量販店や専門ショップなどに設置されていて、気軽にチェックを受けることができます。
テスト結果を確認することで、必要とするクラブ性能を受け入れることができます。
メーカーをチェック
短尺ドライバーは、標準装備で44.5インチを装着している場合と、長さを調整して出荷してくれるカスタムフィッティングがあります。
基本的にはどちらでも短尺モデルを使うことはできますが、44.5インチと言う長さにこだわりを持つのであれば後者です。
また、ソールが膨らんでいるヘッドほど計測値が長くなるため、シャフトメーカーの数値で装着しているモデルは誤差が生じています。
組んだ状態で計測するカスタムモデルは、実測44.5インチです。
価格帯をチェック
ヘッドは44.5インチも46インチも、同じモデルを使用しているので、ドライバーの価格がそのまま反映されます。
ただし、44.5インチと46インチの需要を比較すると、ニーズの高い46インチが勝り、44.5インチのほうは限定的です。
一方で短尺ドライバーの効用に着目している人には、カスタムフィッティングの加工料を加算してでも希望する場合もあります。
標準モデルとカスタムモデルの価格を比較すると、後者の価格帯は高めに設定されています。
44.5インチのドライバーおすすめ10選
メーカー名・商品名 | ロフト角(°) | ライ角(°) | フレックス |
---|---|---|---|
テーラーメイド 2023 ステルス2 HD | 9 ~ 12 | 58 | R ~ S |
キャロウェイ 2023 パラダイム エックス | 9 ~ 12 | 60 | R ~ S |
タイトリスト 2023 TSR1 | 9 ~ 12 | 59 | R ~ S |
コブラ 2023 エアロジェット ツアーレングス | 9.5 / 10.5 | 56.2 / 57.2 | S / X |
マルマン 2022 シャトル マジェスティ | 9.5 / 10.5 | 59.5 | R ~ S |
テーラーメイド 2022 ステルスグローレ | 9.5 ~ 11.5 | 58 | R ~ S |
プロギア 2021 エッグ44 | 9.5 / 10.5 | 59.5 | R ~ S |
ヤマハ 2022 インプレス ドライブスター | 9.5 ~ 11.5 | 59 | R ~ S |
オノフ 2022 アカ | 10.5 / 11.5 | 61 | R2 ~ S |
プロギア 2022 RS | 9.5 / 10.5 | 57 | R ~ S |
【テーラーメイド】
2023 ステルス2 HD
『60層カーボンツイストフェース』で、インパクトのエネルギー伝達効率が向上し、ロスなくボールにパワーを伝えることが可能です。
さらにフェース裏面に『ICTフェース構造』を搭載しスイートエリアを拡大、ミスヒットをカバーできる寛容性を備えています。
なお標準モデルが45.25インチで、0.75インチ短くするとバランス調整が必要です。
ロフト角(°) | 9 ~ 12 |
---|---|
ライ角(°) | 58 |
フレックス | R ~ S |
【キャロウェイ】
2023 パラダイム エックス
ヘッド内部にカーボンシャーシを採用して軽量化に成功、余剰重量を最適配分したつかまりの良さに特徴のあるモデルです。
ティーショットでスライスを恐れることなく、、シャープにフルスイングができるドローバイヤスモデルの短尺ドライバーです。
なお、キャロウェイのクラブの長さは、公式測定法の60度法を採用しています。
ロフト角(°) | 9 ~ 12 |
---|---|
ライ角(°) | 60 |
フレックス | R ~ S |
【タイトリスト】
2023 TSR1
振りやすさを追求した軽量設計と、クラブスピードを最大化した空力デザインに特徴のあるモデルです。
フルスイングでも軌道が安定する短尺タイプ、インパクトゾーンで加速が可能な能力を備えています。
なお、TSR1は60度法の45.0インチが標準モデルなので、0.5インチ短くした44.5インチは、バランスが3ポイント減少しD0がC7に変わります。
ロフト角(°) | 9 ~ 12 |
---|---|
ライ角(°) | 59 |
フレックス | R ~ S |
【コブラ】
2023 エアロジェット ツアーレングス
流線形のエアロシェイブと、パワーブリッジよる低スピンを備え、高い直進性と飛距離性能に特化した飛び系ドライバーです。
フェースの厚さを最適化し、たわみを最大限に引き出し、パワーロスをなくすテクノロジーを搭載したモデルです。
なお、US仕様であるコブラのクラブの長さは、公式測定法である60度法を採用しています。
ロフト角(°) | 9.5 / 10.5 |
---|---|
ライ角(°) | 56.2 / 57.2 |
フレックス | S / X |
【マルマン】
2022 シャトル マジェスティ
振りやすく扱いやすい44.5インチの短尺モデルは、高いミート率で飛距離アップが狙っていけるドライバーです。
設計段階で重心を最適化した低スピンモデル、シャープなスイングで強いインパクトを与えることができる飛距離に特化したモデルです。
なお、マルマンはクラブの長さ測定法に公式測定法である、60度法を採用しています。
ロフト角(°) | 9.5 / 10.5 |
---|---|
ライ角(°) | 59.5 |
フレックス | R ~ S |
【テーラーメイド】
2022 ステルスグローレ
軽量設計のヘッドに短尺シャフトを装着した、振り抜きの良さが特徴のドライバーです。
表記は44.75インチですが、多くの国内メーカーが混乱を避けるために採用している、従来からのヒールエンド法では44.5インチとなります。
ただし、テーラーメイドのソール形状は60度法だとさらに短くなり、実測値は44.25インチが目安になります。
ロフト角(°) | 9.5 ~ 11.5 |
---|---|
ライ角(°) | 58 |
フレックス | R ~ S |
【プロギア】
2022 エッグ44
精度の高いヒットができる短尺ドライバーを、ブンブン振ってガンガン飛ばす、ミート率を追及したモデルです。
スイートエリアを拡大し、オフセンターヒットでも初速性能が得られるモデルです。
なおエッグ44は、長さの測定でヒールエンド法を採用しているので、公式測定法で換算すると、0.25インチ加算した44.75インチとなります。
ロフト角(°) | 9.5 / 10.5 |
---|---|
ライ角(°) | 59.5 |
フレックス | R ~ S |
【ヤマハ】
2022 インプレス ドライブスター
インプレス ドライブスターは、44.5インチを標準装備としているシャープな振りにこだわりを持つドライバーです。
独自開発した『BOOSTBOX』によって初速アップが可能、ミスヒットにも強い寛容性も備えたモデルです。
なお、ヤマハのクラブの長さは、ヒールエンド法を採用しているので、公式測定法で換算すると0.25インチ加算した44.75インチです。
ロフト角(°) | 9.5 ~ 11.5 |
---|---|
ライ角(°) | 59 |
フレックス | R ~ S |
【オノフ】
2022 アカ
飛距離と直進性に優れた性能を備えた、「真っ直ぐ飛ばせる」ドライバーです。
長さにこだわりがあれば、可変スリーブによるライ角調整後に、丸みをおびたソールに60度板を当てた実測をおすすめします。
なお、オノフのクラブの長さは、ヒールエンド法を採用しているので、公式測定法に換算する場合は0.25インチ加算した44.75インチです。
ロフト角(°) | 10.5 / 11.5 |
---|---|
ライ角(°) | 61 |
フレックス | R2 ~ S |
【プロギア】
2022 RS
フェードやドローを打ち分けられる、操作性を高めたストレートフェースを採用、初速性能にこだわりを持ったドライバーです。
フェースのセンター・重心点・たわみ点・CT(キャラクタリスティックタイム)点を、1点に集中し初速性能を向上させたモデルです。
なお、プロギアのクラブの長さは、公式測定法の60度法を採用しています。
ロフト角(°) | 9.5 / 10.5 |
---|---|
ライ角(°) | 57 |
フレックス | R ~ S |
まとめ
最適なドライバーを選択するには、個々のプレースタイルやスキルを知ることが必要です。
自身にとって最適なクラブを見つけるには、スキルやスイングスタイルを分析し、客観的に判断できる数値化することをおすすめします。
44.5インチのドライバーの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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