ゴルフを始めたばかりの人は、思った方向にボールを飛ばすことができず苦戦することも多いと思います。
そんな時におすすめなのが、通常のドライバーよりも高ロフトの「12度ドライバー」です。
ドライバーのロフト角は9.5~10.5度が多いですが、12度にすることでどんなメリットやデメリットがあるのでしょうか。
今回は12度ドライバーの選び方と、初心者でも使いやすいおすすめの12度ドライバーを紹介していきます。
12度ドライバーを使うメリット
ボールが上がりやすい
初心者やヘッドスピードが速くない人は、ボールを上げることが難しかったり、上がってもすぐに落ちてしまうケースがあります。
これは、ボールスピードに対して弾道が低すぎて、風に乗れずにボールが落ちてしまうのが原因です。
そういった人は12度ドライバーを使うことで高弾道となり、楽にボールを上げることができるので飛距離アップにつながります。
曲がらない
12度ドライバーは、ボールの下部分を叩くことになるので、上下のスピン量が増える特徴があります。
スピンは上下の量が増えるほど左右の量は減るので、左右のスピン量が減り、曲がらずまっすぐな弾道が打ち出せるのです。
そのため12度ドライバーは、スライスしやすい人やボールが曲がりやすい人におすすめのクラブと言えます。
12度ドライバーを使うデメリット
数が少ない
メンズドライバーは9.5~10.5度が多く販売されている一方で、12度ドライバーの数は少ない傾向にあります。
そのため、欲しいモデルがあったとしても、12度は販売されてなかったりレディースクラブのみの取り扱いになったりするのです。
他のロフト角と比べると選べる数が少なくなってしまうのが、12度ドライバーのデメリットと言えます。
上下スピン量が増える
ドライバーは、ロフト角が大きくなるほど上下のスピン量が増える特性を持っています。
これにより左右のスピン量が減るメリットがあるのですが、上下のスピン量が多すぎると、風の抵抗を強く受けてしまうのです。
上下のスピン量の増加が吹き上がりの原因となり、その結果、ランが出なかったり飛距離が伸びない原因ともなります。
合わない場合もある
ゴルフクラブは、シャフトのフレックスやロフト角を選ぶ際に参考になる「推奨ヘッドスピード」を掲げているメーカーが多いです。
ヘッドスピードがロフト角に合っていないと、ボールの浮力がかかりすぎて、かえって飛距離が伸びないことがあります。
12度ドライバーの場合は、大体40キロ以下の人に推奨されている場合が多いので、それより速いヘッドスピードの人は注意が必要です。
12度ドライバーの選び方
ヘッド形状
ドライバーのヘッドは、よく見るとモデルごとに違いがあり、それにより性能が大きく変わってきます。
例えば、ヘッド後方が膨らんで平べったく見えるヘッドはシャローヘッドといい、つかまりが良く打ち出し角が高いのが特徴です。
反対に、ヘッド後方が短く洋ナシ型のヘッドはディープヘッドといい、つかまりを抑えて低弾道のボールが打てます。
一般的にシャローヘッドは初心者向き、ディープヘッドは中級者から上級者向きと言われています。
その他に、フェースの厚みなども違いがあるので、自分のスイングに合ったヘッドを選ぶことが大切です。
フレックス
フレックスとはシャフトの硬さのことで、一番柔らかいのがL、一番硬いのがXと表記されます。
柔らかいとしなりが大きくなるので、遅めのヘッドスピードや力がない人でも飛ばせますが、ヘッドが安定しないのが難点です。
一方、硬いとしなりが小さくヘッドと弾道が安定する反面、ヘッドスピードが合わないと飛距離が伸びにくい難点があります。
遅めのヘッドスピードやゆったりしたスイングの人は柔らかめ、速いヘッドスピードや方向を安定させたい人は硬めがおすすめです。
メーカー
ドライバーを販売しているメーカーは多いですが、その中でも有名なのがキャロウェイ、テーラーメイド、タイトリスト、ピンです。
初心者から上級者向けまで幅広いラインナップのキャロウェイや、スタンダードモデルが多いテーラーメイド。
中級者~上級者向けのモデルが多いタイトリストや、悩みに特化したモデルが多いピンなど、どれも人気のメーカーです。
日本国内にもダンロップ、ブリヂストン、ミズノなど、日本人の体格に合ったクラブを多く販売しているメーカーがあります。
デザインや価格もメーカーによってさまざまなので、それぞれのメーカーの特徴を理解して選ぶといいでしょう。
価格帯
新品クラブは7~8万円ほどが主流ですが、近年のカーボンやチタンヘッドの増加により、10万円前後するものも増えてきました。
1本購入するだけでもかなりの出費となるため、少しでも出費を抑えるなら中古クラブがおすすめです。
ドライバーは他のクラブより買い替える頻度が高いので、中古クラブの数も多く、状態の良いクラブも見つけやすい傾向にあります。
1~2モデル前であれば、性能的にも現行モデルとほとんど差はないので、リーズナブルに手に入れることが可能です。
12度ドライバーおすすめ10選
メーカー・製品名 | ヘッド体積 | シャフト長さ | フレックス |
---|---|---|---|
ピン G425 MAX ドライバー | 460cc | 45.25~46インチ | R~X |
ピン G430 MAX ドライバー | 460cc | 45.25~46インチ | R~X |
キャロウェイ ROGUE(ローグ)ST MAX ドライバー | 460cc | 45.5インチ | R~S |
キャロウェイ PARADYM MAX FAST(パラダイムマックスファスト)ドライバー | 460cc | 45.75インチ | R~S |
テーラーメイド ステルス HD ドライバー | 460cc | 45.75インチ | R~S |
テーラーメイド ステルス2 HD ドライバー | 460cc | 45.5インチ | R~S |
コブラ LTDx ドライバー | 460cc | 45.5インチ | R、A |
コブラ KING RADSPEED(キングラッドスピード)XD | 460cc | 45.5インチ | R~SR |
タイトリスト TSR1 | 460cc | 45.75インチ | L~S |
ホンマ T//WORLD XP-1 1W | 460cc | 45.25インチ | R~S |
【ピン】
G425 MAX ドライバー
クラウンを薄くして、ヘッドの重量の11%を後方部に持ってくることで、Gシリーズ史上最高の慣性モーメントを作り出しました。
3パターンのウェイト調整機能があり、どのポジションでもヘッドがブレずに飛ばせる1本となっています。
カスタムクラブとして販売するメーカーが多い中、ピンは12度が標準ラインナップなので、店舗での購入も可能です。
ヘッド体積 | 460cc |
---|---|
シャフト長さ | 45.25~46インチ |
フレックス | R~X |
【ピン】
G430 MAX ドライバー
前作よりさらに進化したヘッド素材と極限まで薄くしたフェースにより、大きなたわみでボール初速をアップしました。
シリーズ初搭載の「スピンシステンシー・テクノロジー」により、上下に打点がズレても変わらずスピン量と弾道を実現。
G430マックスドライバーは、3種類あるG430シリーズの中で最も高弾道で飛ばせるドライバーとなっています。
ヘッド体積 | 460cc |
---|---|
シャフト長さ | 45.25~46インチ |
フレックス | R~X |
【キャロウェイ】
ROGUE ST MAX ドライバー
新しくなった「ジェイルブレイク」と呼ばれるヘッド内部の2本の柱により、フェースの反発力をさらにアップさせました。
また、メーカー独自のAIフェース設計により、どの打点からでも最適なスピン量で安定したボールを飛ばせる仕組みです。
12度はメーカーからの受注生産モデルとなりますが、公式からの販売は終了しているので、中古品のみの販売となります。
ヘッド体積 | 460cc |
---|---|
シャフト長さ | 45.5インチ |
フレックス | R~S |
【キャロウェイ】
PARADYM MAX FAST ドライバー
4種類あるパラダイムシリーズの中でも、最も軽量でつかまるモデルとなっています。
業界初となる、カーボン素材のみでヘッドの枠組みを作ることにより、大きな余剰重量を生み出し、低重心、高弾道を実現。
カーボンによる軽量化に加えて、可変スリーブをなくすことで、より軽い振り抜きにこだわった1本となります。
ヘッド体積 | 460cc |
---|---|
シャフト長さ | 45.75インチ |
フレックス | R~S |
【テーラーメイド】
ステルス HD ドライバー(DW-CCU79)
メーカーが20年以上開発を重ねてきた、業界初のカーボンヘッドということで話題となりました。
フェースにも60層のカーボン素材を使い軽量化、フェース面積拡大をアップさせて、さらなる寛容性を実現しました。
「ドローバイアス イナーシャ ジェネレーター」と呼ばれるヒール部分の重量設計により、振り抜きやすさも魅力の1つです。
ヘッド体積 | 460cc |
---|---|
シャフト長さ | 45.75インチ |
フレックス | R~S |
【テーラーメイド】
ステルス2 HD ドライバー(DW-JJB98)
ステルスの2作目で、カーボンヘッドはそのままに、前作よりやさしく飛距離を伸ばせるモデルになります。
ソールをカーボンにするなど、よりカーボンの容量を増やすことで余剰重量を生み出、、低重心化を実現しました。
12度はカスタムメイドクラブのみの対応で、打音にもとことんこだわった打ち心地抜群のドライバーとなっています。
ヘッド体積 | 460cc |
---|---|
シャフト長さ | 45.5インチ |
フレックス | R~S |
【コブラ】
LTDx ドライバー
ヒール前方にタングステンウェイトを配置することで、低、浅重心を作り出し、低スピンとボール初速アップを実現しました。
カーボンとチタンの骨組みにより軽量化を図った「マルチマテリアル構造」により、振り抜きの良さも魅力です。
低重心とやさしさにこだわった設計なので、特に初心者におすすめのドライバーとなっています。
ヘッド体積 | 460cc |
---|---|
シャフト長さ | 45.5インチ |
フレックス | R、A |
【コブラ】
KING RADSPEED XD ドライバー
チタンの骨組みにカーボンパーツを組み合わせる複合ヘッドにすることで、さらなる軽量化を実現しました。
それにより生まれた余剰重量を使い、ソール前方部に24gのウェイトを配置して、低スピンで速いボールを打ち出せる仕組みです。
フェース面に無限マークのような独特な溝が入れてあり、フェースのどこに当たってもまっすぐ打ち出せる作りになっています。
ヘッド体積 | 460cc |
---|---|
シャフト長さ | 45.5インチ |
フレックス | R~SR |
【タイトリスト】
TSR1
ヘッドだけではなくシャフト、グリップに至るまで軽量化を図ることで、ヘッドスピードと飛距離アップを実現しました。
低、深重心設計となっているので、上下に打点がブレても常に高弾道のボールを打ち出せる仕組みになっています。
12度はカスタムクラブとなり、中級者や上級者向けが多いタイトリストの中でも、初心者におすすめのドライバーです。
ヘッド体積 | 460cc |
---|---|
シャフト長さ | 45.75インチ |
フレックス | L~S |
【ホンマ】
T//WORLD XP-1 1W
ヘッドだけでなくシャフトもメーカー独自で設計した、ミート率にこだわった1本となっています。
ソール前方に付けたWスリットにより、打点がズレてもボール初速を落とさない打ち出しを実現しました。
とにかくやさしさと飛距離を追求した作りで、特に初心者にぴったりのドライバーです。
ヘッド体積 | 460cc |
---|---|
シャフト長さ | 45.25インチ |
フレックス | R~S |
まとめ
高弾道で曲がらないボールを打てる12度ドライバーは、初心者に特に利点の多いクラブです。
低ロフトのドライバーで悩んでいる人は、ぜひ上記を参考に12度ドライバーを試してみてください。
12度ドライバーの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
さらに探したい方