高いリラクゼーション効果と非日常感をもたらす、キャンプでは欠かせないアクティビティ、焚き火。
焚き火の準備に、簡単に火を起こせる着火剤やガスバーナーなど便利な道具が沢山あり、これらを使えば火吹き棒はいらない?と考える向きもあります。
しかし、あえて難易度の高いマッチやライター、ファイアースターター使った火おこしにチャレンジするのもキャンプの醍醐味です。
そんな不便を楽しむ際に心強いアイテム、火吹き棒のメリットデメリットなどの解説とおすすめのモデルを厳選しご紹介します。
- 海外遠征経験あり
- 釣り歴30年
- 年間釣行100日程
千葉県在住の中年アングラー。 幼少期はブラックバスやブルーギル釣りを嗜む。 現在は、国内外を旅をしながら釣り歩くのがライフワーク。 ルアーやヘチ釣りのような隙間時間にふらっと行ける釣りを好む。 海外遠征経験は、中国、モンゴル、タイ、台湾、ミャンマー、ラオス、韓国等。
火吹き棒とは
火吹き棒とは筒状のストローのような形状をしたシンプルな道具で、笛のように口にくわえ息を筒を通じて火種に充てる道具です。
小さな火種にも直接酸素を送り込めるため団扇で仰ぐよりも断然火が育つのが早いので、ファイヤースターターやマッチからでも効率的に火がおこせます。
また、ラジオアンテナのように縮めて携帯できる携帯性に優れたタイプや真鍮製のデザイン性に優れたタイプ、昔ながらの竹製のタイプなど様々なタイプがあります。
火吹き棒を使うメリット
小さな火種からでも火を起こしやすい
火吹き棒は細い筒から凝縮された空気を直接火種に吹きかけることができる道具。
その特性から小さな火種に向かって優しく息を吹きかけて、火種を育てていくことで初心者でも比較的簡単に安全に火をおこせます。
難しそうでチャレンジするのに二の足を踏みそうな、ファイアースターターを使った火おこしの際に頼もしさを感じるでしょう。
携帯性に優れている
火吹き棒はラジオアンテナのように伸縮すタイプや、分割して収納できるタイプなど携帯性に優れているタイプが殆どです。
ポケットに忍ばせたり、首にぶら下げて使うタイプや専用のケースが付いているモデルもあり邪魔になりません。
かさ張らないというのは、ギアが多くなりがちなキャンプにおいて重要な要素です。
簡単に扱える
火吹き棒は、口にくわえて火種に向かい棒の先を向けて息を吹きかけるだけなので使い方はシンプルで簡単。
初心者キャンパーだけでなく子供でもコツをつかめば簡単に使えるので、自分用と同行者用にと複数持っておいても楽しいです。
ただし、お子様に使わせる際はシッカリと大人が見守って火傷しないようにご注意くださいね。
火吹き棒を使うデメリット
火に近づきすぎる
火吹き棒を使って真剣に火を育てると、知らず知らずのうちに火に近づきすぎることがあります。
火に近づきすぎるとやけどの危険があるので、ほどほどの距離を保って使用しましょう。
特にお子様に持たせるときは注意が必要です。
誤って熱風を吸ってしまう恐れがある
息を吹きかけて使用する道具ですが、息を吐き切れば自然と息を吸い込むように体が出来ているので熱風を吸い込んでしまう恐れがあります。
火吹き棒を使って真剣に火を育てていると、無意識に火の近くまで寄ってしまいがちな道具ですので特に注意が必要です。
頭がぼーっとしがち
火吹き棒を使って息を思いっきり吹きかけると脳が酸欠気味になって、ぼーっとしてしまうことがあります。
火の近くで使う道具ですので、意識がハッキリとした状態でいることが事故防止の最良の方法。
火吹き棒を使えば、火種に優しく息を吹きかけても十分な効果が期待できますので、ほどほどの力で息を吹きかけましょう。
火吹き棒の選び方
収納タイプ
伸縮式
ラジオのアンテナのように伸縮させて使用できるタイプの火吹き棒です。
ペンのようにポケットに差し込んで収納できるので便利なタイプです。
また、パーツが一体化しているのでパーツをなくす心配がありません。
組立式
一つ一つの小さいパーツを組み立て使用するタイプの火吹き棒。
専用の袋やケースがついている事が多いタイプですが、その分パーツをなくしやすいというリスクと背中合わせな部分があります。
デザイン性が優れているタイプが多いのもこのタイプです。
長さ
短すぎると火に近づきすぎてやけどのリスクがあり、遠すぎると肺活量が必要な火吹き棒。
最適な長さは50cm~80cmくらいあれば、火に近つきすぎず肺活量が必要ないので使いやすいです。
60cm以上あれば、座ったままで火吹きができるので便利でしょう。
材質
火吹き棒は、無骨で味がある竹製、経年劣化の味わいが魅力の真鍮製、軽くて丈夫なステンレス製など多種多様な材質で作られています。
使い心地に大きな差はありませんので、完全に好みの問題という印象です。
個人的におすすめしたいのは、経年劣化が楽しめる真鍮製です。
デザイン性
火吹き棒は単純な構造の道具ですから、安いものでは100均でも販売されていますし、それはそれで使えます。
でもキャンプで使用する場合は、出来るだけ使っていてワクワクするギアがいいですよね。
そんなキャンパー心を鷲掴みにするような、見事なカッコいいモデルも数多くあるので、感性に従って選定するのがおすすめです。
火吹き棒おすすめ10選
メーカー・製品 | 材質 | 収納タイプ | 長さ(使用時) |
---|---|---|---|
Vicopo 火吹き棒 | 天然木・ステンレス | 伸縮式 | 82cm |
山麓工房 火吹き棒 | ステンレス | 伸縮式 | 63cm |
Jialefu 火吹き棒 | ステンレス | 伸縮式 | 62cm |
Doribiru 極長火吹棒 | ステンレス | 伸縮式 | 63.5cm |
CAPTAIN STAG 火吹き棒 | アルミニウム・ステンレス | 伸縮式 | 48cm |
BUNDOK 火吹き棒 | ステンレス | 伸縮式 | 64cm |
ZEN Camps 火吹き棒 | 真鍮・アルミ | 組立式 | 87.1cm |
Vicopo 火吹き棒 V2 | 天然木・アルミ | 組立式 | 66cm |
野良道具製作所 野良ブラスター | 真鍮 | 組立式 | 60cm |
LOGOS 火吹き棒 | ステンレス・木材 | 伸縮式 | 70cm |
【Vicopo】
火吹き棒
収納時は28cmのコンパクトさながら、延ばすと82cmと長くなるので体は火のそばに寄らずして火種に直接空気を吹きかけられます。
安全性と性能に優れているのはもちろん、天然木を口あてと中間部分に施していてデザイン性にも優れています。
材質 | 天然木・ステンレス |
---|---|
収納タイプ | 伸縮式 |
長さ(使用時) | 82cm |
【山麓工房】
火吹き棒
口に当てる部分が心地よくシッカリとした作りが高級感を感じさせるモデルです。
伸縮式によくある先端部分が指で引っ張るとき、滑って引っ張り出せないことがよくあります。
このモデルは先端部が滑りにくく、つかみやすいのでスグにつまみ出せて便利なことからファンが多いです。
材質 | ステンレス |
---|---|
収納タイプ | 伸縮式 |
長さ(使用時) | 63cm |
【Jialefu】
火吹き棒
シンプルなステンレスの光沢がまぶしいデザインの火吹き棒で、機能面とコスパに優れています。
先端が太くつまみやすいので、延ばすときにも指が滑らず簡単に使用できます。
専用のケースが本体と相性が良く、取り出すときに何となくワクワクさせてくれます。
塗装がないシンプルなデザインなので経年の味わいも期待できるでしょう。
材質 | ステンレス |
---|---|
収納タイプ | 伸縮式 |
長さ(使用時) | 62cm |
【Doribiru】
極長火吹棒
革製のストラップと口なじみが良い拭きいれ口、そして、伸縮性には必須条件である、つまみ出しやすいように設計されている吹き出し口が魅力のモデル。
デザイン性にも優れ、ステンレスだけでなく木材と皮も使われている飽きの来ないデザインは見ているだけでも楽しくなります。
材質 | ステンレス |
---|---|
収納タイプ | 伸縮式 |
長さ(使用時) | 63.5cm |
【CAPTAIN STAG】
火吹き棒
高級ボールペンのようなデザインのポケットに挟めるクリップ付きの火吹き棒。
携帯性と収納性に優れていて、滑りにくいので価格を考えるとコスパに優れているモデルです。
小さくてなくしやすいデメリットもありますが、値段を考えれば十分な性能と価値があります。
材質 | アルミニウム・ステンレス |
---|---|
収納タイプ | 伸縮式 |
長さ(使用時) | 48cm |
【BUNDOK】
火吹き棒
シンプルなデザインにメタリックブラックがアクセントとなっているシャレたデザインの火吹き棒です。
カラビナ付きの専用のケースが付帯されているので、腰にぶら下げて使え紛失しにくいのが便利です。
余裕のある長さがあり、焚き火に近づきすぎる心配がありません。
材質 | ステンレス |
---|---|
収納タイプ | 伸縮式 |
長さ(使用時) | 64cm |
【ZEN Camps】
火吹き棒
見た目が圧倒される機能美とデザイン性が、高級感を感じさせる心を掴まれる火吹き棒。
随所にメーカーのこだわりが感じられ、本革のストラップや作りこまれた吹き込み口と吹き出し口、そして清掃しやすい分割式です。
一生モノとして大事に使っていきたいモデルです。
材質 | 真鍮・アルミ |
---|---|
収納タイプ | 組み立て式 |
長さ(使用時) | 87.1cm |
【Vicopo】
火吹き棒 V2
吹きいれ口は唇にフィットする木製、先端は直火に触れても安心な真鍮、レザーストラップがついていて性能面が充実しています。
デザイン性も高く、見た目からしてキャンパーなら誰しも「カッコいい」と感じる雰囲気を持っています。
専用の収納袋もシャレてい眺めていているだけで楽しいです。
材質 | 天然木・アルミ・真鍮 |
---|---|
収納タイプ | 組立式 |
長さ(使用時) | 66cm |
【野良道具製作所】
野良ブラスター
全てのパーツが真鍮で作られている高級火吹き棒。
真鍮は経年の味わいが魅力な素材ですので、使い込むほどに味わいが出て愛着がわきやすいです。
重量がありますが、これが安心感につながり格調高いデザイン性と相まって使い込むほどに好きになる火吹き棒です。
材質 | 真鍮 |
---|---|
収納タイプ | 組立式 |
長さ(使用時) | 60cm |
【LOGOS 】
火吹き棒
木材とステンレスで作られたシンプルなデザインの火吹き棒。
機能面だけを求めるのであれば、このモデルが最適解といえる使いやすいモデルです。
合皮で作られたストラップがついているので、カラビナをとりつけて腰にぶら下げたり、ランタンホルダーに引っかけたりできるので便利です。
材質 | ステンレス・木材 |
---|---|
収納タイプ | 伸縮式 |
長さ(使用時) | 70cm |
まとめ
簡単に火を起こすキャンプから、不便だけど達成感が感じられるファイアースターターやマッチを使用した火起こしで焚火を楽しむ際に必要なのが火吹き棒。
本稿を参考に自身のスタイルに合った火吹き棒と出会っていただければ幸いです。
火吹き棒の購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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