一生で1度は登ってみたい山として、富士山が挙げられます。
富士山の標高は3776mであり、2位の北岳3193mを大きく超える国内最高峰の山です。
山頂付近の酸素濃度は平地の2/3程度で、気温も22.5度低下し、天候が悪化すると気温はさらに下がります。
そんな過酷な富士山頂を目指す方に必要なのが、バックパック、レインウェア、登山靴です。
今回は、富士山をはじめとした3000m級の山で使える登山靴を紹介します。
目次
- 1 富士山向け登山靴を使うメリット
- 2 富士山向け登山靴を使うデメリット
- 3 富士山向け登山靴の選び方
- 4 富士山向け登山靴おすすめ10選
- 4.1 【SCARPA】ZGトレックGTX(SC22024001390)
- 4.2 【SCARPA】メスカリートトレックGTX(SC21014002390)
- 4.3 【SCARPA】モヒートハイクGTX(SC22052001390)
- 4.4 【LA SPORTIVA】TRANGO TRK GTX(31D)
- 4.5 【THE NORTH FACE】クレストン ミッド ネオ フューチャーライト(NF52320)
- 4.6 【THE NORTH FACE】クレストン ハイク ミッド ウォータープルーフ(NF52321)
- 4.7 【CARAVAN】GK8X(0011899)
- 4.8 【ZAMBERLAN】パスビオ GT(1120141)
- 4.9 【LOWA】RENEGADE X GT MID(L510807)
- 4.10 【Arc’teryx】アクルックス TR ゴアテックス(X000006281)
富士山向け登山靴を使うメリット
富士登山に見合った登山靴を使うメリットは、長時間の山行による足の疲れを軽減できることです。
富士山の登山道は砂利や岩、砂の道となっており、山道を歩き慣れていない方にとっては、足元が安定せず体力を消耗します。
そこで、スニーカーよりソールがしっかりした、ミドルカットの登山靴を使うのがおすすめです。
これより、接地面や足首が安定し、疲れを軽減出来ます。
また、富士山の5合目より上は森林限界となり、登山道上では風雨に曝されます。
足の濡れは靴擦れや体温低下の原因となるため、注意が必要です。
そこで、GORE-TEXなどの防水透湿性に優れる素材を使用している登山靴を選ぶと良いでしょう。
富士山向け登山靴を使うデメリット
富士登山に向けて登山靴を用意する最大のデメリットは、コストが掛かることです。
特に、富士山が初登山の方にとって一度しか使わないもしれない登山靴に、数万円払うのは非常に高額と言えます。
しかし、登山をより安全・快適に楽しむためには、富士登山に見合った登山靴を用意するのがおすすめです。
また、日本には富士山以外にも素晴らしい山が数多くあり、富士登山をきっかけに登山を始める方も多くいます。
折角購入した登山靴なので、日本の他の山もぜひ歩きに行ってみて下さい。
そして、その後登山を続けなかったとしても、登山靴は雪や大雨、災害などの際にも非常に重宝します。
富士山向け登山靴の選び方
ミドルカットを選ぶ
富士山の登山道は主に砂利や砂、岩の道です。
山道に歩きなれていない方がスニーカーで登ると、足元が安定しないため、体力を消耗したり、捻挫のリスクが有ります。
また、砂利や砂が靴の中に入ってきて非常に不快です。
これらの対策として、ミドルカットの登山靴を選ぶのが良いでしょう。
ミドルカットの登山靴は足首のあたりまで覆われており、足元を安定させられます。
また、砂や砂利が靴に入りにくいのも特徴です。
ソール(シャンク)の硬さ
富士登山に向いているソールの硬さは、硬すぎず、軟らかすぎない中間程度の硬さです。
富士山の登山道はアルプスなどの岩稜と異なり、比較的緩やかで広い一方、山行時間が長く一定程度のソールの硬さが必要です。
自分が普段履いているスニーカーのソールの硬さを参考に、それより硬いソールの登山靴を選んでください。
つま先に体重をかけた際に、つま先と足の甲の角度が90°~120°くらいになる靴が一つの目安です。
防水透湿性
登山中に足を濡らさないことは、体温低下や靴擦れなどのトラブルを避けるために重要となります。
そのため、防水透湿性の高い登山靴を選ぶことが必要です。
アッパーに防水性の素材が使われているか、靴内側のライニングに透湿性素材が使われているかをチェックしてください。
特に、防水透湿性素材としてライニングにGORE-TEXが使われているかどうかが、一つの指標となります。
自分の足に合うか
登山靴のトラブルで最も多いのが靴擦れです。
靴擦れは、自分の足の形と靴のラスト(型)が合わないことで、足と靴が擦れ、皮むけや水ぶくれが起こる現象です。
そこで、自分の足型に合った靴を選ぶ必要があります。
足に合う靴を選ぶコツは、自分の足先や甲の高さ、ワイズなどの足型を知ること、そして実際に登山靴を履いてみるのがおすすめです。
足を入れ、少し歩いて当たる箇所が有れば、そこが靴擦れを起こす可能性があります。
メーカー
富士山で使える登山靴は数多くのメーカーが取り扱っています。
登山靴を作っているメーカーは、靴を専門に作っているメーカーと、靴も作っているアウトドアウェアメーカーに分けられます。
前者は機能や構造を重視している登山靴を多く取り扱い、SCARPAやLA SPORTIVAなどが代表的なメーカーです。
一方、後者はArc’teryxやTHE NORTH FACEが該当し、登山靴の素材やデザインに強みを持っています。
価格帯
富士山で使えるミドルカットの登山靴は、概ね3~6万円程度です。
富士登山で使うのに十分な防水透湿性や、重量の軽さ、カットを選ぶと価格は上がりますが、その分快適に登山を楽しめます。
また、この価格帯の靴は様々なメーカーで取り扱いがあり、選択肢の幅が広いのも特徴です。
自分の足に合うか、デザインが気に入るかも含めて、選んでみて下さい。
重量
上記のポイントを押さえた上で、候補が2つ以上残っているなら、登山靴の重量もチェックしてみて下さい。
富士登山で必要な歩数はおよそ2万~5万歩程度であり、この回数分、足を持ち上げる必要があります。
特に登りでは、足回りの重さが大腿筋の疲労具合に大きく影響するので、より軽い登山靴を選ぶ事で疲労を軽減出来ます。
候補が複数残った場合は、重量で選ぶのも一つのポイントです。
富士山向け登山靴おすすめ10選
【SCARPA】
ZGトレックGTX(SC22024001390)
様々なルートのトレッキングに対応したモデルです。
広めに設計されており、特に足幅が広い方向けのラストとなっています。
ソールがやや硬めで、事前に履き慣らしをする必要がある点に注意して下さい。
また、3シーズン対応の登山靴となっており、富士山をきっかけに登山を始めたい方におすすめです。
サイズ | 24.5cm~32.0cm |
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片足重量 | 625g(27cm) |
アッパー | 耐水スエード |
ライニング | GORE-TEX |
【SCARPA】
メスカリートトレックGTX(SC21014002390)
ちょっとした岩場などに不安がある方におすすめのモデルです。
アプローチシューズをベースに設計されており、つま先部は軟らかく中足部以降は剛性を確保したことで、立ち込みの良さに定評があります。
また、アウトソールはビブラム Dynamis Trkで、つま先に設けられた平面部により、岩への立ち込みをサポートしてくれます。
サイズ | 24.5cm~31.0cm |
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片足重量 | 660g(27cm) |
アッパー | 耐水スエード1.7~1.9mm |
ライニング | Bluesign 認証GORE-TEX |
【SCARPA】
モヒートハイクGTX(SC22052001390)
富士登山の後も、登山を続けるか分からない方におすすめしたい登山靴です。
カジュアルでタウンからハイキングまでこなせるデザイン性と、コストパフォーマンスの良さを兼ね備えています。
一方で、GORE-TEXの採用や、ねじれ剛性に優れるシャンクなど、登山靴として必要十分な機能を備えているのもポイントです。
サイズ | 24.5cm~30.0cm |
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片足重量 | 495g(27cm) |
アッパー | 耐水スエード1.8mm |
ライニング | Bluesign 認証GORE-TEX |
【LA SPORTIVA】
TRANGO TRK GTX(31D)
足が甲高で幅広な方におすすめのモデルです。
3Dフレックスシステムにより、足首をサポートしつつ、可動域が広くなるよう設計されています。
これにより、登山靴特有の窮屈さを感じることなく、より安全に歩けます。
また、足入れ部は石や泥の侵入を防ぐ構造となっており、砂利や砂の多い富士山で有利な設計です。
サイズ | 24.3cm~30.3cm |
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片足重量 | 約600g |
アッパー | 耐摩耗性ファブリック |
ライニング | GORE-TEX |
【THE NORTH FACE】
クレストン ミッド ネオ フューチャーライト(NF52320)
様々な登山ルート、シーズンに対応する防水トレッキングシューズです。
ライニングのFUTURELIGHTはTHE NORTH FACE独自開発の防水透湿素材で、確実な防水と適度な透湿性を両立しています。
また、ヒールは歩行のブレを抑える構造となっている点、ビブラム XS-Trekラバーソールでグリップ力が高い点も魅力の一つです。
サイズ | 25.0cm~29.0cm |
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片足重量 | 約535g(27cm) |
アッパー | シンセティックレザー&リサイクルメッシュアッパー |
ライニング | FUTURELIGHTメンブレン |
【THE NORTH FACE】
クレストン ハイク ミッド ウォータープルーフ(NF52321)
独自の素材、構造を持たせたことで、より快適に登山を楽しめるモデルです。
独自素材のHydoroSealは、雨の侵入と足の透湿性を確保しています。
また、CRADLEヒールテクノロジーにより、歩行時の安定性を確保している点も特徴です。
加えてコスパが良くデザイン性も高いことから、今後登山を続けるか分からない方におすすめです。
サイズ | 25.0cm~29.0cm |
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片足重量 | 約530g(27cm) |
アッパー | CORDURA ECOファブリック |
ライニング | HydroSeal 防水メンブレン |
【CARAVAN】
GK8X(0011899)
高いコストパフォーマンスと剛性を求める方におすすめのモデルです。
ハードフレームを採用している為、富士登山から夏山縦走にステップアップしても履き続けられるモデルです。
また、GORE-TEXも採用し防水透湿性を確保している一方、価格が2万円台と非常にコストパフォーマンスに優れています。
サイズ | 22.5cm~30.0cm |
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片足重量 | 660g(26.0cm) |
アッパー | 1.6mmスエードレザー/メッシュポリエステル |
ライニング | GORE-TEX・メンブレン |
【ZAMBERLAN】
パスビオ GT(1120141)
日本人の足に向けに設計された、高いフィット感が特徴のモデルです。
また、足首周りのメッシュ素材と広い開口部による、足入れの良さもポイントです。
ハイカットで足首周りの安定性がしっかり確保されている一方、重量は600gで、他のミドルカット登山靴と同等の重さとなっています。
サイズ | 25.0cm~28.5cm |
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片足重量 | 約600g(26.0cm) |
アッパー | マイクロファイバー(人工皮革)、ハイドロブロック・スプリ |
ライニング | GORE-TEX・パフォーマンスコンフォート |
【LOWA】
RENEGADE X GT MID(L510807)
足首のクッション素材や、密度の異なるポリウレタン素材のミッドソール、足の側面を覆うように設計されたサポートフレームが特徴です。
これにより、歩行の快適さと履き心地の良さを追求したモデルとなっています。
ソールは圧着されており、張替え不可である点に留意して下さい。
サイズ | 25.2cm~28.1cm |
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片足重量 | 575g(26.5cm) |
アッパー | シンセティックレザー、ヌバックレザー |
ライニング | GORE-TEX |
【Arc’teryx】
アクルックス TR ゴアテックス(X000006281)
機能性、耐久性とデザイン性を両立したモデルです。
ソールのビブラム メガグリップは、高いグリップ性をハイカーに提供し、濡れた登山道でも安心して歩けます。
また、アッパーに採用されているスーパーファブリックは、高い耐摩耗性と軽量さを両立しています。
縫い目がアウターに出ておらず、デザイン性が非常に高いのも特徴です。
サイズ | 25.0cm~29.5cm |
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片足重量 | 550g |
アッパー | SuperFabric |
ライニング | GORE-TEX |
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