自然の保護や火災を防止するため、今やキャンプには欠かすことができない必須のアイテムが焚き火台です。
これまで焚き火台と言えば、大きくて頑丈、どっしりとしたつくりで重みのあるものが一般的でした。
近年では、火床がメッシュ構造で燃焼効率が高く、初心者でも火付けがしやすいことから、メッシュ焚き火台が人気になっています。
たくさんの種類があるメッシュ焚き火台の中から、より扱いやすく、コスパの良いものを11個ピックアップしてご紹介します。
メッシュ焚き火台を使うメリット
軽くてコンパクト
メッシュ焚き火台のパーツは、主に火床となるメッシュシートと、それを支えるための骨組みだけとなります。
メッシュシートは金属素材を編み上げたもので、ペラペラの紙のように薄く、大変軽いのが特徴です。
支える土台も、最低限の骨組みでできているため、まとめてもコンパクトになり、持ち運びに優れています。
準備や片付けが楽
パーツ数が少ないこともあり、初心者でも簡単に焚き火台を組み立てて、準備できます。
また、メッシュは冷めるまでの時間が短く、一般的な焚き火台よりも、早めに撤去に取り掛かれます。
燃えカスや灰は、メッシュシートをそのまま丸めて、炭捨て場やごみ箱に持って行くことができるので便利です。
燃えやすい
メッシュ焚き火台は火床が網となっているため、底からの空気を取り入れることができ、燃焼効率が良いのが特徴です。
網目は非常にきめ細かいため、隙間から火が落ちることはなく、燃焼のための空気だけを効率的に取り入れます。
焚き火台の底で、薪が燃えきらずに残ってしまったなどという心配がなく、焚き火を最後まで存分に楽しめます。
メッシュの交換ができるものも多い
丈夫な金属素材で作られているとはいえ、長期間使ったり、保管状態が悪いと劣化が進み、穴が開いてしまうこともあります。
一部破損した場合でも買い替えが必要となる焚き火台と比べ、メッシュの焚き火台はメッシュ部分だけを交換できます。
いちばん劣化のしやすいメッシュ部分を交換できれば、同じ焚き火台を長く使い続けることも可能です。
メッシュ焚き火台を使うデメリット
風に弱い
メッシュ焚き火台の多くは、骨組みの上にメッシュシートを敷いて固定する、と言った構造のものです。
そのため、風を防ぐ囲いがなく、縦横どこからでも風が入るため、火の周囲には特に気を付けなければなりません。
程よい風であれば、薪がしっかり燃えて良いのですが、風が強いときには少しずつ燃やしたり、風よけで囲うなどの対策が必要です。
重みに弱い
メッシュ焚き火台はそのシンプルな構造上、重みのある大きな薪を何本も入れるには適していません。
無理に重い薪を入れてしまうと、メッシュが変形したり、最悪は穴が開いてしまうこともあります。
商品の耐荷重をよく確認したうえで、薪の投入の仕方に気を付け、適正な量の薪を燃焼させて焚き火を楽しむと良いでしょう。
地面に熱が伝わりやすい
火床がメッシュシートのため、地面との隙間を空けても地面に熱が伝わり、植物などに影響が出る可能性があります。
気付かない間に、地面の枯葉や草に引火してしまうことがないよう、焚き火台だけでなく、周囲の状況に注意が必要です。
植物がない場所を選んだり、焚き火台の下に焚き火シートを敷くなどの対策をしておくと安心です。
安定感の低いものが多い
メリットで述べたように、大変軽いのが特徴のメッシュ焚き火台ですが、軽い分バランスを崩しやすいものも多くあります。
焚き火を楽しんでいる最中に、焚き火台のバランスが崩れて、炎が地面に落ちてしまっては大変です。
地面が平らで硬く、少し揺らしても動かない、安定した場所に焚き火台を設置することが重要です。
メッシュ焚き火台の選び方
人数やシチュエーションで選ぶ
使用人数やシチュエーションに応じて、設置したときのサイズ、収納したときのサイズを考慮すると良いでしょう。
ソロキャンプや少人数でのキャンプにおすすめなのは、収納サイズがコンパクトで持ち運びやすいものです。
特にソロキャンプは、1人で多くの準備をするため、荷物を極力軽量化し、簡単に組み立てられるものを選ぶと良いでしょう。
大人数で使う場合には、焚き火で料理することも考え、三脚などで鍋をぶら下げられる焚き火台もおすすめです。
ゴトクの有無で選ぶ
ゴトクは、鍋やフライパンを安定的に置いて、焚き火や炭火で熱して調理するための器具です。
ゴトクがなくても、薪の上に鍋やフライパンを直接置くこともできますが、バランスを崩しやすく危険です。
焚き火で調理をする方は、より安定感のあるゴトク付きの焚き火台を選ぶと良いでしょう。
構造上、組み立てたときに必ずゴトクができるものもありますが、調理をしない方にとっては邪魔になってしまうこともあります。
主に焚き火で使う方も、時には調理をすることがあると思いますので、脱着のできるゴトク付きがおすすめです。
デザインで選ぶ
メッシュ焚き火台の外観は、組み立てが簡単でシンプルなものから、重い鍋を掛けられる丈夫なフックが付いたものまで様々です。
焚き火にはリラックス効果があり、夜になる前から薪を燃やしてくつろぐ方も多いでしょう。
夜は焚き火の炎だけで魅力的ですが、日中の楽しみ方は炎だけでなく、焚き火台の見た目も大きな要素です。
デザインが自分の趣味に合わなければ、せっかくの焚き火の魅力も半減してしまいますので、デザインも考えて選ぶと良いでしょう。
メッシュ焚き火台おすすめ11選
【Sitengle】
折りたたみ式 焚き火台
メッシュシートが2枚付属し、1枚ずつ交互に使ったり、予備として保管しておくこともできる折りたたみ式の焚き火台です。
十分な強度を保つため、組み立てには少し力が必要となりますが、メッシュもフレームも耐久性に優れています。
展開サイズは十分な容量がありますが、付属ケースへの収納時は大変コンパクトになり、持ち運びも楽々です。
【Camping moon】
A3型 ソログリル(SOLO-303)
A3型ソログリルは、歪みにくい安定した構造で、専用のゴトクが付属するため、調理にも最適です。
ゴトクを使わない時には取り外すこともできるので、薪を入れるときに邪魔になる心配はありません。
片付けの際、固定金具を外した時に不安定になりやすいので注意が必要ですが、メッシュが外せれば、あとはスムーズです。
【CARBABY】
ファイアスタンド
こちらのファイアスタンドは、広げた脚の骨組みにメッシュシートを乗せるだけで設置ができる、便利な焚き火台です。
パーツは、既に組まれたフレームのセットとメッシュシートだけなので、パーツを紛失しにくく安心です。
撤去の際も、メッシュシートを持ち上げるだけで灰を捨てることができるので、後片付けがスムーズに行えます。
【UJack】
メッシュファイアスタンド
5kgまでの薪を入れることができるメッシュファイアスタンドは、非常に安価で手に入れることができます。
収納サイズがやや長めですが、広げたサイズも大きめで、1度に多くの薪を平積みで燃やすことができます。
メッシュシートはフレームの先端とピンで固定するため、すぐに外れてしまったり、めくれたりする心配もありません。
【Teamwin】
バーベキューコンロ(NL-TKB-01)
メッシュタイプの焚き火台では珍しい、風よけの囲いがあるバーベキューコンロです。
メッシュシートの特徴である通気性の良さはそのままに、弱点である横からの風を克服できる優れものです。
付属のゴトクやバーベキュー用の網で調理ができるのはもちろんのこと、小さめな薪を燃やして焚き火を楽しむこともできます。
【Jaroky】
焚き火台
こちらは、シンプルなつくりで組み立ても片付けも簡単にでき、持ち運びに優れたメッシュの焚き火台です。
設置したときの高さが43cmとやや高く、地面から少し離して使うことができるので安心して焚き火ができます。
横幅も56cmと長く、耐久性もあるため、大きめな薪も燃やすことができ、より楽しめます。
【Rmete global】
ファイアスタンド
こちらの焚き火台は、セットとなっているフレームを広げて、延長ポールをつなげて組み立てる構造です。
たたんだ時のサイズはたったの24cmで、付属のケースに収納し、コンパクトに持ち運ぶことができます。
メッシュは折り目から裂けやすい点がありますが、無理なくたたんで収納するように気を付ければコスパの良い商品です。
【DOD】
秘密のグリルさん(Q5-574-SL)
秘密のグリルさんは、収納サイズがやや大きめですが、ほぼ組み立ての必要がない、大変便利な焚き火台です。
ステンレス素材のため耐久性が高い上に錆に強く、水洗いが可能なため、お手入れも簡単にできます。
少し大きめで、付属の網を使えばバーベキューもできますので、グループでのキャンプにもおすすめです。
【Rigalle Mercury】
大きな焚き火台
サイズの大きめなこちらの焚き火台は、高さもあり、椅子に座って焚き火を眺めるのにぴったりの高さです。
4隅の長さが56cmと大きい焚き火台ですが、収納サイズは約32cm程と、大変コンパクトに持ち運びができます。
もちろんソロキャンプや少人数でのキャンプにも使えますが、ファミリーや大人数のグループにも最適です。
【Erbastore】
焚き火台
こちらは、広げたときの面積が広く、大きな薪も楽に燃やすことができる、メッシュ製の大型焚き火台です。
片付けの際は、付属するコンパクトなケースに収納することができ、取っ手付きのケースなので持ち運びも楽にできます。
収納する際はメッシュシートを折りたたんでから丸めるので、使わない時の保管状態には気を付け、破れないよう注意が必要です。
【DOD】
ライダーズファイアクレードル(FT1-477)
ライダーズファイアクレードルは、三脚タイプの焚き火台で、上部には鍋を引っ掛けて調理できるよう、フックが付いています。
焚き火台と鍋のフックが一緒になっていることで、荷物を最小限にして調理が楽しめるという優れた商品です。
収納長さは30cm程になるのでコンパクトに持ち運びができ、大人数でのキャンプにもおすすめの焚き火台です。
まとめ
メッシュ焚き火台は、特にメッシュ部分が重要ですので、破れにくく、収納する時に無理に折らなくても収納できるものが理想です。
ご紹介したメッシュ焚き火台をご参考に、自分のスタイルに合った、魅力的な焚き火台を探してみてください。
メッシュ焚き火台の購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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