スノボブーツは、雪山での快適さを左右する重要なアイテムのひとつです。
しかし、滑走中に足に痛みやしびれが出てしまうといった経験をした人も多いのではないでしょうか。
フィッティングの悪いブーツを履くと痛みも出やすく、快適さは一気に急降下します。
このような悩みを解消してくれるのが、ワイドなスノボブーツです。
この記事では、幅広タイプのブーツの購入のポイントを、メリットデメリットを含めながら解説していきます。
幅広のスノボブーツを使うメリット
締め付けが少なくて快適
幅広ブーツのメリットと言えば、ゆとりがある分、スノボブーツ特有の締め付けが少ない点が挙げられます。
スノボブーツはある程度の締め付けとフィット感が必要になるため、 圧迫感を覚えることもあります。
また、 厚手の靴下を履くと、締め付け感を倍増させる原因になることも。
スノボブーツが幅広になると、内部に少し余裕が生まれ、締め付けから解放されることで快適に滑走できます。
長時間滑走しやすい
幅広のスノボブーツは、長時間滑走しやすくなる点もメリットのひとつです。
スノボブーツは締め付けの強いものが大半を締めており、足に痛みが出やすく、長時間の滑走が厳しい人も多いです。
その点、 幅広のスノボブーツは締め付けが少ないため、痛みが出ることも少なく、長時間滑走しやすくなります。
幅広のスノボブーツを使うデメリット
モデルが少なめ
ジャパンフィット・アジアンフィットと呼ばれる幅広モデルは、全てのブランドに対応している訳ではありません。
そのため、 対応モデル数はどうしても限られてしまいます。
しかし、まだ多くはありませんが、最近では対応モデルも少しずつ増えてきているようです。
購入の際は、ジャパンフィット・アジアンフィットに対応しているかどうかを確認するようにしましょう。
フィット感・グリップ力の低下
ブーツ内の幅が広い分、フィット感、締め付けはどうしても緩くなってしまいがちです。
幅広モデルを検討している人は、WEBでの購入ではなく、直接店舗で試し履きをして、フィッティングを確認しましょう。
また、幅広のスノボブーツは、サイズが合っていない場合はグリップ力も低くなる可能性があります。
また、グリップが弱まると板に伝わる力も少なくなり、その結果、パフォーマンスの低下に繋がることもあります。
怪我の原因になることも
グリップの弱さは、板をコントロールする力も弱くなるため、転倒する可能性があります。
サイズが合わない場合、幅広のブーツ内に左右のブレが出やすく、常に足首が不安定な状態になります。
最悪、大きな事故や怪我の原因になることも考えられるので、注意が必要です。
幅広のスノボブーツの選び方
ジャパンフィットモデルやアジアンフィットモデル
幅広のスノボブーツは、ジャパンフィットモデル、もしくはアジアンフィットモデルを選ぶことが重要です。
日本人の足の特徴は甲高幅広で、これに対して外国人は、甲は低めで幅は狭い形になっています。
ジャパンフィットやアジアンフィットは、日本人の足の特徴を捉えた、甲高幅広の人に合うブーツです。
スノボブーツの有名ブランドは海外が多く、ブーツのフィット感は外国人向けになっていることが大半です。
しかし、中にはトップブランドのBurton のように、日本人向けのジャパンフィットモデルを販売しているメーカーもあります。
可能な限り、ジャパンフィットモデルかアジアンフィットモデルを選ぶようにしましょう。
フィッティング
スノーボードブーツは幅広、幅狭のどちらにしても、フィッティングが悪い場合はスノーボードを楽しむことはできません。
まずは、本当に幅広になっているかどうかを確かめるために、試し履きをします。
そして、足全体の圧迫感や、つま先に痛みがないか、横幅が広すぎて足首が動きすぎないかなど、チェックを行いましょう。
インナー
インナーブーツは、スノーボードのパフォーマンスに関わるフィット感を大きく左右します。
幅広の人に特におすすめのインナーは2つあり、1つは発熱することでインナーの形が変わっていく熱成型インナーです。
熱成型インナーは、履いている人の足の形に合わせてインナーを作ります。
インナーがフィットすることで痛みも出にくくなり、足幅が広い人へのサポート力は抜群です。
もう1つは、専用のオーブンを使用して、加熱後に足の形を取って成型していくサーモインナー。
サーモインナーも足の形を取るため、痛みは出にくくなります。
幅広のブーツでも痛みが出るようであれば、成型インナーブーツも検討してみましょう。
幅広のスノボブーツおすすめ7選
【TWO B ONE】
ダイヤル式スノボブーツ
日本人向けに作られた幅広ブーツは、軽量で履き心地抜群です。
シングルBOAタイプで、女性でもしっかりとした締め上げを可能にしてくれます。
また、このブーツの最大の特徴は価格にあり、BOA機能搭載でありながら超格安です。
低価格であるだけでなく、口コミも良く、機能も充実しており、初心者の人におすすめのブーツです。
【SPOON】
DINAH
SPOONは、世界に向けてスノーボードギアの発信を送っている、低価格な日本製のスノーボードブランドです。
日本製ということもあり、幅広甲高の日本人の足に合ったブーツを提供しています。
瞬時に締め上げることが可能なクイックレースで、フレックスは柔らかめで、初心者はもちろん、グラトリ仕様にもなっています。
価格もリーズナブルで、低価格でブーツを探している人にもおすすめです。
【BURTON】
MOTO BOA WIDE(23bur00323-cam)
長きに渡り愛されるMOTOはシングルBOAタイプで、ネーミングの通り、幅広甲高の人でも安心のワイド仕様です。
熱成型ライナーは、どのような足にも馴染み、心地よいフィット感を演出。
BURTONらしいシンプルでカッコいいデザインは、どのような板にもマッチします。
【Burton】
ミント(W22JP-215361 0001)
ブーツ内のボリュームに少し余裕が欲しい人へ向けた、Burtonのレディースモデルです。
自動的にレースをリールに巻き取るインナーコイラーで、レース処理が非常にスムーズに。
また、シングルBOAシステムは、締め上げの微調整を可能にし、力のない女性でも的確にベストな締め付けを行えます。
【NIDECKER】
CHARGER ALPHA
スノーボードのトップブランドとして、世界的にも有名なNIDECKERのスノボブーツです。
NIDECKERは、高機能ながらもリーズナブルな価格帯のブーツを多く扱っています。
柔らかめのフレックスは、初心者やトリック多めの人、オールラウンドな滑走に対応可能です。
サーモインナーを搭載し、足周りのストレスを感じさせないブーツで、幅広や大きめサイズを探している人におすすめです。
【SALOMON】
SYNAPSE WIDE JP(L41427600)
甲高幅広の足の人に合わせた構造を始め、足首、ふくらはぎの各部位をパーツごとに締め付けてくれます。
フレックスはやや硬めで、グリップ力、耐久性、通気性に優れ、熱成型インナーはしっかりと足をサポート。
アグレッシブな滑りにも対応することが可能な、上級者向けのブーツです。
【DEELUXE】
DEEMON ctf
DEELUXEのブーツはサーモインナーを搭載しており、日本人の特徴である甲高幅広の足にもジャストフィットします。
インナーがしっかりとフィットすることで、かかとが浮くなどのトラブルも起きにくく、安定した滑走に繋がっていきます。
レーシングシステムは、クイックレース、BOAの両方を搭載しており、締め付けの微調整を可能に。
また、防水性、保温性にも優れており、快適さ抜群です。
まとめ
雪山でのライディングを楽しくするのも、フィッティング次第と言っても過言ではありません。
それほど、ブーツのフィッティングは重要なものなのです。
スノボブーツはブランドもモデルも多く、目移りしがちですが、ポイントを抑えてベストなブーツを見つけていきましょう。
幅広のスノボブーツの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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