パソコンの入力機器として、キーボードとマウスは、別々に用意するものだと思われている方が多いのではないでしょうか。
ところが、キーボードとマウスの、それぞれの入力で手のポジションを変えなければならないのは、少々面倒ですよね?
そこで便利になってくるのが、キーボードとマウスが一体型になった、トラックボール付きのキーボードです。
本記事では、とても便利なトラックボール付きキーボードの、有線から無線のものまで、さまざまな商品をご紹介していこうと思います。
目次
- 1 トラックボール付きキーボードとは
- 2 トラックボール付きキーボードを使うメリット
- 3 トラックボール付きキーボードを使うデメリット
- 4 トラックボール付きキーボードの選び方
- 5 トラックボール付きキーボードおすすめ10選
- 5.1 【サンワサプライ】エルゴノミクスキーボード(SKB-ERG5BK)
- 5.2 【サンワサプライ】トラックボールキーボード(SKB-TR03BK)
- 5.3 【サンワサプライ】トラックボール内蔵USBキーボード(SKB-TR05BK)
- 5.4 【エレコム】トラックボール付キーボード(TK-TB01DMBK)
- 5.5 【ペリックス】キーボード 有線 トラックボール付き 日本語配列(PERIBOARD-505HPJP)
- 5.6 【ぺリックス】トラックボール付き メカニカルキーボード 英語配列(PERIBOARD-522)
- 5.7 【ぺリックス 】トラックボール搭載 有線 スタンダードキーボード(PERIBOARD-521)
- 5.8 【Lenovo】ThinkPad トラックポイント キーボード(0B47208)
- 5.9 【Lenovo】ThinkPad トラックポイント キーボード Ⅱ(4Y40X49522)
- 5.10 【ARCHISS】Quattro TKL(AS-KBQ91)
- 6 まとめ
トラックボール付きキーボードとは
トラックボール付きキーボードとは、文字どおり、トラックボールマウスとキーボードが一体型になったモデルです。
いわばノートパソコンのキーボードとタッチパッドのようなもので、1台でキーボードとマウスの両方の役割を果たしてくれます。
一体型になることにより、デスクスペースに余裕が生まれますし、持ち運ぶときもバラバラにならずにひとつにまとまり便利です。
例えば、スペースの限られたサーバーラックに持ち運んで作業をするような時などに、その便利さを実感することができるでしょう。
トラックボール付きキーボードを使うメリット
一度の購入で済む
キーボードとマウスを別々に用意すると、それぞれの商品を選ぶ手間もかかりますし、購入もバラバラになってしまいます。
その点、トラックボール付きキーボードであれば、機種の選定と購入が一度で済みますし、物によっては割安になる場合もあります。
デスクの省スペース化につながる
キーボードに加えてマウスを用意する場合は、マウスを動かすスペースの確保も必要ですし、マウスパッドの準備も必要になります。
いっぽう、トラックボール付きキーボードであれば、キーボード自体は大きくなりますが、マウスを用意するよりも省スペースで済みます。
デスクスペースが狭くて場所が確保できない、また、書類が多くてマウスを動かすスペースがない、という方におすすめの商品です。
配線がひとつにまとまる
有線タイプの場合、キーボードとマウスで2つのUSBポートを使うため、ポートが足りなくなり、別途ハブの用意が必要な場合も。
無線の場合も同様で、キーボードとマウスの、それぞれの機器をパソコンとペアリングする必要があります。
トラックボール付きキーボードであれば、ポート不足やペアリングの煩わしさから開放され、配線もひとつにまとまりすっきりします。
トラックボール付きキーボードを使うデメリット
好みの操作感でない場合も
キーボードとマウスが一体型になっているため、好みの打鍵感や操作感であるとは限らず、妥協点を見出すことが必要な場合もあります。
キーボードの配列が特殊であったり、トラックボールの位置が、ユーザーによっては使いづらいと感じる場合もあるでしょう。
ご自身の普段のキーボード操作、マウス操作のパターンを振り返ってみて、使いやすそうな商品であるかどうかを見極める必要があります。
どちらかが壊れたら買い替えになることも
トラックボール付きキーボードに限らず、一体型の商品は、ひとつのパーツが壊れたら、丸ごと買い替えが必要になる場合があります。
そのようなリスクを減らすためにも、できるだけ、サポート体制がしっかりとしたメーカーのものを選ぶようにしましょう。
また、メカニカルキーボードを採用している商品であれば、自分で修理ができる場合もありますので、選択肢のひとつとなるでしょう。
商品数が少ない
トラックボール付きキーボードを扱っているメーカーは限られており、国内メーカーではサンワサプライ、エレコムがメインになります。
海外メーカーからもリリースされていますが、英語配列のものが多いため、日本語配列に慣れている方は使いづらいと感じるでしょう。
ワイヤレス製品の場合、日本電波法認証を取得した商品でなければなりませんので、日本法人が存在するメーカーを選んだほうが安心です。
トラックボール付きキーボードの選び方
キー配列の確認
トラックボールを搭載するために、キーボードが省スペースの配列であったり、海外のものであれば英語配列になったりもします。
慣れてしまえば問題ないのですが、最初は違和感を感じたり、タイプミスをしてしまうことがあるかも知れません。
そのようなケースを避けるため、ホームページやECサイトの写真を見て、使い慣れたキー配列のものを選ぶようにしましょう。
キーボードの種類の確認
キーボードには「メンブレン」「パンタグラフ」「メカニカル」と、大まかに分けて3つのタイプがあります。
一般的なキーボードはメンブレン・パンタグラフ、それぞれのキーが独立したスイッチに分かれているのがメカニカル、といった感じです。
それぞれのキーボードで、打鍵感やタイピング音に違いがありますので、近くにPCショップがあれば実機で確認するのがベターです。
トラックボールの位置とサイズの確認
トラックボールの位置は、キーボードの下に配置されたもの、右上に配置されたもの、右に大きく配置されたものと、さまざまです。
大きさも、大きいものから小さいものまで、また、トラックポイントタイプのものまで、さまざまなものがあります。
どの指を使ってどのようなマウス操作されたいかにもよってきますので、商品の写真をよく見て確認するようにしましょう。
接続方法の確認
トラックボール付きキーボードの接続方法は、USB(Type-AまたはType-C)、Bluetooth、2.4GHzの3つになります。
Bluetoothはドングルが不要ですが、ペアリングが必要で価格が高い、2.4GHzはドングルが必要ですが価格が安い、というイメージです。
それぞれのメリット、デメリットを理解したうえで、ご自身のご希望と予算に合った商品を選ぶようにしましょう。
トラックボール付きキーボードおすすめ10選
【サンワサプライ】
エルゴノミクスキーボード(SKB-ERG5BK)
エルゴノミクスタイプのキーボードに、大きめのトラックボールを搭載した、長時間使用しても疲れにくい構造になっています。
その秘密は、中央に向かって斜めに配置されたキー配列にあり、肩が疲れにくく親指でマウス操作がしやすいというメリットがあります。
その反面、使い慣れたキー配置と違ったり、一部のキーが遠く感じたりと、最初は不便を感じる可能性もありますのでご注意ください。
【サンワサプライ】
トラックボールキーボード(SKB-TR03BK)
小さめのトラックボールが右上、クリックボタンが左上に配置されている、とてもコンパクトで場所を取らないキーボードです。
トラックボールの動きが軽く、思ったところで止めにくいというレビューもあるため、慣れるまでに時間がかかるかも知れません。
Deleteボタンが右下のほうにあったりと、特殊な配列をしていますが、とにかく省スペースで使いたい、という方にはおすすめです。
【サンワサプライ】
トラックボール内蔵USBキーボード(SKB-TR05BK)
こちらはトラックボールがキーボードの下に配置されている、コンパクトで、狭い作業場などでの使用に向いているキーボードです。
前述のモデルと比較すると、エンターキーが大きく使いやすくなっていますが、半角/全角の位置が悪いとの評価もあります。
サンワサプライ品は、メーカーホームページでキー配列が確認できますので、よく確認したうえで購入を検討するようにしましょう。
【エレコム】
トラックボール付キーボード(TK-TB01DMBK)
2.4GHzの無線に対応したワイヤレスタイプですが、テンキー付きフルサイズのため、スペースに余裕のある方におすすめの商品です。
メカニカルと同じ設計のキーキャップを採用しており、メンブレン式にしてはしっかりとした打鍵感のキーボードとなります。
場所は取りますが、キー配列や操作感に癖がないため、一体型のキーボードを使うのが初めて、という方にもおすすめの商品です。
【ペリックス】
キーボード 有線 トラックボール付き 日本語配列(PERIBOARD-505HPJP)
2006年にドイツで設立された、キーボード・マウスを展開しているメーカーですが、日本支社もあるためサポート体制も安心です。
こちらの商品は日本語配列に対応しており、コンパクトながら癖のないキー配列のため、違和感なくご使用いただけるかと思います。
ただし、右上にトラックボールとクリックボタンが並んでいて使いづらいとの評価もあるため、そこは妥協点のひとつとなるでしょう。
【ぺリックス】
トラックボール付き メカニカルキーボード 英語配列(PERIBOARD-522)
キーボードにトラックボールマウスがそのままくっついたような商品で、チルトホイール機能もあり、マウス操作は申し分ありません。
その反面、かなりビックサイズになるので、キーボードとマウスを別で用意するのと同じくらいのスペースが必要になります。
ただ、キーボード自体はメカニカルで、トラックボールのメンテナンスもできるため、別々で購入するよりもお得感のある商品です。
【ぺリックス 】
トラックボール搭載 有線 スタンダードキーボード(PERIBOARD-521)
小さいトラックボールが搭載せれているため、フルキーボードですが、前述のPERIBOARD-522よりは小さいサイズの商品です。
英語配列ですが、@マークの位置、かな入力キーがないことに慣れさえすれば、割と使いやすいキーボードではないでしょうか。
19インチラックのサイズに対応しているので、サーバーラックで作業をするようなシチュエーションにも向いている商品です。
【Lenovo】
ThinkPad トラックポイント キーボード(0B47208)
古くからのThinkPadユーザーにとっては、これがないと仕事ができないと思わせるほど人気の、トラックポイントとクリックボタン。
それらをそのまま再現したキーボードはとても貴重で、会社から支給されたノートPCにどうも馴染めない、という方にもおすすめです。
こちらは安定した有線タイプで使いやすく、コンパクトな作りで持ち運びもしやすく、別途マウスを用意する必要がなく便利です。
【Lenovo】
ThinkPad トラックポイント キーボード Ⅱ(4Y40X49522)
こちらはThinkPad トラックポイントキーボードの、Bluetoothおよび2.4GHzの両方に対応したモデルです。
そのため、やや割高ではありますが、ソファなどに座って楽な姿勢でキーボード、マウス操作をしたい方にはおすすめの商品です。
また、タブレットPCとの相性もよく、純正のキーボードの使い勝手に不満を感じている方は、こちらに変えてみるのもひとつの手です。
【ARCHISS】
Quattro TKL(AS-KBQ91)
コンパクトなテンキーレスのメカニカルキーボードに、ポインティングスティックが搭載された、マウスレスで使えるキーボードです。
マウスの操作ボタンは、スペースキーの左右に割り当てられているため、手を動かさずにマウス操作が可能となります。
茶軸のキーボードを採用しているため、しっかりとした打鍵感が好みで、かつマウスレスで使えるキーボードをお探しの方にぴったりです。
まとめ
トラックボール付きキーボードは、慣れるまでは操作に戸惑うかも知れませんが、そのうち手放せないものとなってくれるでしょう。
この記事を読んで、あなたにとって使い勝手のよい、ベストな商品に出会っていただければ幸いです。
トラックボール付きキーボードの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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