MicroATXを使ってPCを自作する場合、欠かせないアイテムの一つがPCケースですが、種類が多いため悩んでしまいます。
種類の多いPCケースからお気に入りを選ぶ際、何を基準にすれば良いのかもわかりません。
そこでこの記事では、おすすめのMicroATX対応小型PCケース10種をご紹介しています。
あわせてMicroATX対応PCケースのメリット・デメリット、選び方も解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
- 1 MicroATX対応小型PCケースを使うメリット
- 2 MicroATX対応小型PCケースを使うデメリット
- 3 MicroATX対応小型PCケースの選び方
- 4 MicroATX対応小型PCケースおすすめ10選
- 4.1 【Thermaltake】Versa H17(CA-1J1-00S1NN-00)
- 4.2 【Cooler Master】MasterBox Q300L(MCB-Q300L-WANN-S00)
- 4.3 【Cooler Master】MasterBox MB400L(MCB-B400L-KGNN-S00)
- 4.4 【Thermaltake】Core V21(CA-1D5-00S1WN-00)
- 4.5 【Fractal Design】Pop Mini Air RGB ミニタワー型PCケース(FD-C-POR1M-01)
- 4.6 【Thermaltake】S100 TG Snow Edition(CA-1Q9-00S6WN-00)
- 4.7 【Fractal Design】Define Mini C(FD-CA-DEF-MINI-C-BK-TG)
- 4.8 【In Win】301C White(IW-CF07W 301C-White)
- 4.9 【Silverstone】Sugoシリーズ(SST-SG11B)
- 4.10 【Silverstone】ML11B(SST-ML11B)
- 5 まとめ
MicroATX対応小型PCケースを使うメリット
省スペース化できる
MicroATXに対応したPCケースは、小型でコンパクトなモデルを選べるため、狭いデスクやラックも上手く活用できます。
フルタワー型やミドルタワー型の大きなPCケースは、設置場所などのワーク環境を整えなければなりません。
使用目的を絞り込めば、薄くてコンパクトなスリム型PCケースも選べるため、さらにスペースを有効活用できます。
リーズナブル
MicroATXが搭載できるミニタワー型などは、サイズも小さくケース本体にかかる費用が抑えられリーズナブルです。
取り付けできるパーツの数やサイズも限られるため、パーツの費用もかさばりません。
拡張性は高くありませんが、トータルでかかる費用を考えれば、MicroATX対応の小型PCケースを使うのがお得でしょう。
目的が明確になる
コンパクトなMicroATX対応PCケースは、パーツの取り付けスペースが限られ、拡張性はけっして高くありません。
そのため余計なパーツや予算がかけられないことから、PCの利用目的を明確にする必要があります。
ビジネス専用で使いたい、ゲームをメインに使いたいなど、使用目的を特化することでオリジナルなPCを構築できます。
MicroATX対応小型PCケースを使うデメリット
拡張性が低い
小型のPCケース、いわゆる「ミニタワー」と呼ばれるPCケースはサイズの都合上、多くのパーツを組み込むことができません。
後々、性能に満足できなくなってもパーツを追加できず、既存の仕様でやり過ごすことになります。
小型のPCケースはスペースを有効活用できますが、そのかわり拡張性は低いと割り切りましょう。
高性能PCには不向き
MicroATX対応PCケースはサイズが小さいため、複数のHDDやストレージ、グラフィックボードを搭載することができません。
さらには、冷却ファンを増やしたり大型クーラーの取り付けが限られるため、冷却性能に不安があります。
PCを高性能化するにはしっかりとした熱対策が必要なため、小さなPCケースは超高性能化には向きません。
熱がこもりやすい
狭いPCケース内にパーツを詰め込みすぎると、パーツの作動熱でケース内に熱がこもってしまいます。
冷却ファンを取り付けたとしても、冷却ファンの設置台数によっては冷却能力が足りないこともあり得ます。
ケース本体の通気性、冷却ファンの取り付け可能台数やサイズによっては、熱がこもりPCの性能を低下させる可能性は否めません。
初心者には難易度が高い
MicroATX対応PCケースは、小さいがゆえにパーツを取り付けるスペースが限られてしまいます。
そのため、取り付けるパーツのサイズは十分確認する必要があり、さらに経験も必要になります。
パーツを取り付けるにも、ケースが狭く作業性が良くないため、自作PC初心者には難易度が高いと言っても過言ではありません。
MicroATX対応小型PCケースの選び方
外形サイズを確認する
大きさのある商品をネットで注文した場合、思っていたサイズと違って困ったことはありませんか?
店頭などでサイズの確認ができれば良いのですが、ネットの画像だけを見てサイズ感をイメージしても実際は違うこともしばしば。
PCケースも画像で見ると小さく見えるので、思った以上にスペースを占領してしまう可能性があります。
注文する前に必ずサイズを確認して、設置場所の確保や設置後のイメージをしておくと良いでしょう。
使い方を明確にする
PCケース選びでもっとも重要と言っても良いのが、PCの使い方・目的を明確にすることです。
小型のPCケースはパーツの設置スペースが限られるため、後々パーツを追加したくても取り付けができないことも考えられます。
PCをグレードアップしたくてもパーツの取り付けができなければ、どうすることもできません。
後で後悔しないためにも、はじめに何の目的でPCを使うのか、はっきりと明確にしておくと失敗することがありません。
ケースのタイプ別で選ぶ
MicroATX対応で小型のPCケースには、ミニタワー型・スリム型・キューブ型の3種類があります。
オーソドックスなスタイルのミニタワー型、ゲーム機のようなスリム型、立方体のキューブ型と、それぞれに特徴があります。
省スペース化したいならスリム型、拡張することを考えているならキューブ型など、使い方を考慮しなければいけません。
設置場所やインテリアの雰囲気、拡張性など、ご自身の使用目的などでケースを選びましょう。
デザインや素材で選ぶ
せっかく自作PCを作るのであれば、オリジナリティーのあるPCを作りたいのではないでしょうか?
PCケースは、デザインもケース本体の素材も様々なものがラインナップされています。
通気のためのメッシュがおしゃれだったり、PCケース内が見えるように強化ガラスを使用しているなど、デザインは様々です。
ただ、デザインにこだわりすぎると、冷却性や拡張性、強度などを犠牲にしかねません。
デザインと実用性のバランスを考慮して選びましょう。
拡張性の有無を確認する
MicroATX対応のPCケースのなかでも小型のモデルは、取り付けできるデバイスの数や冷却ファンの数は多くありません。
ドライブベイの数も少ないため、光学ドライブやHDD・SSDを追加したくても数が制限されたり追加できないことも。
取り付けできる冷却ファンの数は、PCの性能に大きく影響するため妥協したくないところです。
将来的にPCのグレードアップを考えているのであれば、小型でも拡張性の高いPCケースを選びましょう。
MicroATX対応小型PCケースおすすめ10選
【Thermaltake】
Versa H17(CA-1J1-00S1NN-00)
小さいサイズながら拡張性に優れているため、複数のファンを取り付けたり、大型の水冷ラジエーターの取り付けにも対応します。
リーズナブルなケースですが、安かろう悪かろうということはなく、ネジ穴の精度や躯体の剛性はお値段以上です。
電源ボタンやUSB、イヤホンマイク端子がケース上部にあるため、デスク下に設置する人には操作がしやすいでしょう。
【Cooler Master】
MasterBox Q300L(MCB-Q300L-WANN-S00)
ケースに施された幾何学模様のパンチング加工、冷却システムを拡張しやすい内部スペースなど、冷却性能に優れたPCケースです。
グラフィックボードや電源ユニットの拡張にも対応するため、負荷のかかるゲーミングPCとしておすすめです。
また、PCケースを横置きすることもできるため、狭いスペースでも設置に困りません。
【Cooler Master】
MasterBox MB400L(MCB-B400L-KGNN-S00)
フロントパネルがヘアライン仕上げされているため、シンプルながらスタイリッシュでエレガントなPCケースです。
ミニタワー型では少ない光学ドライブが搭載可能で、DVDやBlu-rayを利用する場合はおすすめです。
強化ガラスのサイドパネルは、ケース内にLED照明パーツを取り付けることで見栄えがすること間違いありません。
【Thermaltake】
Core V21(CA-1D5-00S1WN-00)
ケース4面にメッシュ加工が施され、水冷ラジエーターの取り付けにも対応した、冷却性に優れたキューブ型PCケースです。
PCケースを2段重ねてつなぎ合わせ、ケース内を貫通して大型ラジエーターを設置することで、さらなる冷却効率の向上も可能。
設置場所の制限さえなければ、高性能・高冷却性・拡張性に優れたPCケースです。
【Fractal Design】
Pop Mini Air RGB ミニタワー型PCケース(FD-C-POR1M-01)
シンプルでオーソドックスなデザインですが、RGB照明の冷却ファンが特徴のスタイリッシュなPCケース。
フロントには、USB3.0ポートやマイク・イヤホンジャックを搭載し、USB Type-Cも追加することが可能です。
光学ドライブの追加が可能なため、DVDやBlu-rayを使用する方にはおすすめです。
【Thermaltake】
S100 TG Snow Edition(CA-1Q9-00S6WN-00)
強化ガラスのスイングドアパネルの採用で、見た目の美しさと、作業性・メンテナンス性を両立したPCケースです。
メッシュ加工が施されたパネルにはダストフィルターが装備され、ホコリから内部パーツを守り、メンテナンス性も向上しています。
水冷ラジエーターや拡張カードの取り付けが可能なため、拡張性も申し分ありません。
【Fractal Design】
Define Mini C(FD-CA-DEF-MINI-C-BK-TG)
密閉性を高めたケースデザインと高密度な吸音材の採用で、ファンなどの作動音を小さくする防音性に優れたPCケースです。
密閉性が高いと気になる通気性も、高耐久で静音性の高い冷却ファンを2基搭載することで解決しています。
シンプルながら高級感のあるボディーは、どんなインテリアでも目立ちすぎることはありません。
【In Win】
301C White(IW-CF07W 301C-White)
フロントインターフェースに、USB3.1Gen2とType-Cを採用しているため、高速のデータ転送ができるPCケースです。
サイドパネルのガラスはスモーク処理されていて、ケース内のLED照明を鮮やかに映し出してくれます。
さらに、工具なしでパネルの開閉ができるため、部品交換や掃除などメンテナンス性にも優れています。
【Silverstone】
Sugoシリーズ(SST-SG11B)
光学ドライブや大型のグラフィックボード、最大9台のHDD・SSDの増設に対応した、拡張性の高いPCケースです。
冷却ファン取り付けの拡張性がすこし低いですが、ケース内部の設計が良いため、通気性の心配はありません。
ケースの素材が合金鋼で重さもあるため、防振性に優れ静音性が向上しています。
【Silverstone】
ML11B(SST-ML11B)
ワークスペースの状況に合わせて、ケースを縦置き・横置きにできるため、設置の自由度が高いPCケースです。
フロントパネルにはUSBポートが4個もあるため、複数台のUSBデバイスの利用にも不便を感じることはありません。
薄型の光学ドライブ搭載に対応しているため、ユーザーの利便性とケース内の省スペース化を両立させています。
まとめ
MicroATX対応PCケースはサイズやデザインなど種類が多く、どれを選んで良いのか迷ってしまうかもしれません。
ビジネス使用がメイン、ゲーム利用がメインなど、PCを使う目的を明確にしてからケースを選択すると良いでしょう。
MicroATX対応小型PCケースの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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