冬に行うキャンプは、虫がいない、空気が澄んでいて星が見えやすいなど、夏には味わえないような魅力的な点が多数あります。
しかし、冬の山で行うキャンプは言うまでもなく非常に寒いため、ストーブ等での寒さ対策が必須です。
ストーブを持っていくのは大変と感じるかもしれませんが、キャンプに適した持ち運びしやすいストーブもたくさんあります。
そんな、寒い時期には必須の持ち運びしやすく、使いやすいストーブを、選び方も含めて10個ご紹介します。
目次
持ち運びしやすいキャンプストーブを使うメリット
移動が楽
キャンプはテントや椅子、テーブルだけでなくたくさんの荷物を必要とするため、移動がしやすい点は大きなメリットと言えます。
特に冬は、着る服や暖かく寝るための寝具も増え、車からキャンプサイトへ持って行ったり、位置をずらしたりするのも一苦労です。
移動が楽にできれば、すぐに暖をとることもでき、暖かくしながら別の作業ができるので快適です。
設置が簡単
持ち運びしやすいストーブは、煩わしい組み立て作業なく、すぐに使い始められるものも少なくありません。
組み立てに手間がかかってしまうと、その間は暖をとることができず、余計に面倒と感じてしまいます。
さらに、設置が簡単なストーブであれば、後片付けにもあまり時間がかからず、楽しみたいことだけに集中できます。
軽い
ストーブの重量は、軽量のものほど持ち運びしやすく、他の荷物が多くなってしまったときにもおすすめです。
軽いものは安定感がないと感じるかもしれませんが、火を使うものが多いため安全に設計されたものがほとんどです。
車への出し入れや自宅内への収納など、意外と持ち上げる機会が多いストーブですので、軽いのは大きなメリットと言えます。
持ち運びしやすいキャンプストーブを使うデメリット
火気に注意が必要
ストーブは火を使うものが主流なので、組み立て方や設置方法を間違えると、火災や一酸化炭素中毒の可能性があり大変危険です。
また、熱に弱いテントや衣服を近付け過ぎると、穴が空いてしまったり溶けてしまうことがあります。
ストーブを使う時には、「これでいいだろう」と考えず、注意事項をよく確認した上で正しい使い方をしましょう。
高価
ストーブは安全性に優れ、燃料を効率よく燃焼させるよう機能的にできているため、高価なものが多くあります。
特に初心者の方は、他にもたくさん準備するものがありますので、高価なストーブは痛い出費となってしまうかもしれません。
高価であっても長く使えて、破損・劣化しにくいものなど、長期的に見てコスパが良い商品がおすすめです。
燃料が必要
ストーブの種類はたくさんありますが、電気式のストーブ以外は単体で使うことができず、別で燃料が必要となります。
燃料はストーブの種類によって異なりますが、主に石油やガス、薪などがありますが、どれも持ち運びには手間がかかります。
石油であれば、先にストーブに入れて運ぶこともできますが、予備が必要となればやはり荷物は多くなりがちです。
持ち運びしやすいキャンプストーブの選び方
燃料の種類で選ぶ
ストーブは種類によって燃焼させるための燃料も異なりますが、自分のライフスタイルに応じて燃料を選ぶと良いでしょう。
普段から自宅で石油を使っている方であれば、自宅の石油を共用できるので、キャンプで石油が余っても自宅で使うことができます。
薪は嵩張るため持ち運びが大変ですが、薪の燃える音や温かみのある炎を眺めながら暖をとれるのは大変魅力的です。
ほかにも、電源付きのサイトであれば、燃料を必要としない電気ストーブもおすすめです。
ガスのストーブは、自宅で使えるものも多く、カセットガスは料理やバーナーなど、別のことに使うこともできます。
大きさで選ぶ
ストーブは大きいものほど燃料もたくさん入れることができ、長い時間燃焼させることができます。
しかし、大き過ぎると場所をとってしまい、収納時だけでなく、居住スペースにも影響が出てしまうので注意が必要です。
ソロキャンプで使う時や、足元だけを温めたい場合には、小型でシンプルなカセットガス式のストーブがおすすめです。
薪ストーブは小さ過ぎると薪を折らなければならないので、一般的な長さの薪を切らずに入れられるものが良いでしょう。
暖房の効果範囲で選ぶ
ストーブの種類によって、テント内を全体的に温められるものと、狭い範囲や足元を効率的に温めてくれるものなどがあります。
テント内で暖を取るために使いたいのか、外で料理をしながら足元を温めたいのかなど、用途に応じて選ぶと良いでしょう。
全体的に温めたい場合には、大型でゆっくりと燃焼する、石油を燃料としたストーブなどがおすすめです。
足元を温めたい場合には、移動させることが多くなるので、小型で軽量なカセットガス式などが便利です。
薪ストーブは足元を温めたり、全体的に温めることもできますが、煙突を立てるため持ち運びにくい点には注意しましょう。
持ち運びしやすいキャンプストーブおすすめ10選
【ALPACA PLUS】
小型石油ストーブ(TS-77NC)
煩わしい組み立てやセットが一切なく、そのままの形でケースに収納ができる、持ち運びに優れた石油ストーブです。
燃焼中に振動を検知すると、自動で消化してくれる安全機能を備えているため、安心して暖を取ることができます。
手軽に使えてコンパクトなので、キャンプだけでなく自宅での利用や、災害時などの緊急用としても持っておくと安心です。
【OUTDOOR Selectshop Ncolor】
石油ストーブ(TS-77)
小型でシンプルなデザインでありながら、真冬のキャンプでもこれ1台で足りてしまうほど暖房効率の高い石油ストーブです。
つまみを回して火力を調整することもできるので、温度の変わりやすい山でのキャンプでも快適に過ごすことができます。
天板にはやかんや鍋を置くことができるので、暖まりながらお湯を沸かしたり、調理をすることができて便利です。
【PASECO】
対流型 石油ストーブ(WKH-3100S)
収納ケースが別売りとなりますが、小型で安定感があり、持ちやすい取っ手がついた高出力の石油ストーブです。
耐震消化機能付きのため、地震や、万が一揺らしてしまっても自動で火が消えてくれるので安心して使えます。
屋外使用専用のため、テント内での利用は危険があり使えませんが、高出力のため外でも十分に温まることができます。
【イワタニ】
マイ暖(CB-CGS-PTB)
溢れる心配がなくコンパクトなカセットガスを燃料とする、小型で持ち運びしやすいストーブです。
同じメーカーの調理器具やバーナーであれば、カセットガスを共用使用できるので、無駄になったり余ったりする心配もありません。
コンパクトなため、ソロキャンプや少人数のキャンプで足元を温めるのにちょうど良いサイズです。
【イワタニ】
デカ暖(CB-CGS-HPR)
少し横幅があるため、片手で持ち運ぶことはできませんが、本体は軽く、使い勝手の良いカセットガス式のストーブです。
カセットガスはコンビニでも買えるほど手軽な燃料ですが、暖房効率が良く、小型とは思えないほどしっかりと暖まります。
燃焼が早めで長時間燃焼させると、多くのガスを使うので、必要な分だけ効率的に使うことをおすすめします。
【Dedaiby】
カセットガスストーブ
大変コンパクトで軽く、周囲を温めるのにちょうど良い、カセットガス式のストーブです。
熱源を上に向けると鍋ややかんを置くことができ、簡単な調理やお湯を沸かすことができ非常に便利です。
小型でお手頃な価格のため、サブとして使ったり、防災のために家の中に保管しておいても無駄にはなりません。
【CHANGE MOORE】
薪ストーブ
組み立てが必要となりますが、組み立ては簡単で、その分コンパクトになるため持ち運びしやすい薪ストーブです。
大きなガラス窓があるため、炎を眺めることができ、燃え具合を見ながら薪を入れる量を調整して火の管理をすることができます。
多くの通気孔が備わっており、よく燃えてくれるので燃え残りが少なく、灰の処理も楽々です。
【キャプテンスタッグ】
ストーブ(Ug75)
全体的に黒い外観で汚れが目立ちにくく、扉が2つあるため薪の出し入れがしやすい便利な薪ストーブです。
天板には2つの穴が蓋で塞がれており、蓋を閉めてストーブとして使える他、蓋を開けて調理をすることもできます。
また、バーベキュー用の焼き網が付属し、天板の大きい蓋を開けて網を置けば、暖まりながらバーベキューを楽しむことができます。
【ホンマ製作所】
薪ストーブ(RS-41A)
やや大きめな薪ストーブですが、取っ手があり持ち運びやすく、周囲をしっかり温めてくれます。
正面のガラス窓から燃える薪を眺めることができ、下部の通気口を開け閉めすることで火力の調節もできます。
円形の天板には鍋やフライパンを置くことができ、火力を調節しながら料理を楽しむこともできて便利です。
【山善】
電気ストーブ(DS-D086)
電源が必須となりますが、大変軽く持ち運びに優れているため、電源付きサイトなどでおすすめの電気ストーブです。
全体を温めることは難しいですが、電力調整用のつまみがあり、無駄なく効率的に暖を取ることができます。
振動を検知して電源が切れる機能があるため安全面も問題なく、足元を温めるのにちょうど良いサイズです。
まとめ
冬は暖が取れるかどうかで、快適で魅力的なキャンプになるか、寒さに凍えるキャンプになってしまうのかが大きく分かれます。
今回ご紹介したストーブをご参考に、冬でも快適なキャンプが楽しめるよう、自分にぴったりのストーブを探してみてください。
持ち運びしやすいキャンプストーブの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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