基本が素足であるサーフィンと言えど、ポイントによっては怪我防止の対策としてブーツなどが用いられています。
特に冬用として用いられるサーフブーツの場合では、防寒機能と並び防水性の高さこそが保温性に大きく影響を与えるのです。
今回は水の入らないサーフブーツに関した実情を踏まえ、おすすめできる6アイテムを詳しくご紹介していきます。
水の入らないサーフブーツを使うメリット
保温性を維持できる
怪我を防止するために履くリーフブーツを省き、サーフブーツのほとんどは防寒対策としての用途に使用されています。
水の入らないサーフブーツは肌との密着性を高め、水を入りにくくすることで冷たい海水から足元をガードしてくれます。
水の侵入によって保温効果を得るサーフブーツとは異なり、水の入らない仕様では密閉性による保温効果が期待できるでしょう。
パフォーマンス性能の維持
サーフィンのパフォーマンスではボードコントロールが鍵であり、そのボードコントロールをするうえでも足の感覚は重要です。
冬場などでのブーツを着用は素足に比べると感覚は鈍り、それは結果としてライディングパフォーマンス低下にも繋がるでしょう。
水の入らないサーフブーツの仕組みが肌との密着性を高め、その優れた密着性によって素足に近い状態が得られます。
怪我を防止できる
ボードをコントロールうえで足が重要な役割を果たすゆえ、足の怪我はライディングパフォーマンスにも悪影響を与えるでしょう。
サーフィンにおける基本スタイルは素足でのライディングとされつつも、足は常に鋭利な部分での怪我の危険に晒されています。
岩場などで着用するリーフブーツと同様、主に冬場に用いるサーフブーツの着用があれば怪我防止としての効果も期待できます。
水の入らないサーフブーツを使うデメリット
水が抜けにくい
通常多く見られるサーフブーツとは異なり、水の入らないサーフブーツは保温性を維持する目的から密閉性を高めています。
ただ水が侵入してしまった場合、密閉性があるだけに、閉じ込められた水の放出は少しだけ困難となってしまいます。
密閉性によって保温効果を得られる反面、水が抜けにくくなる構造においてはまだまだ改善の余地があるようです。
脱着の際に少し困難になる
水の入らないサーフブーツは密閉性を高くしている反面、濡れた状態では脱ぎにくくなるといったデメリットも生じます。
海から上がる際、濡れて肌に密着した状態ではブーツを脱ぐことが困難になります。
従来品に多いとされる水が入るタイプとは異なり、肌との間に水を入れない構造がかえってブーツを脱ぎにくくしてしまうのです。
ボードへ触れる感覚が多少鈍くなる
サーフパフォーマンスはボードコントロールによって成り立つ観点から、足で得る感覚は重要な役割を担っていると考えられます。
基本的には素足によってコントロールに有利な感覚が得られますが、その間にブーツがあると感覚は半減してしまいます。
ボードに伝える感覚は素足を基準に重要視されており、その感覚を妨げてしまうサーフブーツは時としてデメリットになるでしょう。
水の入らないサーフブーツの選び方
適切なサイジングでの選択
身に纏う衣類と同様、サーフブーツにおいてもジャストフィットする適切なサイジングが求められます。
特にオーバーサイズの場合、水が入ることでできてしまう隙間と肌とのズレが、ボードに対する力加減の伝達を難しくさせます。
防寒や怪我防止の利便性を含み、サーフギアとしての本質で考慮していかなくてはなりません。
パフォーマンス重視であれば肌との密着性に着目し、できるだけ素足の感覚に近づけた小さめのサイズで選ぶようにしましょう。
タイプ別での選択
従来品に多いスリップオンタイプと比べ、近年ではよりホールド感を高める目的によってサーフブーツに進化が見られます。
ベルクロやつま先が割れた足袋タイプをはじめ、熱形成による最適なサイジングを可能にするサーフブーツも話題となっています。
自身にとってオーバースペックではなく、必要性に向けた観点での選択が重要となるのです。
あくまで水が入らないサーフブーツとしての仕様を重視し、自身のサーフスタイルに相応しいタイプ別で選びましょう。
機能面を考慮した選択
タイプ別に存在するラインナップと同様、サーフブーツにある機能もパフォーマンスとしてのクオリティーに影響を与えます。
素材から生地自体の厚みなどを考慮し、保温性、速乾性、防水性の質の高さから選別しなければなりません。
季節に合わせた生地の厚みに加え、真冬での寒い気候においても、どれだけ快適な装備でいられるかが課題となります。
メーカー毎にある細かな仕様の違いを自身の必要性として当てはめ、足元に対してストレスを与えないことを重視しましょう。
水の入らないサーフブーツおすすめ6選
【FELLOW】
サーフブーツ
スタンダードタイプでありながらも、最新テクノロジーを織り交ぜた機能性を売りとしているのがFELLOWのサーフシューズです。
ベルトなしでの装着となるスリップオンタイプとなっており、締め付け感を持たないストレスフリーな履き心地が特徴です。
ステッチに沿ったシーリングによって防水性を高め、密着性を保ちながらも容易な脱着を可能にしています。
【FELLOW】
裏起毛サーフブーツ
薄手の生地でありながらも保温性を重視し、ドライ撥水にて防水性を高めているのがこちらのサーフブーツです。
縫い目への強化シーリング処理によって水の侵入を軽減し、それらから得る高い密閉性によって高い運動性を実現します。
生地に用いられているジャージ素材の伸縮性は抜群であり、激しい動きにも対応可能なパフォーマンス向けになっています。
【SURF8】
スプリットソールブーツ(80F1G3)
遠赤外線放射機能素材に加え、グラフェンブラック起毛によって高い保温性を可能にしたのがこちらです。
履き口には肌との密着性が高いウォータブロックラバーシステムを採用し、ブーツ内への水の侵入を最小限にまで抑えてくれます。
5mmという厚さでありながらも伸縮性は高く、脱着での扱いを容易としている点が足元の負担を減らすポイントにもなっています。
【NOGES】
サーフブーツ(NGS-BOWP01)
履き口には浸水を防ぐ特殊構造を採用し、クオリティーの高いパフォーマンス性能を可能にしたのがこちらのサーフブーツです。
ウォーターブロックホール採用によって水の侵入を抑え、内側にある特殊な起毛生地によって冷気が入り込むのも軽減してくれます。
裏地は縫い目の全てがシームテープにてシーリングされており、防水性はもちろん、耐浸水性を向上させたモデルになっています。
【O'NEILL】
ミュータント(AO-8190)
メーカー独自開発となる特殊な生地を裏側に配し、保温性と運動性を向上させたモデルがこちらです。
伸張発熱起毛素材のファイアーウォール24を裏生地に採用し、柔軟性に優れたハイスペックモデルになっています。
もちろん防水性も高く、特に履き口には水の侵入を極限まで抑える仕様が施されています。
【SOLITE】
カスタムプロ 2.0
熱形成にて自身の足をジャストフィットさせ、従来にないホールド感と安定性を実現しているのがこちらです。
ブーツ内に注ぐ熱湯の温度によって自身の足型を形成し、それらから得る高い密着性によって水の侵入も防げます。
一度形成したブーツの型は再び熱湯を注ぐことによってリセットでき、再度同じ要領にて足型を形成することが可能になっています。
まとめ
限られた時期や環境で用いることとなるサーフブーツと言えど、足元を適切にガードするためには重要なアイテムになります。
あくまでライディングパフォーマンスを妨げず、機能についても自身にとって必要かどうかをしっかりと見極めましょう。
水の入らないサーフブーツの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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