ロングボードのフィンセッティングは、センターフィンを1本付けるシングルフィンと、センターフィンとサイドフィンを2本付けるトライフィンがあります。
ロングボードでフィンを3本付けるセッティングは、シングルスタビライザーまたは2 + 1と呼ばれることも。
今回は、トライフィンのフィンセッティングにすることのメリットとデメリット、おすすめのトライフィンをご紹介します。
ロングボード用トライフィンを使うメリット
ダイナミックな技で波を攻められる
直進性のあるセンターフィンと回転性を生み出すサイドフィンの組み合わせのトライフィンは、水面への抵抗が生まれます。
それにより、フィンが抜けることなくしっかりと波をキャッチするので、フィンが支点となってくれるのです。
そうすることで、ショートボードのようにダイナミックな技を入れたサーフィンが実現します。
海面が穏やかでないときにボードが安定する
トライフィンは、沖から陸地に向かって風が吹くオンショアコンディションのときにボードが安定します。
オンショアコンディションのときは海面が乱れます。
そのため、水上を腹這いで移動するパドリングや波に乗る瞬間のテイクオフが不安定になるのです。
トライフィンはサイドフィンがあることにより、3本のフィンがバランスを取ります。
よって、海面が乱れている場合でも安定しやすくなるのが特徴です。
色々なフィンセッティングを楽しめる
センターフィンとサイドフィンの組み合わせを変えることで、同じロングボードでも異なるスタイルで楽しむことが可能です。
たとえば、センターフィンを大きめにしてサイドフィンを小さくすると、直進性が優先されます。
センターフィンを少し小さめにして、サイドフィンは少し大きさのあるものを選択することで、しっかりと水面を捉えられます。
よって、ボードを動かすアクティブなサーフィンが実現するのです。
また、トライフィンとして楽しむことはもちろん、センターフィンのみを付けるとシングルフィンとしても楽しめます。
ロングボード用トライフィンを使うデメリット
シングルフィンのような優雅さがあまりない
トライフィンは、ダイナミックな技を入れたアクティブなサーフィンに向いています。
シングルフィンは重みのあるロングボードを使用し、ボードの上を歩くウォーキングなど、優雅なサーフスタイルが特徴です。
シングルフィンは直進性に優れるため、横に滑るスピードを保った状態でウォーキングができます。
ですが、トライフィンはシングルフィンに比べると直進性に欠けます。
そのため、ゆったりとした優雅なイメージのサーフィンとは違ったスタイルのサーフィンなのです。
トライフィンはサイドフィンを外してシングルフィンとして楽しむこともできます。
フィンの数が多いため脱着が煩わしい
フィンの数が多いということは、脱着の煩わしさもあります。
温かい季節であればそれ程気にならないフィンの脱着も、手がかじかむ季節ともなれば、ねじを緩めてフィンを脱着するのも大変です。
ワンタッチで脱着できるフィンが販売されているので、フィン選択によっては少しはその煩わしさも軽減されます。
ロングボード用トライフィンおすすめ7選
【Pacific Vibrations】
ロングボード 2+1 フィン
7インチのセンターフィンと4.6インチのサイドフィン2枚の計3枚セットです。
後ろ方向への傾きが少ない、垂直な形状の7インチのセンターフィンです。
それにより、フィンを中心にした素早いターンをすることができます。
【VORTEX】
センターフィン+スタビ2枚(vtx016bk-l)
ツヤ消しのブラックのセンターフィンとサイドフィン2枚の計3枚セットです。
飛行機や自動車などに使用されている、強度が強く軽い素材で作られています。
フィンの反発力による粘りがありながらも、柔らかすぎず素早い動きができるフィンです。
サイドフィンはFCS対応で、六角キーが付属しています。
【フライングダイヤモンド】
CJ PERFORMANCE CENTER VOLAN
ボードの取り回しやすさがありながらスピードも維持できる、バランスの取れたフィンです。
サイドフィンを組み合わせることで、スピードとボードの縦の動きもフォローしてくれます。
そのため、前に進みながら回転していく動きを楽しめます。
【CAPTAINFIN】
ロングボード用フィン(CFF0511505)
カリスマシェイパーであるクリス・クリステンソンのシグネチャーモデルのフィンです。
後ろ方向への傾きがあるこのフィンにサイドフィンをプラスすることで、スピードを維持します。
さらには、フィンが水から抜けることなくターンをすることができます。
カラーはクリアとスモークの2色展開です。
【CAPTAINFIN】
Kassia Meador Tie Dye 7.5
カリフォルニアのカリスマ女性ロングボーダー、カシア・ミーダーがデザインしたタイダイ柄のフィンです。
ファイバーグラス製で程良い柔軟性があり、スムーズなターンと安定したノーズライディングを可能にします。
トライフィンのセンターフィンに最適な長さとデザインのフィンです。
【FCS】
CARVER PG QUAD REAR Side Bytes(su-fin-fcs2-005)
適度な柔軟性と強度を兼ね備えたパフォーマンス・グラス製で、脱着時のネジ締めが不要なFCS2システムのため人気があります。
トライフィンのセッティングに最適な安定感とスピードのコントロールができ、加速性と力強いターンを重視したデザインです。
【TOOLS】
SRS TOP FOIL LONG BITS
フィンが波の面をしっかりと捉えて加速することで、スピードを保持したままターンがスムーズにできます。
さまざまな波のコンディションでも水の流れが良く、滑らかにボードをコントロールできるサイドフィン専用のデザインです。
ブルー、グリーン、イエロー、スモーク、ピンクの5色展開です。
まとめ
近年、ロングボードはシングルが人気と言われています。
ですが、トライフィンはショートボードのようなアクティブな動きとスピード感を求めるサーファーには魅力的なフィンセッティングです。
波の状況に合わせてフィンの組み合わせを変えてみるという楽しみ方もおすすめです。
ロングボード用トライフィンの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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