年代によりデッキサイズにも流行り廃りがあり、現代のスケボーデッキの主流サイズは8.0インチとなっています。
バーティカルが流行した80年代初頭は10インチ前後の太いデッキ。
テクニカルなトリックが流行した90年代には、7.5インチ前後の細いデッキをほとんどのスケーターが使用していました。
トリックの多様化が進み、オールラウンドに対応できるよう太くなりましたが、その中でも細めのデッキを使うスケーターが一定数います。
その理由は、高度な回しトリックをする際に板が細い方が圧倒的にやりやすいためです。
今回は、細いデッキがなぜ回しやすいのか、その理由をご説明しつつ、細めのスケボーデッキおすすめ10選をご紹介します。
目次
- 1 細いスケボーデッキを使うメリット
- 2 細いスケボーデッキを使うデメリット
- 3 細いスケボーデッキおすすめ10選
- 3.1 【STEREO】ARROW YELLOW DECK
- 3.2 【BLOOD WIZARD】MAMI TEZUKA UNICORN
- 3.3 【インペリアル】EYERU WHITE FLAT
- 3.4 【TOY MACHINE】TEAM LIVING TOYS FIST EMERALD STAIN
- 3.5 【CONSOLIDATED】TEAM BROKEN GLASS DECK
- 3.6 【ANTI HERO】COPIER EAGLE PP DECK
- 3.7 【ALMOST】REFLEX WHITE HYB DECK
- 3.8 【enjoi】SAMARRIA RENAISSANCE IMPACT LIGHT
- 3.9 【ELEMENT】鬼滅の刃 スケートボードデッキ
- 3.10 【MINI-LOGO】FUR & FEATHERS 18 PEACOCK FEATHER
- 4 まとめ
細いスケボーデッキを使うメリット
スケボーが回しやすくなる
スケボーデッキが細いことで、全ての回しトリックが回転させやすくなります。
太いデッキと比べるとシャープに回るようになるので、回転のスピードが上がり、通常より回転数を上げることも可能です。
たとえば、8.0インチのデッキで360flipが可能な人が7.5インチに乗れば、もう半回転掛ける540flipが可能になり得ます。
世界中のテクニカルトリックを得意とするプロスケーターが細いデッキを使う最大のメリットがここにあります。
より高度な回転系トリックをしたい方は、細いデッキにすることが一番の近道になるのです。
重量が軽くなる
回転系トリックには欠かせない要素のひとつつで、デッキが軽くなるとスケボーコンプリートの総重量が軽くなります。
それにより、少ない力でデッキを回転させることができ、脱力したスタイルを作り出すことが可能です。
軽いメリットはそれだけにあらず、1日スケボーをした際の疲労度も大きく変わってきます。
大人になると二日連続でスケボーをするのが辛くなりますが、軽くなると疲労が軽減し、スケボーをする日を増やすことができます。
強風の日に風にあおられやすくなるデメリットがありますが、それでも余りあるメリットが軽いデッキにはあるのです。
家族で共有できる
細めのデッキ(7.5インチ~7.75インチ)は、男性だけでなく、子供や女性にも使える万能なサイズ感になります。
標準的な8.0インチの場合、女性にはやや太め、子供には大きすぎてしまうので、家族で共有することはできません。
細めのデッキなら家族で共有できるので、スケボーを試してから購入を検討したい場合に誰でも乗れるサイズになっています。
細いスケボーデッキを使うデメリット
安定感が悪くなる
細いデッキはスタンスを作った際の足を置ける面積が少なくなるので、安定感が悪くなってしまいます。
それにより、グリップ力の低下にもつながってしまうので、ハイスピードなスタイルには向きません。
逆に回しトリックをする際に、簡単に抜き足を抜くことができるので、テクニカルな方面で言えばメリットになります。
ランプやパークなど、ハイスピードなスケートをする際には、重量を上げて安定感を上げるセッティングの方が向いています。
そのようなこともあり、細いデッキはオールラウンドではなく、テクニカルに特化したデッキです。
板が折れやすくなる
デッキは細い程折れやすく、太い程折れにくくなります。
ステアやギャップなどの高所から落下するトリックをする際に、テールやデッキ中心部に強い負荷がかかると板はすぐ折れてしまいます。
逆にビスの真上に乗ることができれば、どのような衝撃が加わってもデッキが折れることはありません。
そういった、クリーンにトリックをメイクする技術を身に着けることが不可欠となるため、無理に乗りに行くのはおすすめしません。
フラットでも乗りどころが悪いと折れてしまうので、デッキの折り癖がある方はまずビス上に着地することを意識して練習しましょう。
販売数が少ない
7.5インチ~7.75インチのデッキは販売数が少なく、8.0インチのように豊富なラインナップからは選べません。
ですが、一定数のスケーターが使用していることから、海外のメーカーでも定期的にリリースがされているのでご安心ください。
特に日本人に人気が高いサイズなので、日本のメーカーからは多くリリースされています。
ショップに行くと数本しかない場合があるので、ネット通販などを利用した方が多くの種類から選べるかと思います。
細いスケボーデッキおすすめ10選
【STEREO】
ARROW YELLOW DECK
ロックやヒップホップ色が強かったスケボー文化に、ジャズの世界観を持ち込んだ初のブランド、ステレオ。
デッキ幅は7.5インチとなり、大人用で最も細いサイズとなっています。
こちらのデッキは縦の長さも非常に短く作られているので、特に女性におすすめしたい一枚です。
ポップなカラーリングで子供受けも良いので、ぜひ家族で一枚いかがでしょうか。
【BLOOD WIZARD】
MAMI TEZUKA UNICORN
アメリカのハードコアスケーターが集うデッキブランド、ブラッドウィーザードによるシグネチャーデッキ。
滋賀出身の女性プロスケーター手塚まみのモデルとなり、人気アーティストHIROTTONによる描きおろしデザインです。
7.5インチ台のデッキは子供も乗れることもあり、ポップなものが多いですが、HIROTTONらしいヘッシュなデザインとなっています。
【インペリアル】
EYERU WHITE FLAT
2019年の国際大会で2位を獲得した松木愛瑠のシグネチャーデッキで、Imperial加入を記念したモデルです。
フラットコンケーブを採用しており、緩めのコンケーブとキックで癖が無く、足馴染みの良い一枚となっています。
デッキの質が非常に高く、強い弾きを長く維持できるデッキなので、長く乗り続けたい方におすすめです。
【TOY MACHINE】
TEAM LIVING TOYS FIST EMERALD STAIN
プロスケーター兼アーティストのエド・テンプルトン手掛けるデッキカンパニー、トイマシーンのチームモデル。
全体的に四角いシェイプになっているので、スタンスを作った際の体感は通常の7.5インチより太く感じられます。
トイマシーンらしいポップなデザインで子供受けも良く、世界的に人気なブランドひとつなので板の品質も一級品です。
【CONSOLIDATED】
TEAM BROKEN GLASS DECK
2022年に30年の歴史に幕を下ろした伝説のデッキブランド、コンソリのチームモデル。
割れたガラスを散りばめたおしゃれなグラフィックになっており、アーティスティックなデザインが好きな方におすすめです。
7.5インチより少し太い7.625インチになるので、少し安定感を高めたい方はこちらのサイズをお選びください。
【ANTI HERO】
COPIER EAGLE PP DECK
SUPREMEとも深い関わりを持つ、カリフォルニア発のデッキブランド、アンチヒーロー。
プライスポイントと呼ばれる、無駄なコストを削減し、低価格化を図ったデッキになります。
デッキ自体に品質の差は無いので、コスパを重視しているスケーターにおすすめの一枚です。
【ALMOST】
REFLEX WHITE HYB DECK
伝説のスケートチーム、BONES BRIGADE出身のレジェンドスケーター、ロドニーミューレンが手掛けるオルモスト。
硬いハードロックメイプルと弾力が強力なカナディアンメイプルを軽量接着材でプレスした、ハイブリッドモデル。
両方の素材の利点を組み合わせて軽量で弾きが良く、折れにくい様しなりを持たせたデッキです。
【enjoi】
SAMARRIA RENAISSANCE IMPACT LIGHT
サンノゼ発のデッキブランドのエンジョイより、女性プロスケーター、サマリア・ブレバードのシグネチャーデッキ。
デッキ中央部に高強度のカーボン素材を配置し、プレス枚数を一枚減らすことで軽量化を図っています。
カーボンデッキは折るのが不可能なほど強い耐久力を持つので、デッキが折れやすい方はぜひ一度お試しください。
【ELEMENT】
鬼滅の刃 スケートボードデッキ
世界で有名なデッキブランドのエレメントと、テレビアニメ「鬼滅の刃」とのコラボレーションデッキ。
海外のブランドと日本のアニメのコラボは希少で、世界的ブームを巻き起こした鬼滅の刃だからこその一枚です。
安定感がある7.75インチは、今でも多くの愛好者がいるので販売数も多く、今後もなくなる心配がないサイズになります。
【MINI-LOGO】
FUR & FEATHERS 18 PEACOCK FEATHER
BONES傘下のブランドとなり、コストパフォーマンスの高いアイテムをリリースするミニロゴによるチームデッキ。
通常のデッキと比べ数千円安いですが、使っている木材は上質のものが使用されているので、弾きの良さはお墨付きです。
7.5インチと7.75インチの両方が選べるので、回し重視なら7.5、安定感も出したいなら7.75をお選びください。
まとめ
テクニカルなスケーターを目指すのであれば、細めのデッキを使うのが一番の近道となります。
練習してもできなかったトリックが、サイズダウンをすることで習得できたことは、自分の経験でも何度もあります。
トリックに行き詰まっていたり、高度な回しトリックに挑戦したい方は、ぜひ一度細めのデッキをお試しください。
細いスケボーデッキの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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