自作PCを組んでいて、ハイスペックなグラボや大きいファンを複数付けたりすると、どうしても騒音やノイズが気になります。
ケース選びを間違えてしまうと、静音性が一気に下がってしまいパーツの駆動音が外に漏れてしまいます。
そこでおすすめなのが、静音性に特化したPCケースです。
本記事では、静音PCケースの選び方やメリット、デメリットについてや、おすすめ商品も紹介します。
- PCゲーム歴15年
- 中古PC組立・販売会社に勤務
幼少期からゲームが大好きで、10代後半に初めてゲーミングPCを購入し、そこからPCゲームにのめりこんでいきました。 遊ぶゲームのジャンルは多岐に渡り、流行りのゲームは遊んでみるタイプです。
目次
- 1 静音PCケースを使うメリット
- 2 静音PCケースを使うデメリット
- 3 静音PCケースの選び方
- 4 静音PCケースおすすめ10選
- 4.1 【Sharkoon】VS4-Wシリーズ SHA-VS4-WBK
- 4.2 【ANTEC】コンパクトPCケース ANTEC P5
- 4.3 【Cooler Master】Silencio S400 MCS-S400-KN5N-S00
- 4.4 【ANTEC】静音型ミドルタワーPCケース P10C
- 4.5 【Silver stone】Kublaiシリーズ SST-KL07B
- 4.6 【NZXT】H7 ミドルタワーPCケース CM-H71BG-01
- 4.7 【MSI】MPG QUIETUDE 100S ミドルタワーPCケース 静音型
- 4.8 【Cooler Master】MasterBox CM694 ミドルタワー型PCケース MCB-CM694-KN5N-S00
- 4.9 【Corsair】Carbide 678C Tempered Glass CC-9011167-WW
- 4.10 【Fractal Design】Define S2 Vision RGB FD-CA-DEF-S2V-RGB-BKO-TGD
- 5 まとめ
静音PCケースを使うメリット
静音PCケースを使うメリットはたくさんあり、主に挙げられるのは下記のとおりです。
- 騒音やノイズを軽減できる
- 頑丈な素材を使っていて堅牢性が高い
騒音やノイズを軽減できる
静音性の高いPCケースは、密閉性が高いこともありますが、フロントやサイドパネルの裏に吸音材が付いていることが多いです。
そのため、内部のパーツやファンから発生する騒音やノイズを吸収し、外部に音が漏れ出すのを防いでくれます。
環境によっては、通話用のマイクに騒音が乗ることもあるので、もし気になるのであれば静音PCケースをおすすめします。
頑丈な素材を使っていて堅牢性が高い
騒音対策で密閉性を高めるために、頑丈な素材を使っていることもあり、堅牢性が高くなっています。
そのため、揺れにも強く耐久性もあり、静音のためだけでなくても使いやすいケースが多いです。
軽くて移動がラクなPCケースも便利ですが、こういった少し重量があるPCケースも使い勝手が良いです。
静音PCケースを使うデメリット
一方でデメリットは下記のとおりです。
- 冷却性能が低いことがある
- サイドパネルが強化ガラスではないことがある
冷却性能が低いことがある
メッシュパネルを使わずに、フルクローズのパネルを採用していることが多いので、どうしても冷却性能が低くなってしまうことがあります。
少しでもエアフローを改善させるには内部のファンを増やしたり、一部のパネルをメッシュにしてみるのも手です。
また、小型のPCケースではなく、ミドルタワーなどの大きめのPCケースを選ぶことで、エアフローを改善できることもあります。
サイドパネルが強化ガラスではないことがある
静音性に特化させている場合、サイドパネルは強化ガラスではないことがほとんどです。
そのため、内部のパーツを眺めたりRGBライティングを楽しみたい人には合わないことも。
高価になりますが、一部モデルは強化ガラスパネルを採用しているものもありますので、内部のパーツを眺めて楽しみたいのであれば、選ぶ価値はあるでしょう。
静音PCケースの選び方
静音PCケースの選び方ですが、主に下記の2点が挙げられます。
- パネル裏に吸音材が付いているか
- パネルにメッシュを使っていないか
パネル裏に吸音材が付いているか
フロントパネルをはじめ、両サイドのパネル裏に吸音材が付いているものがあり、静音モデルと謳っている商品には大抵付いています。
商品名に「静音」と付いていなくても、一部商品に吸音材が付いていることも。
また、中には自分で吸音材を購入し、後付けする方法もありますので、静音モデルのPCケースを更に静かにさせたい場合は、検討してみるといいでしょう。
パネルにメッシュを使っていないか
メッシュパネルを採用している場合、エアフローは良くなり冷却性能は上がりますが、どうしても隙間が増えてしまうため、騒音が漏れ出すことがあります。
ですので、静音と冷却性能を兼ね揃えているPCケースは少なく、選びづらいこともデメリットといえます。
最近は、サイドパネルの一部がメッシュになっている商品も出てきているので、静音性と冷却性能どちらも兼ね揃えたPCケースが欲しい人におすすめです。
静音PCケースおすすめ10選
【Sharkoon】
VS4-Wシリーズ SHA-VS4-WBK
確かな堅牢性と遮音性を実現した、ミドルタワーPCケースです。
サイドパネルには、全面ではありませんがアクリルウィンドウが搭載されており、静音性も高めつつ中のパーツが見えるように配慮されています。
別モデルで、アクリルウィンドウ無しバージョンもあり、そちらはメッシュになっているため、冷却特化にしたい人におすすめです。
【ANTEC】
コンパクトPCケース ANTEC P5
フロントパネルは開閉式で裏側には遮音パネルが付いており、音が漏れにくい構造になっています。
フロントには120mm×2もしくは140mm×1のファンが搭載できるほか、小型であれば水冷ラジエーターも付けられるため、冷却性能もピカイチ。
コンパクトですが、360mmのグラボまで対応しているため、ハイスペックPCも組むことが可能です。
【Cooler Master】
Silencio S400 MCS-S400-KN5N-S00
トップパネルとフロントパネル裏に吸音材が付いており、サイドパネルも重厚な素材でできているため、音を外に逃がしません。
内部のパーツがそこまでうるさくないのであれば、トップはメッシュパネルに変更すると、エアフロー問題も解決できます。
デザインはブラックですが、桜デザインというホワイトをベースとしたレアなケースもありますので、人と違ったケースが欲しい人におすすめです。
【ANTEC】
静音型ミドルタワーPCケース P10C
フロントにファンを3つ搭載できる、大容量のPCケースであり、マッドな質感と非常にシンプルなデザインで、落ち着きさえ感じさせます。
底面の吸気部分にもメッシュパネルが付いているため、底面からのエアフローにも期待できるほか、内部は広々としており熱がこもりづらいです。
フロントパネルはもちろん、トップ・両サイドも防音パネルを搭載。
【Silver stone】
Kublaiシリーズ SST-KL07B
パネル裏側に付いてる吸音材は、表面積を増やすために波状となっており、音だけでなくノイズまでしっかり吸収してくれます。
また、ファンやストレージの拡張性も高く、ハイスペックPCを組みたい人にピッタリです。
また、フロントポートには便利なType-C端子も付いているので、様々なデバイスを接続できるようになっています。
【NZXT】
H7 ミドルタワーPCケース CM-H71BG-01
トップパネルがメッシュになっており、紹介した他のPCケースよりは静音性が下がりますが、ケース下の脚部分が大きくて長いため、振動による音やノイズを軽減してくれます。
その分エアフローに特化しているため、冷却性能は抜群で、もし音が気になるようであればトップパネルに工夫をすれば、若干軽減できるでしょう。
NZXTの中でも人気モデルなので、静音やエアフローについて調べてみると、多くの情報が出てくるのもメリットです。
【MSI】
MPG QUIETUDE 100S ミドルタワーPCケース 静音型
グラボやマザボなどのパーツを多く販売しているMSIからも、静音PCケースが販売されています。
ケース下部にRGBライティング対応のラインがあり、ブラックのボディに映えるうえに、搭載したパーツのRGBライティングとの相性も抜群。
サイドパネルは全面強化ガラスパネルのため、内部がしっかり見えるのも特徴的で、ヒンジにより開閉もラクラクです。
【Cooler Master】
MasterBox CM694 ミドルタワー型PCケース MCB-CM694-KN5N-S00
ケース自体も大きく、カーブ状のメッシュパネルを採用しており、通気性抜群ですので、熱をしっかり逃してくれます。
注目ポイントは、圧倒的なストレージ収納力で、HDDを6台、SSDを8台まで同時に搭載できるようになっています。
ゲームはもちろん、動画編集など様々なデータを取り扱う人にピッタリのケースです。
【Corsair】
Carbide 678C Tempered Glass CC-9011167-WW
Corsairのケースの中でも特に静音性に特化したPCケースで、フロントパネル裏やトップパネル裏はもちろん、マザーボード裏にも吸音材を設置。
各方面へ漏れ出す音をしっかりガードしてくれるため、駆動音も気になりません。
サイドのクリアパネルはヒンジでの開閉になっており、メンテナンス性も高いのでおすすめです。
【Fractal Design】
Define S2 Vision RGB FD-CA-DEF-S2V-RGB-BKO-TGD
最初から140mmのRGBファンが4基も搭載されているPCケースです。
空冷はもちろん、水冷にも対応しているため、静音性と冷却性能どちらも高水準になっています。
両サイドのパネルはどちらもヒンジ搭載のクリアパネルで、メンテナンスのしやすさも特徴的。
高価ではありますが、価格に見合った性能を発揮してくれます。
まとめ
冷却性能ももちろんですが、同時に静音性も大切になってきます。
どちらも一緒に解決できるPCケースは少なめですが、本記事でピックアップした商品をもとに、ご自身にピッタリなPCケースを選んでみてください。
静音PCケースの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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