これからのテンカララインはストレートラインになっていくでしょう。
現在のテンカララインの主流はレベルラインと呼ばれるフロロカーボンラインです。
ハリとしなやかさを兼ね添えた理想のラインなのですが、一つだけ欠点があるんです。
それは、ラインの「巻き癖」が付きやすいことです。
巻きぐせがついた状態で使用すると、キャストが綺麗に決まらないので狙ったところに毛鉤をキャストできないし、魚のアタリもわかりにくいんです。
それだけでなく、レベルラインの最大のメリットであるナチュラルな毛鉤の流しも、巻き癖が付いたままだと損なわれてしまいます。
そんなレベルラインの欠点を解決し、理想のテンカララインを目指して開発されたのがこのストレートラインです。
それではストレートラインとはどのようなものなのか?
ストレートラインのメリット・デメリットやおすすめラインも含めて紹介していきましょう。
- 釣り歴14年
- カヤック所有
南国沖縄生まれの釣り人。中学生のころに釣りにハマり、現在は沖縄でカヤックフィッシングを中心に、海のルアーフィッシングを楽しんでいます。東京に住んでいた時は、暇を見つけては近くの渓流や湖にルアーやフライを投げに行っていましたので、その経験も生かしてこれからも釣りを楽しんで行けたらなと思ってます。
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目次
【テンカラ】ストレートラインとは?特徴は?
ストレートラインとは、文字通り真っ直ぐなラインのことで、ポリアリレートと言う素材を組糸構造にして作ったテンカララインです。
組糸構造とは、簡単にいうと糸を撚り合わせて作った構造のことで、ポリアリレートを撚り合わせて作ったものがストレートラインになります。
同じ釣り道具の中では、鮎釣りのラインがストレートラインとほぼ同じものになりますね。
ストレートラインの特徴は、なんといっても巻き癖が付きにくいところです。
巻き癖がつきにくいと、巻き癖をとる作業がなくなります。
現場について竿を伸ばし、テンカララインを竿に取り付け糸巻きから取り出した後は、すぐに釣りを始めることができるので、ストレス無く釣りをはじめられるですね。
このメリットは、テンカラの経験があればあるほど実感すると思います。
フロロカーボンよりハリが無く、伸縮性がないところもストレートラインの特徴ですね。
テンカラでストレートラインを使うメリット・デメリット
メリット
ストレートラインを使うメリットは、ストレスフリーで釣りをすることができるところです。
ストレートラインに巻き癖が付きにくいことは特徴のところで話しましたが、ほんとにこの点はテンカラをする上でものすごいメリットなんです。
巻き癖がついていることによって、竿を振る力がラインにうまく伝わらず、毛鉤が狙ったところにキャストできません。
また、テンカラでは毛鉤をポイントイにいかにナチュラルに流していけるかが大事なのですが、ラインに巻き癖が付いたままだと、それが原因で毛鉤がナチュラルに流れないんですね。
この二点が何を意味しているのか?
それは魚が釣れないということなんです。
ストレートラインは、この巻き癖による影響を受けませんので、より魚が釣りやすいラインということになりますね。
デメリット
では、ストレートラインにデメリットはないのでしょうか?
あることはあります。
まず、フロロカーボンよりハリがないので、キャストの難易度が少し上がります。
また、ナイロンやフロロカーボンのラインと比べ伸縮性がないので、魚のアタリに合わせた時に合わせ切れが起こる可能性があります。
ですが、そもそもテンカラのキャストは、ある程度練習しないと難しいですし、合わせ切れのリスクもショックリーダーを使うことで解決できるので、そこまで気にしなくても良いかなと思います。
テンカラに適したストレートラインの種類とおすすめ
ストレートライン ナイロン組糸付き(3.5m/4m/5m)
ラインに巻き癖が付きにくいストレートラインの定番ラインです。
3.5m/4m/5mと長さが分かれており、テンカラで使用される竿の長さに合わせて作られているので、切ったり継ぎ足したりしなくても竿に取り付けるだけですぐに釣りをすることができます。
また、ナイロン製のショックリーダーを兼ねたマーカーがセットでついていますので、別で用意する必要もありません。
テンカラ初心者には非常におすすめなものになっていますね。
ストレートライン 10m巻
先に紹介した「ストレートライン ナイロン組糸付き(3.5m/4m/5m)」から、ナイロンの組糸を省いて10m巻になったものです。
マーカーやショックリーダーを別で用意する必要はありますが、自分にあったスタイルのストレートラインシステムを組みやすいので、テンカラを頻繁に楽しむ方にはこちらの方がコスパが良いかもしれません。
ストレートライン パワフル ナイロン組糸付き(3.3m/3.6m/4m)
「ストレートライン ナイロン組糸付き(3.5m/4m/5m)」がさらに使いやすく、パワーアップしたラインになります。
各竿に対応した長さに分けて販売されているところはそのままで、「ストレートライン ナイロン組糸付き(3.5m/4m/5m)」よりも太いサイズの素材を使用することでさまざまな竿へ適合性しやすいようになっています。
硬い竿にも対応できるのでより汎用性が高くなり、初心者にさらに扱いやすいラインになっています。
ストレートライン パワフル 10m巻
「ストレートライン パワフル ナイロン組糸付き(3.3m/3.6m/4m)」がより経験者向けになったイメージの商品ですね。
ナイロンの組糸はついていませんが、10mから好きな長さに切って使用することができ、好みのマーカーやショックリーダーと合わせて使うことができるので、自分好みのラインシステムを組むことができます。
攻めるポイントや魚種によってラインシステムを変えてみても良いかもしれませんね。
ストレートライン用マーカー
ストレートライン用マーカーはナイロンの組糸でできたラインです↓
高発色の目立つ色をしているので、マーカーとして視認性を高める役割があります。
また、マーカーは伸縮性のあるナイロン素材でできています。
伸縮性のあまりないストレートラインは、強い合わせを入れると合わせ切れをしてしまう可能性があります。
そこで、この伸縮性のあるマーカーをラインシステムに組み込むことによって合わせ切れを防ぐ効果を持たせることができるんです。
さらに、5センチごとに黒のマークが入っているので、簡易的なメジャーとして機能もあります。
結構便利に使うことができますよ。
テンカラのストレートラインの結び方
テンカラにおけるラインの取り付け方やはライン同士の結束は、テーパーラインやレベルライン、ストレートラインともに共通していますので、方法を一つ覚えておくと何にでも応用することが可能です。
詳しくは下記の動画にて紹介していますので、ぜひご覧ください。
リリアンへの取り付けからライン同士の結束までわかりやすく解説しているおすすめの動画です。
まとめ
レベルラインの唯一の欠点であるラインの巻き癖を克服したストレートラインは、テンカララインとして非常に優れたラインです。
せっかく大自然の中で癒されながら釣りをするんですから、ストレスフリーで釣りをしたいですよね。
ストレスなく使用できるこのラインは、きっとあなたのテンカラをより良いものにしていくための必要不可欠な道具となっていくでしょう。
テンカラのライン選びの参考になれば幸いです。
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