レジャーフィッシングにおいては対象魚が多種あり、それぞれに最適な専用竿が存在します。
しかしながら、釣種ごとに竿を揃えていたら出費はその分多くなるのは当たり前です。
できれば1本の竿で複数の釣種に対応させたいですよね。
そんな方に向けて、比較的オールラウンドに使える竿の選び方を解説していきます。
尚今回は、初心者の方でも簡単に数が釣れて楽める船釣りに限定して書いていきます。
おすすめの万能船釣り竿も掲載いたしますので是非参考にしてみてください。
- 元大手釣具メーカー勤務
- 釣り歴20年
幼い頃、父親に連れられて行ったハゼ釣りをきっかけに釣りに大ハマり。 釣り好きが高じて、学生時代に釣具店で働き、大学卒業後は約4年間 釣具メーカーにてリール開発をしておりました。 メーカー勤務時代に釣りの幅が大きく広がり、ジャンルを問わず旬の魚を追い求めています。
オールラウンドに使える船釣り竿の選び方
長さ
長さは2m前後をおすすめします。
長い竿、短い竿はそれぞれ一兆一旦です。
長いと扱いは難しいですが、その分大きく撓るので魚の急激な引きによる衝撃を吸収してくれます。
逆に短いと非常に扱い易いのですが、長い竿と比較すると衝撃の吸収がしにくくなり、バラしやすくなります。
その丁度良いバランスの取れた竿が2m前後なのです。
調子
調子は、7:3を選ぶのが良いでしょう。
調子は竿の撓り方を表す値です。
「〇:〇」の左の値が大きいほど穂先が大きく撓ります。(先調子)
逆に左の値が小さいと手元側から竿が全体的に大きく撓ります。(胴調子)
先調子の方が瞬時のアワセが必要な釣りに適しており、同調子の方がエサを飲ませる向こうアワセのような釣りに適しています。
これもまた、多くの釣りに対応できる丁度良い値が7:3なのです。
適合錘
適合錘号数は40~60号が背負えるのものをおすすめします。
メインの釣りが決まっている方は、その釣りで使用する号数に対応する竿が良いと思いますが、まだ決まっていない方は40~60号が背負えるものが良いでしょう。
これは、初心者でも取り掛かりやすい船でのライトゲームにて、よく使われる号数だからです。
この号数で対応できる主な釣種は、LTアジ、LTタチウオ、ウィリー五目、LTヒラメ、LTジギング等々、挙げたらキリがないくらい数多くの釣りに対応することができるのです。
オールラウンドに使える船釣り竿おすすめ8選
上級者の方は快適性や更なる釣果の向上を追及して専用竿を使用される方が非常に多いです。
そのため今回の記事は主に初~中級者の方に参考にして頂きたいと考えています。
初~中級者の方でも比較的購入しやすい低~中級価格帯を紹介していきたいと思います。
【プロマリン】
PGバトルスティックシップ(195L)
これから釣りを始める初心者の方におすすめの竿です。
こちらの竿は調子が6:4と食わせ重視ですが、操作性もそれなりに高く、扱い易い竿になっています。
こちらをおすすめする理由は何といってもその価格の安さです。
販売店によってまちまちではありますが、4000円程度で購入できる店及び通販が非常に多いです。
価格が安いからと言って粗悪品ではありません。
安価ではあるものの、一般的なレンタル竿より間違いなく高性能です。
正にコスパ最強なのです。
【ダイワ】
シーパワー73(30-210)
小物から大物まで幅広く対応できる初心者向け万能竿です。
この竿は対応錘号数は幅広く、PE3、4号といった少し太糸での釣りにも対応可能です。
非常にバットがしっかりしていて粘りがあるため、真鯛などの首振りも対応することができ、それによるバラしも軽減してくれます。
コマセ真鯛、ヒラメには特におすすめの1本です。
また価格も比較的安価ですので、是非候補の一つに入れて検討してみてください。
【ダイワ】
ライトゲームX・R(73 MH-190)
ダイワ船竿のエントリーモデルです。
長さ、調子、適合錘号数、どれも申し分のないスペックで、正に万能に使える船竿です。
価格も売価にして1万円程度と、初心者の方にもお求めやすい価格になっているのではないかと思います。
他メーカーの同価格帯にない特徴としては、ネジレに強いテクノロジーが搭載されていることです。
不意な大物が掛かるのも船釣りの面白いところですが、そんな魚が掛かった際にもパワー負けせずに、ネジレることなくしっかりと竿本来の性能を発揮してくれるのです。
【シマノ】
ライトゲームBB(TYPE73 MH195)
シマノの船竿エントリーモデルです。
シマノはエントリーモデルとうたって販売しておりますが、売価にして1万円台半ばですので中級者向けと言っても良いかと思います。
性能の特徴としては、耐久性が高いことです。
折れやすい穂先にグラスソリッドを使用しており、高耐久の性能を発揮しています。
不意な衝突や巻き込みは初心者に限らず多くの方に頻繁に起こりうる事象かと思います。
そんな時にも穂先が折れるリスクを軽減することができるのです。
【ダイワ】
アナリスターライトゲーム(73 MH-190・Y)
コスパ最強の高性能万能竿です。
こちらの竿は、個人的に1番と言ってよいほどおすすめしたい万能竿です。
持ち重りしないことに焦点を当てて設計された竿で、とにかく持った時に軽く感じます。
そして当然のように操作性が抜群です。
またその軽さと、穂先に搭載されたメガトップというダイワ独自のテクノロジーにより、感度の良さは高級価格帯と比較しても遜色無しです。
この価格でこの性能は申し分がありません。
初心者の方で何を買ったら良いか分からないと迷っている方には、とりあえずこちらがおすすめします。
【アルファタックル】
海人 モバイリーライトゲーム(73 185MH)
電車釣行におすすめのコンパクト収納タイプです。
3ピース仕様で仕舞寸法が66cmと、非常にコンパクトに収納が可能です。
ですので、手軽で女性一人でも行けると最近流行っている電車釣行にも最適です。
性能としては、コンパクトタイプではないものと比較するとどうしても滑らかな撓りという点で劣ってしまいます。
ですが、よほど大物を掛けて大きく撓らせるようなことがない限りは遜色なく使用できるでことしょう。
またこの竿は少し短めの185cmですので非常に扱い易く、特にLTタチウオやLTアジには非常におすすめです。
【シマノ】
ライトゲームSS(TYPE73 MH190 RIGHT)
長時間のシャクリによる疲労を軽減できる船竿です。
この竿には、Xシートというシマノ独自のグリップが搭載されています。
左右専用設計で、バーチカルな釣りに最適な形状になっています。
これによりグリップが握りやすくなり、操作性が良いのはもちろんのこと、釣り終わりの疲労をも軽減してくれるのです。
もちろん高感度でネジレにも強く、人間の使い易さに加えて対象魚を仕留める上で重要な性能もしっかりと兼ね備えています。
【ダイワ】
リーディング(73 M-190・V)
汎用性が非常に高く、上級者も納得のハイスペック万能竿です。
ハイスペックというだけあって、価格も3万円を超える中級者~上級者モデルと言ってよい1本でしょう。
穂先にはAGS、そしてメタルトップ等数多くのダイワテクノロジーがあらゆる箇所にふんだんに搭載されています。
それによって非常に高感度に仕上がっており、他の竿では感じ取れない魚の小さなアタリも逃しません。
最初から良いものが欲しいという初心者の方も、これがあれば長いこと満足して使い込めること間違いなしです。
まとめ
ここまで万能竿について解説してきましたが、各釣種における快適さに関しては専用竿には敵いません。
当たり前ではありますが、追及すればやはり専用竿が最も適しているのです。
ですので既に釣り歴が長く、自分が得意とする釣りが明確になっている方には、専用竿をおすすめします。
しかしながら、まだ得意・頻繁に行く釣りが明確になっておらず、極力予算を抑えて色々な釣種を経験したいという方は、是非当記事を参考にして船用万能竿を選んで頂ければと思います。
万能な船釣りの竿の購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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