ノートPCはスリム且つ軽量なボディで携帯性の高さを実現しており、あらゆるシーンで活躍できるアイテムです。
しかし、デスクトップPCとは違い、内部からのパーツ増設や拡張は難しく、基本的には初期スペックでの運用に限定されてします。
近年はVRコンテンツ等も多く普及しており、グラフィックを強化したいと後付けグラボを検討される方もいるでしょう。
そこで本記事では、価格が安いノートPC用後付けグラボをおすすめ製品を紹介し、メリットデメリットや選び方を解説します。
目次
- 1 ノートPC用後付けグラボとは
- 2 安いノートPC用後付けグラボを使うメリット
- 3 安いノートPC用後付けグラボを使うデメリット
- 4 予算を安いノートPC用後付けグラボの選び方
- 5 安いノートPC用後付けグラボおすすめ12選
- 5.1 【StarTech.com】TB31PCIEX16
- 5.2 【OWC】Mercury Helios 3S(AMU-HELIOS3S)
- 5.3 【OWC】Mercury Helios FX
- 5.4 【SPARKLE】TBX-240FU
- 5.5 【SPARKLE】TBX-750FA
- 5.6 【AKiTiO】Node(AMU-NODE-T3IA-AKTJ5)
- 5.7 【AKiTiO】Node Titan(AMU-AKTNPTNT3)
- 5.8 【AKiTiO】Node Lite
- 5.9 【SONNET】eGPU Breakaway Box 750(GPU-750W-TB3)
- 5.10 【Razer】Core X(RC21-01310200-R3U1)
- 5.11 【Razer】Core X Chroma(RC21-01430100-R3J1)
- 5.12 【SAPPHIRE】GEARBOX TW/JP(34263-02-54G)
ノートPC用後付けグラボとは
ノートPCは携帯性に特化しており、気軽に持ち運んで運用できるアイテムですが、内部からのスペック強化の難しさが欠点でした。
ですが、ノートPC用後付けグラボはケーブル1本で接続し、外部から簡単にスペックを強化できます。
使用しているOSに対する互換性のチェックは必須ですが、気軽に性能を底上げできるのは大きな強みです。
基本的にデスクトップPCと比べるとコストが掛かり気味なノートPCですが、安い価格で導入できる製品も増えつつあります。
「デスクトップを購入する余裕が無いけどグラフィックを強化したい」というノートPCユーザーにイチオシのアイテムです。
安いノートPC用後付けグラボを使うメリット
ノートPCは携帯性と実用性のあるスペックを兼ね備えており、多岐に渡る用途で活躍できますが、拡張性の低さが欠点です。
しかし、ノートPC用後付けグラボは外部からグラフィックの強化が可能であり、拡張性の低さをカバーしてくれます。
ケーブル1本で増設できるため、デスクトップPCのような難しい知識や経験無しで気軽に増設可能な点が最大の強みです。
また、DisplayPortへの接続も可能になるため、ゲーミングモニターと接続して高フレームレート出力も狙えます。
ケーブル1本で取り外しが可能であり、使用時以外は取り外して保管できるため、邪魔になる心配もありません。
安いノートPC用後付けグラボを使うデメリット
価格が安いノートPC用後付けグラボは気軽に拡張しつつ、使用時以外は別で管理できる便利なアイテムです。
しかし、単体サイズと重量が非常に大きく、ノートPCの携帯性を損ねてしまうため、自宅での運用に限定されてしまいます。
さらにノートPC用後付けグラボはGPUボックスだけでなく、別途グラボを用意する必要があるため、総合的なコストも掛かります。
また、単にグラボを増設しても性能が向上するわけではなく、CPUなどのその他パーツとの相性の考慮も必須です。
価格が安い製品も増えつつはありますが、GPUボックス単体でも最低4万円程度の予算を確保しておきましょう。
予算を安いノートPC用後付けグラボの選び方
電源容量で選ぶ
ノートPC用後付けグラボは製品によって供給できる電源容量が異なるため、グラボに見合った電源容量の選択が必須になります。
20W~700Wと電源容量の幅は非常に広く、ハイエンドグラボを運用したいなら300W以上は必要です。
逆にローエンドグラボなら20Wでも稼働できるケースもありますし、ミドルなら100Wで充分に稼働できます。
ご自身が搭載したいグラボに必要な電源容量をチェックし、余裕を持てる製品の選択がおすすめです。
拡張ポートで選ぶ
ノートPC用後付けグラボはノートPCのグラフィックを強化できますが、中にはポート拡張に対応した製品も登場しています。
ノートPCにも拡張ポートは用意されているため、必須ではありませんが、接続デバイスが多いと不足してしまう恐れがあります。
マウスやキーボードをはじめ、さまざまなデバイスの接続を考えているなら、拡張ポートが充実した製品がおすすめです。
必ずご自身が使用するデバイスをチェックし、最適な種類とポート数を備えた製品を選択しましょう。
サイズで選ぶ
ノートPC用後付けグラボはボックスによってサイズが異なるため、使用するグラボに合うサイズの選択が必須です。
トリプルファンのグラボに対し、デュアルファンまでしか収まらないサイズでは無駄なコストが掛かってしまうだけになります。
サイズが大きい分には問題ありませんが、重量が重たくなりますし、保管場所を圧迫してしまう恐れもあります。
ご自身が使用するグラボのサイズと比較し、収まりの良いサイズを選択するのがおすすめです。
メーカーで選ぶ
価格が安いノートPC用後付けグラボはデバイスメーカーを中心に登場しており、製品数も豊富です。
しかし、国内では聞き馴染みがないメーカーも多く、メーカー選びは慎重に行わなければ失敗してしまう危険性も秘めています。
メーカー選びで失敗しないためには、レビュー評価だけでなく、メーカーサイトもチェックするのがベストです。
「StarTech.com・OWC」はPC周辺機器で実績を上げているため、必ず確認しておきましょう。
安いノートPC用後付けグラボおすすめ12選
【StarTech.com】
TB31PCIEX16
アルミニウム素材をスリムボディで仕上げつつ、内蔵ファンで冷却性能を向上させたGPUボックスです。
長さ20cmまでのシングルグラボに対応しているため、ミドルスペックの実現を可能にしつつ、コスト面でも優れています。
DisplayPortが標準で搭載されており、ノートPCながらもグラボの性能を最大限発揮できる1台です。
サイズ/重量 | 28×14.2×8.1cm/1.6kg |
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拡張ポート | Thunderbolt/DisplayPort |
電源容量 | 65W |
【OWC】
Mercury Helios 3S(AMU-HELIOS3S)
高さを抑えることでサイズをコンパクトに抑えつつ、ゆったりとした拡張スペースを確保したGPUボックスです。
Thunderbolt接続でノートPCのスペックを底上げしつつ、給電が行えるのでバッテリー管理の手間も掛かりません。
予備のThunderboltポートでデバイスを接続しつつ、DisplayPortでモニターにもこだわれる点が好評です。
サイズ/重量 | 23.3×14.3×8.2cm/3kg |
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拡張ポート | Thunderbolt/DisplayPort |
電源容量 | 85W |
【OWC】
Mercury Helios FX
厚みと大きさがしっかり確保されており、デュアルファン~フルサイズまでのグラボを搭載できるGPUボックスです。
NVIDIA/AMD製グラボはもちろんですが、RED ROCKETのようなマイナーなPCleカードにも対応しています。
内部には効率良く熱を排出できるファンを採用しており、長時間負荷を掛け続けても安定動作が期待できる1台です。
サイズ/重量 | 34×20×18.5cm/3.2kg |
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拡張ポート | 無 |
電源容量 | 550W |
【SPARKLE】
TBX-240FU
ゆったりとしたサイズを確保しつつ、細長い形状に仕上げることで適応力を高めたGPUボックスです。
最大8ピン補助電源だけでなく、2スロットを占有するサイズまで対応しているため、ハイスペックなグラボも搭載できます。
Thunderbolt3ポートをはじめ、USBやLANポートも用意されており、快適な環境構築に最適です。
サイズ/重量 | 21.5×15.3×6.8cm/2㎏ |
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拡張ポート | Type-A/LANポート |
電源容量 | 150W |
【SPARKLE】
TBX-750FA
デュアルファンサイズまでのグラボに対応しており、各種拡張ポートを充実させたGPUボックスです。
Thunderbolt3で接続時に最大85Wで端末への給電が行えるため、ノートPCのバッテリー管理に手間が掛かりません。
背面と側面にはしっかりと通気口が確保されているので、長時間ゲームに熱中しても熱によるリスクが少ない点も魅力です。
サイズ/重量 | 32.6×17×5.8cm/5kg |
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拡張ポート | Type-A/SDスロット/LANポート |
電源容量 | 750W |
【AKiTiO】
Node(AMU-NODE-T3IA-AKTJ5)
ゆったりとした内部サイズが確保されており、フルサイズまでのグラボを搭載できるGPUボックスです。
補助電源も8ピン×2が用意されているため、RTXシリーズのようなハイエンドグラボでパフォーマンスアップが期待できます。
拡張ポートは用意されていないため、グラボにのみ特化したGPUボックスをお求めの方におすすめです。
サイズ/重量 | 42.8×22.7×14.5cm/6.5kg |
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拡張ポート | 無 |
電源容量 | 500W |
【AKiTiO】
Node Titan(AMU-AKTNPTNT3)
ガンメタリックデザインで耐久性を高めつつ、取っ手付きで携帯性も考慮されたGPUボックスです。
8ピン×2までの補助電源が接続できるため、RTXシリーズ等のハイエンドなグラボを搭載し、パフォーマンスアップが期待できます。
本体底面には大型ファンを2基採用しており、効率の良い排熱性で安心して利用できる点が魅力です。
サイズ/重量 | 35.7×26.6×13.5cm/4.8kg |
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拡張ポート | 無 |
電源容量 | 650W |
【AKiTiO】
Node Lite
2スロットまでのグラボに対応しており、メタリックな外観でカッコよく仕上げたGPUボックスです。
インテリアとしてもマッチしやすく、予備のThunderbolt+DisplayPortで拡張性も強化されています。
別途で電源を確保する必要はありますが、優れた排熱性でパフォーマンスを安定させられる1台です。
サイズ/重量 | 33×26.1×10.9cm/2.8kg |
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拡張ポート | Thunderbolt/DisplayPort |
対応OS | 25W |
【SONNET】
eGPU Breakaway Box 750(GPU-750W-TB3)
温度感知で自動調節可能な大型ファンを採用しており、ハイエンドグラボも確実に冷却できるGPUボックスです。
Thunderbolt接続時の端末への給電をはじめ、パフォーマンスと利便性を確実にパワーアップできます。
内部サイズは小さく、シングルサイズに限られてしまうため、シングルファンの運用を検討している方におすすめです。
サイズ/重量 | 34×20.3×18.4cm/5kg |
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拡張ポート | 無 |
電源容量 | 475W |
【Razer】
Core X(RC21-01310200-R3U1)
最大3スロットサイズのグラボに対応しつつ、取っ手付きで扱いやすく仕上げたGPUボックスです。
サイズは大きいため、携帯性には欠けてしまいますが、グラボ次第ではデスクトップPC並みのパフォーマンスが期待できます。
アルミニウムボディにメーカーロゴが刻印されており、性能だけでなく、デザインにこだわられている点もポイントです。
サイズ/重量 | 37.4×23×16.8cm/6kg |
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拡張ポート | 無 |
電源容量 | 650W |
【Razer】
Core X Chroma(RC21-01430100-R3J1)
黒を基調に落ち着いたデザインで仕上げつつ、RGBライトでおしゃれを演出してくれるGPUボックスです。
頑丈なアルミボディで耐久性を高めつつ、側面や背面に配置された通気口が高い排熱性も実現しています。
Type-Aポート×4つ、LANポートまで搭載されているため、ノートPCだけでは不足しがちだった部分を補える点も魅力です。
サイズ/重量 | 37.4×23×16.8cm/10.2kg |
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拡張ポート | Type-A/LANポート |
電源容量 | 700W |
【SAPPHIRE】
GEARBOX TW/JP(34263-02-54G)
デュアルファンサイズまでのグラボに対応しており、300Wまでの電源をサポートしてくれるGPUボックスです。
側面と背面に確保された通気口により、長時間高負荷で使用しても熱が溜まりにくく、安定した動作を実現できます。
2つのType-Aポート+ギガビットLANポートも確保されており、拡張ポートの役割も担ってくれる1台です。
サイズ/重量 | 30×20.4×13.8cm/4.8kg |
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拡張ポート | Type-A/LANポート |
電源容量 | 300W |
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