液タブはデジタルイラスト制作に欠かせないアイテムですが、使用するにはPC端末との連携が必須になります。
しかし、デスクトップ・ノートに関係無く、PCは高価なアイテムとなるため、手が出せない方も多いでしょう。
候補に挙がるのがiPhoneやAndroid等のスマホ接続が行える液タブですが、製品選びで迷う方もいると思います。
そこで本記事では、スマホ接続可能な液タブおすすめ製品を紹介し、メリットデメリット・選び方も解説します。
目次
- 1 スマホ接続可能な液タブを使うメリット
- 2 スマホ接続可能な液タブを使うデメリット
- 3 スマホ接続可能な液タブの選び方
- 4 iPhoneに接続して使用できる?
- 5 スマホ接続可能な液タブおすすめ10選
- 5.1 【UGEE】U1600
- 5.2 【VEIKK】11.6インチ 液タブ(VK1200 V2)
- 5.3 【VEIKK】21.5インチ 液タブ(VK2200pro)
- 5.4 【Wacom】Wacom One(DTC133W1D)
- 5.5 【HUION】Kamvas 13
- 5.6 【HUION】Kamvas Pro16(GT1602-JP-PSE)
- 5.7 【HUION】Kamvas 24 Plus(GS2402-JP)
- 5.8 【XPPen】Artist 12(JPCHCD120FH_JP)
- 5.9 【XPPen】Artist 13セカンド(JPCD130FH_BKJP)
- 5.10 【Artisul】SP1603
スマホ接続可能な液タブを使うメリット
スマホ接続が行える液タブは自宅使用だけでなく、セットで持ち運んで作業空間を構築できるアイテムです。
スマホは日常的に持ち歩くアイテムのため、負担は掛かりませんし、液タブも大きめのバッグがあれば十分に収納できます。
スマホは画面が小さいため、作業効率やクオリティも低くなりがちですが、液タブなら広い作業領域で効率的に作業が進められます。
自宅での作業に息が詰まってしまった際、カフェ等に寄って気分転換しつつ、作業に集中できるのが強みです。
また、スマホ使用を想定した製品は小さめのサイズが多く、大きいサイズを除いて安価で入手しやすいという点もメリットです。
スマホ接続可能な液タブを使うデメリット
スマホ接続が行える液タブはあらゆるシーンで作業空間を構築できますが、精密機器のため、持ち運びには故障のリスクが伴います。
振動や衝撃等を吸収できるケースやバッグを使用し、安全に持ち運ぶ等の対策が必須になる点に注意です。
スマホに対応した液タブは大きくても13インチ程度に限られるため、大きめのイラスト制作には向いていません。
また、スマホと接続して液タブを使用する場合、スマホのバッテリー消費が加速してしまうため、屋外で使用する際には要注意です。
あくまでもパソコンが用意できない方向けの選択肢であり、パソコン運用と比べると不自由な点は想定しておきましょう。
スマホ接続可能な液タブの選び方
モニターサイズで選ぶ
スマホ接続に対応した液タブのサイズですが、11インチ~20インチ越えの幅で展開されています。
15インチ以下はタブレットよりも少し大きい程度のサイズであり、小さめのバッグでも収納できるのが強みです。
15インチ以上はノートパソコンと同等のサイズとなるため、持ち運びには収納力のあるバッグが必須ですが、作業領域を広く確保できます。
携帯性を重視するなら15インチ以下、広い作業領域を確保するなら15インチ以上がおすすめです。
機能性で選ぶ
液タブには様々な機能が搭載されており、多機能であるほどにパフォーマンスを発揮できるのが特徴です。
筆圧感知はペン圧を自動で読み取って太さを調節できますし、傾き検知はペンの角度に対して正確な濃さを表現してくれます。
ショートカットキーは数が多いほどに操作性を高められるため、集中状態の維持や作業効率アップに最適です。
機能は多いに越したことはありませんが、価格も比例して高騰するため、予算と相談して選択しましょう。
色域カバー率で選ぶ
液タブでイラストを執筆する際、色の表現に大きく影響を与えるのが色域カバー率の規格と数値です。
sRGB・Adobe RGB・NTSCの3規格が存在していますが、コストが抑えられる規格がsRGBです。
Adobe RGBとNTSCは色の表現幅が広く、印刷した際も違いが生じにくい規格ですが、価格が高騰する傾向にあります。
数値が高いほどに表現力も高まるため、予算と相談しつつ、カバー率が高い製品を選択しましょう。
メーカーで選ぶ
スマホ接続可能な液タブは多数のメーカーが取り扱っており、豊富なラインナップが展開されています。
しかし、同じ価格帯でもメーカーによって性能に差が生じることもあるため、製品選びで失敗しないためにはユーザー選びが重要です。
レビュー評価を参考にしても迷ってしまう場合、国内でも高い人気を獲得しているWacomがおすすめです。
HUIONやXPPenも国内外から高い支持を獲得しているため、候補に入れておきましょう。
価格帯で選ぶ
スマホ接続可能な液タブは年々製品数が増加傾向にあり、1万円台~4万円以上と幅広い価格帯で展開されています。
低価格帯に分類されるのは1万円台~2万円ですが、機能性や操作性が最低限となる点には注意です。
利便性を重視する場合、最低でも2万円以上の予算が必須となり、パフォーマンスを求めるならより高額なコストが掛かります。
ご自身が確保できる予算を加味しつつ、製品詳細をチェックし、手が届く範囲から理想の製品を選択しましょう。
iPhoneに接続して使用できる?
スマホ対応液タブは多数登場していますが、Android対応が多く、iPhone対応はな無いのか、気になる方も多いでしょう。
結論からになりますが、現時点ではリリースされていないため、iPhoneに接続して運用するのは不可能です。
今後リリースされる可能性はありますが、現時点でiPhoneでの使用を前提に探している方は別の手段を検討しましょう。
解決策としては液タブではなく、ペンタブならiPhone対応製品がリリースされているため、妥協案として検討するのはアリです。
注意点としては液タブのように作業領域を拡大できるわけでは無く、自由度が低いため、満足できない可能性があります。
スマホ接続可能な液タブおすすめ10選
【UGEE】
U1600
IPSパネル+アンチグレアフィルムを採用しており、視認性を高めつつ、疲労軽減が期待できる液タブです。
利便性に優れたスタイラスペンが付属されており、豊富なペイントソフトを活用してイラスト制作のクオリティを引き上げてくれます。
高コントラスト比率+Adobe RGB94%カバー率により、繊細で深みのある表現力も好評です。
モニターサイズ | 11.9インチ |
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サイズ/重量 | 32.4×20.9×1.5cm/780g |
色域カバー率 | Adobe RGB94% |
【VEIKK】
11.6インチ 液タブ(VK1200 V2)
11.6インチ+スリムフォルムで携帯性を高めつつ、ショートカットキーで操作性を高めた液タブです。
IPSパネル+アンチグレアフィルムで設計されており、あらゆる角度から視認しやすく、目に掛かる負担も抑えてくれます。
筆圧検知+傾き感知でペン圧を正確に認識してミスを抑えつつ、ショートカットキーで作業効率を高めてくれます。
モニターサイズ | 11.6インチ |
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サイズ/重量 | 31.9×19×1.2cm/750g |
色域カバー率 | NTSC72% |
【VEIKK】
21.5インチ 液タブ(VK2200pro)
15度~85度まで自在に調節できるスタンドが付属されており、長時間使用時の疲労軽減を考慮された液タブです。
21.5インチ大画面で作業領域を広く確保できるため、面倒な拡大や縮小の手間が掛からずに作業効率アップが期待できます。
ズームイン/アウトをはじめ、豊富なショートカットキーを活用して理想の操作性を追求できる点も魅力です。
モニターサイズ | 21.5インチ |
---|---|
サイズ/重量 | 55×37×1.7cm/5kg |
色域カバー率 | NTSC92% |
【Wacom】
Wacom One(DTC133W1D)
PC端末をはじめ、AndroidOSへの互換性を持ち、あらゆるシーンで作業空間を構築できる液タブです。
筆圧検知+傾き感知機能により、力の入れ具合や角度を正確に感知できるため、滑らかな書き心地で正確に入力できます。
イラストを保存できるアプリとの連携が可能なだけでなく、イラスト向けソフトウェアライセンスが付属されている点も魅力です。
モニターサイズ | 13.3インチ |
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サイズ/重量 | 33.6×22.2×1.2cm/2kg |
色域カバー率 | sRGB99% |
【HUION】
Kamvas 13
改良されたスタイラスペンを採用し、Pen Tech3.0技術で執筆時の遅延軽減を可能にした液タブです。
8192レベルの筆圧検知+傾き感知機能により、滑らかな書き心地と正確な執筆が行えるため、作業時のミスを軽減できます。
Adobe RGB92%カバー率で深みのある色味を表現しつつ、アンチグレアフィルムで目にかかる負担も抑えてくれます。
モニターサイズ | 13インチ |
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サイズ/重量 | 36.7×21.7×1.2cm/980g |
色域カバー率 | Adobe RGB92% |
【HUION】
Kamvas Pro16(GT1602-JP-PSE)
15.8インチサイズ+スリムフォルムで携帯性を高めつつ、広い作業領域を確保できる液タブです。
液タブの中でも上位となる2.5K解像度を採用しており、sRGBカバー率145%でグラフィック品質を向上させています。
自在に割り当てられる8つのショートカットキーを活用し、作業効率を大きく引き上げてくれる点も好評です。
モニターサイズ | 15.8インチ |
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サイズ/重量 | 43.8×25.1×1.2cm/1.4kg |
色域カバー率 | sRGB145% |
【HUION】
Kamvas 24 Plus(GS2402-JP)
24インチ+2.5解像度で設計されており、広い作業領域と圧倒的なグラフィックを両立させた液タブです。
人間工学に基づいたチルトスタンドが付属されており、ラクな姿勢を維持しやすく、高い排熱性能で動作の安定性も確保されています。
高額なコストが掛かるため予算の確保が必須ですが、高いパフォーマンスを求める方に最適な一台です。
モニターサイズ | 23.8インチ |
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サイズ/重量 | 60.4×35.8×2.8cm/5.6kg |
色域カバー率 | sRGB140% |
【XPPen】
Artist 12(JPCHCD120FH_JP)
11.9インチコンパクトサイズを軽量で設計されており、あらゆるシーンに携帯できる液タブです。
スマートチップ搭載スタイラスペンにより、検知能力を強化しつつ、筆圧検知と傾き感知で正確性も向上させています。
Adobe RGB94%で鮮やかな色味の表現が可能であり、Androidを使用した作業効率を引き上げてくれる一台です。
モニターサイズ | 11.9インチ |
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サイズ/重量 | 34.6×20.9×1.5cm/880g |
色域カバー率 | Adobe RGB94% |
【XPPen】
Artist 13セカンド(JPCD130FH_BKJP)
X3チップ搭載スタイラスペンを採用しており、信号送信時の遅延を極限まで抑えた液タブです。
13.3インチサイズ+軽量で設計されており、ラクに持ち運べるため、あらゆるシーンで作業空間を構築できます。
筆圧検知+傾き検知で滑らか且つ正確な執筆を可能にしつつ、Adobe RGB96%カバー率で深みのある色彩を表現できます。
モニターサイズ | 13.3インチ |
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サイズ/重量 | 37×22×1.2cm/1.8kg |
色域カバー率 | Adobe RGB96% |
【Artisul】
SP1603
バランスの良い15.6インチを採用しており、広い作業領域と負担が掛からない携帯性を両立させた液タブです。
アンチグレアフィルムで長時間使用しても負担が掛からず、様々な付属アイテムで作業をサポートしてくれます。
拡大縮小が行えるリングホイールをはじめ、豊富なショートカットキーで操作性を向上させている点もおすすめです。
モニターサイズ | 15.6インチ |
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サイズ/重量 | 45.7×25.7×0.9cm/1.34kg |
色域カバー率 | sRGB128% |
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