足とペダルを固定するためのビンディングペダルは、ペダリングで引き足が使えたり、乗車中に足がズレる危険を回避する役割があります。
ビンディングペダルはシマノやTIMEなどさまざまなメーカーがありますが、グレードが高い軽いモデルに変えることでロードバイクの軽量化が可能です。
この記事では、ロードバイク用の軽いビンディングペダルをお探しの方に向けて、軽いペダルのメリットやデメリット、選び方のポイントを解説します。
記事の最後には、軽量なおすすめビンディングペダル10選もご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
軽量のロードバイク用ビンディングペダルを使うメリット
ペダリングが軽くなる
ロードバイクにおいてペダリングは踏み込むだけでなく、足を踏み込んだ後の「引き足」も大切な技術です。
また、ロスなくペダリングを推進力に繋げるためには、ペダルを綺麗に回す必要があります。
ペダルが軽量化されることで、踏み込むだけではない技術的なペダリングがしやすくなります。
ペダルと併せて、シューズも軽量化するとより効果的です。
ロードバイク全体の軽量化につながる
ロードバイク用のビンディンペダルはフラットペダルと比べてサイズが小さく、重量も軽い傾向にあります。
完成車についているフラットペダルは左右合わせて500g前後しますが、ビンディングペダルであれば250g前後と一気に軽量化可能です。
エントリーロードバイクの軽量化をお考えであれば、軽量なロードバイク用ビンディングペダルが効果的です。
洗練されたデザインが多い
ビンディングペダルの中でも軽量なモデルは、各メーカーのハイグレードモデルになります。
ハイグレードモデルは機能面はもちろんのこと、洗練されたかっこいいデザインであることが多いです。
ビンディングペダルはメーカーによって形がかなり異なりますので、各メーカーの違いをよく比較してモデルを選びましょう。
軽量のロードバイク用ビンディングペダルを使うデメリット
軽量化の優先順位は低い
今お使いのペダルがフラットペダルであれば、ビンディングペダルに交換することによる軽量化効果はある程度見込めるでしょう。
しかし、既にロードバイク用のビンディングペダルをお使いであれば、軽量モデルに変えても、軽量化できる幅は限られてしまいます。
小さなペダルよりも、ホイールやハンドル、クランクなど大きな部品の方が、軽量化の費用対効果が高いかもしれません。
ロードバイクのデザインに反映されにくい
ビンディングペダルは、単体で見れば軽量なモデルはハイグレードでかっこいいデザインをしています。
しかし、ロードバイク全体で見た場合、ペダルはサイズが小さいためデザインの存在感は大きくありません。
ロードバイクのデザインをかっこよくしたいのであれば、ホイールやサドルなど、見た目のインパクトがある部品の交換がおすすめです。
軽量のロードバイク用ビンディングペダルの選び方
重さを確認する
軽量なビンディングペダルをお探しであれば、左右合わせて250g前後が一つの目安です。
価格は高くても最軽量級のビンディングペダルをお求めなら、左右で200gを切るようなハイエンドモデルが選択肢となります。
素材面では、軽量なモデルはカーボンやチタンといった軽量かつ高剛性な材料を使用しています。
ビンディングシューズとの相性をチェック
ビンディングペダルを足に固定するためには、クリートと呼ばれる部品をシューズの底に装着する必要があります。
ビンディングペダルとクリートは各社規格が異なり互換性がないので、購入したいメーカーのクリートがシューズに装着できるかをあらかじめ確認しましょう。
確認せずにビンディングペダルを購入してしまった後に、規格が整合せず泣く泣くシューズを買い直すといったことがないよう、注意が必要です。
種類を確認する
ビンディングペダルには、ロードバイク向けやマウンテンバイク向け、また片面タイプと両面タイプなど、さまざまな種類が存在しています。
軽量なビンディングペダルがいいのであれば、ロードバイク向けのビンディングペダル一択です。
ロードバイク向けのビンディングペダルは、プロのロードレーサーが早く走るために軽量化されている傾向にあります。
片面か両面かについては、メーカーによって最適解が異なりますので、個別に確認しましょう。
軽量ビンディングペダルのメーカーは?
軽量なビンディングペダルは、主に4つのメーカーから選ぶことになります。
1つ目が、言わずと知れたSHIMANOのビンディングペダルです。
2つ目が、高価格帯のフレームでも有名なTIMEのペダルです。
3つ目は、同じく高価格帯フレームで人気のあるLOOKのビンディングペダルが挙げられます。
4つ目は、丸型のデザインと両面固定可能な独自路線を歩む、SPEEDPLAYというメーカーです。
各社ともデザインや機能性に特徴がありますので、よく見比べてモデルを選びましょう。
軽量ビンディングペダルの価格帯は?
軽量なビンディングペダルは、各メーカーでもミドルグレード以上が主な選択肢になります。
ミドルグレードのビンディングペダルの価格帯は、およそ2万円前後が目安です。
ハイエンドモデルの価格帯は、一例としてシマノは3万円、TIMEは8万円ほどとメーカーによってかなりの差があります。
メーカーの違いによる金額と重量は必ずしも比例しませんので、重さや形状、価格などを比較してモデルを選びましょう。
軽量のロードバイク用ビンディングペダルおすすめ10選
メーカー・製品名 | 重量(左右) | 素材 | ペダル面 |
---|---|---|---|
SHIMANO ULTEGRA | 248g | カーボンコンポジット、ステンレス | 片面 |
SHIMANO DURA-ACE | 228g | カーボンコンポジット、ステンレス | 片面 |
LOOK KEO 2 MAX CARBON | 250g | カーボン | 片面 |
LOOK KEO BLADE CARBON | 230g | カーボン、スチール | 片面 |
LOOK KEO BLADE CARBON CERAMIC TI | 195g | カーボン、セラミック、チタン | 片面 |
TIME XPRO 10 | 226g | カーボン、スチール | 片面 |
TIME XPRO 15 | 174g | カーボン、セラミック、チタン | 片面 |
SPEEDPLAY ZERO | 222g | ステンレススチール | 両面 |
SPEEDPLAY COMP | 232g | クロモリ | 両面 |
SPEEDPLAY NANO | 168g | カーボン、チタン | 両面 |
【SHIMANO】
ULTEGRA(PD-R8000)
シマノのULTEGRAシリーズは、ハイエンドモデルのDURA-ACEに次ぐハイグレードモデルで、機能性と価格帯のバランスが取れた人気グレードです。
軽量化のためにカーボンコンポジットボディを採用し、耐久性に優れたステンレス製プレートで補強することにより剛性を高め、摩耗を軽減します。
ペダル左右の重量は約248gと、軽量なビンディングペダルとしても合格点の軽さです。
重量(左右) | 248g |
---|---|
素材 | カーボンコンポジット、ステンレス |
ペダル面 | 片面 |
【SHIMANO】
DURA-ACE(PD-R9100)
誰もが憧れるSHIMANOのハイエンドグレードDURA-ACEのビンディングペダルは、重量228gと他メーカーと遜色のないかなり軽量なペダルです。
SHIMANOの高い技術により、軽量化しても剛性が落ちないようバランスが最適化され、ワイドベアリングにより負荷を均一に分散します。
腰幅のあるサイクリストでも自然にペダリングできるよう、軸を4mm長くしたモデルも展開しています。
重量(左右) | 228g |
---|---|
素材 | カーボンコンポジット、ステンレス |
ペダル面 | 片面 |
【LOOK】
KEO 2 MAX CARBON
人気のフレームメーカーLOOKは複数のペダルをラインナップしていますが、KEO 2 MAX CARBONはミドルグレードながら左右で250gと軽量なモデルです。
過去モデルと比べてクリート接地面を25%拡大し、パワー伝達率を更にアップさせました。
レースからツーリングまで幅広い用途に対応するコスパの高いペダルとなっています。
重量(左右) | 250g |
---|---|
素材 | カーボン |
ペダル面 | 片面 |
【LOOK】
KEO BLADE CARBON
従来型のスチールベアリングアクスルボディに、コンポジット製ブレードを合わせることでコストを抑えました。
コンポジットブレードは、カーボンブレードよりも小さな力でペダルとクリートの脱着ができるため、女性や子どもにおすすめです。
ペダルの脱着しやすさに加えて、重量は左右で230gと他メーカーのハイエンドモデルに引けを取らない軽量なペダルです。
重量(左右) | 230g |
---|---|
素材 | カーボン、スチール |
ペダル面 | 片面 |
【LOOK】
KEO BLADE CARBON CERAMIC TI
LOOKが誇るハイエンドビンディングペダルで、重さは片方95g、左右で190gと他メーカーを圧倒する軽さです。
軽量かつ高剛性なカーボン、セラミック、チタンを余すことなく使用し、ペダリングパワーをロスなく推進力に変換するレーシングペダルです。
従来のスチールベアリングスルーアクスルから回転抵抗を18%削減し、ペダリングのエネルギーロスも最低限に抑えます。
重量(左右) | 195g |
---|---|
素材 | カーボン、セラミック、チタン |
ペダル面 | 片面 |
【TIME】
XPRO 10
TIMEのビンディングペダルは、縦に長いデザインが特徴的となっています。
ハイグレードモデルのXPRO10は、カーボンボディと中空スチールシャフトを採用することで、左右の重量を226gに抑えた軽量モデルです。
スタックの高さを低めにすることで、ライド中にソールを可能な限りペダル軸の中心に保ち、高いペダリング効率を実現しました。
重量(左右) | 226g |
---|---|
素材 | カーボン、スチール |
ペダル面 | 片面 |
【TIME】
XPRO 15
XPRO15はTIMEのハイエンドビンディングペダルで、片方で87g、左右で174gと超軽量なビンディングペダルです。
軽量かつ高剛性なカーボンブレードを覆うカバーは、カーボンを保護するだけでなく、計算された空力性能で空気抵抗を削減します。
高性能ベアリングと超軽量中空チタンシャフトや強固な構造など、TIMEのテクノロジーを惜しみなく投入した究極のモデルです。
重量(左右) | 174g |
---|---|
素材 | カーボン、セラミック、チタン |
ペダル面 | 片面 |
【SPEEDPLAY】
ZERO
丸型の小さなデザインが特徴的なSPEEDPLAYは、両面クリートに装着できるため向きを気にしないで済む点が好評です。
ミドルグレードのZEROはステンレススチールのペダルと、一体型のクリートシステムにより優れた伝達力と耐久性を発揮します。
重量も222gと軽量で、シリアスなレースからロングライドまで、幅広いシーンでライドをサポートしてくれます。
重量(左右) | 222g |
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素材 | ステンレススチール |
ペダル面 | 両面 |
【SPEEDPLAY】
COMP
COMPはスピードプレイの中で最もエントリー寄りのモデルですが、重量は232gと軽く、初級者から上級者まで幅広く愛されるペダルです。
独自のクリップインシステムはそのままに、シールドベアリングをリニューアルし耐久性と剛性を高め、メンテナンスフリーとした使いやすさも人気です。
ペダル本体には、安定性と信頼性の高いクロモリを採用しています。
重量(左右) | 232g |
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素材 | クロモリ |
ペダル面 | 両面 |
【SPEEDPLAY】
NANO
NANOはスピードプレイの技術を結集したハイエンドモデルで、カーボンやチタンなどの軽い材料を中心に採用し、左右の重量は最軽量級の168gとなっています。
3軸調整機能がある一体型のクリートシステムを採用し、最適なフィット感が得られるよう厳密な設定を行い、パワー伝達を向上させました。
パワーのかかるゴールスプリントや重量が大切なヒルクライム、疲労が溜まるロングライドまで、あらゆるシーンで活躍するペダルです。
重量(左右) | 168g |
---|---|
素材 | カーボン、チタン |
ペダル面 | 両面 |
まとめ
快適にロードバイクに乗るためにビンディングペダルは必須アイテムの一つです。
軽量化することでペダリングがよりしやすくなるなど、たくさんのメリットがあります。
ぜひこの記事をご覧になり、お気に入りの軽量なビンディングペダルが見つかれば幸いです。
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