スケボーデッキの中で太目に分類される9インチのデッキ。
安定性の高さから、トランジッションを得意とするスケーターに好まれているサイズです。
回し技は多用しない安定性に特化させたスケボーとなり、スノーボードのオフトレ等にも向いています。
移動に特化させたクルーザーにも使用され、スタンダードシェイプからオールドスクールシェイプまで多様なデッキが販売中です。
こちらの記事では、同じ9インチでもシェイプの違いによる乗り味の違い等をご説明しつつ、おすすめ10選をご紹介いたします。
目次
- 1 9インチのスケボーデッキを使うメリット
- 2 9インチのスケボーデッキを使うデメリット
- 3 9インチのスケボーデッキおすすめ10選
- 3.1 【POWELL PERALTA】Steve Caballero
- 3.2 【POWELL PERALTA】カラーバーストフライト(DCGAFLTCBI24720)
- 3.3 【CREATURE】アウトラインスタンプ
- 3.4 【CREATURE】マルティネス スタブ BQ
- 3.5 【ANTI HERO】CLASSIC EAGLE
- 3.6 【GIRL】BANNEROT VIBRATIONS OG LOVESEAT DECK
- 3.7 【MADNESS】MIND UNIVERSE
- 3.8 【MADNESS】COLUMN
- 3.9 【POLAR】SURF Jr.
- 3.10 【SANTA MONICA AIRLINES】BENNET HARADA
- 4 まとめ
9インチのスケボーデッキを使うメリット
安定性の高さ
現在販売されているデッキのメインサイズになるのは8インチで、9インチとは1インチ(2.54cm)もの違いがございます。
この違いは非常に大きく、足を置く面積が広くなるので、ハイスピード時にも安定感があり、安心して板の上に乗っていられます。
起伏のあるパークやランプなどのお椀上のセクションで滑るときには板を回す事は少なく、スケボーに求められる重要な要素は安定感です。
安定感がある事で自信をもってエントリーできるので、初めてスケボーに乗る方にも乗りやすいサイズとなります。
豊富なシェイプ
9インチの板と言えど、シェイプ(板の形状)は様々な物が存在し、長さによっても特性は変わってきます。
通常のスケボーのシェイプもあれば、テール側が魚の尾の様な形をしたフィッシュテールやオールドシェイプなどがございます。
どのシェイプを選ばれるかは、自身のやりたいスケボースタイルに合わせてお選びください。
特にフィッシュテールのデッキは、テール側の足の置く面積が広いので、スタンスを作った際にも高い安定感を得ることができます。
太い程にかっこいい
デッキは太くなればなるほど回し技がやりづらくなり、直線的なスケボースタイルの方が増えてきます。
ですが、9インチ台のデッキで回し技を得意とするスケーターもおり、そういった方達は熟練スケーターから高い評価を得ています。
なぜなら、周りがやらないことをやるスケーターは評価されやすいためです。
9インチのデッキでストリートスケートを行うスケーターはまだ少ないので、注目を集めるチャンスでもあります。
9インチのスケボーデッキを使うデメリット
デッキの重量が重くなる
8インチ前後のデッキと比べると、デッキに重量が出てきてしまいます。
デッキが重いと空中での操作が行いづらく、操作するのに力が必要です。
ですので、9インチのデッキは女性にはおすすめしていなく、体のしっかりとした成人男性におすすめのサイズ感となります。
スケボーコンプリートはトラックやウィールを軽くすることで総重量を軽くできます。
そのため、9インチのデッキを使用する際には、軽量化されたパーツの使用がおすすめです。
太くて回しづらい
板の表面積が広い分、足の裏が当たる面積が広いので、8インチのデッキと比べるとよりグリップが生まれるものです。
キックフリップ等でデッキを縦方向に回す際は、足首のスナップでデッキを振りぬきます。
その際に板が太いことで、強いグリップが生まれ、抜きづらくなります。
回ってしまえば、板が太い方がキャッチしやすく乗りやすいので、既に回しトリックをできる方にはおすすめです。
販売数が少ない
9インチのデッキは8インチと比べ需要が少ないためリリース数が少なく、同じ板を入手するのが難しいことがあります。
もし9インチのデッキでお気に入りの1枚が見つかれば、在庫があるうちにまとめ買いしてストックすることがおすすめ。
デッキの再販は珍しく、定番モデル以外は一度リリースしたら再生産が無いのでご注意ください。
9インチのスケボーデッキおすすめ10選
【POWELL PERALTA】
Steve Caballero
80年代スケートボードシーンの中心的存在で、今のスケボーを作り上げた伝説的ブランドPOWELL PERALTAによるデッキです。
当時最強チームとして名をはせたBONES BRIGADEのキーマン「スティーブ・キャバレロ」のシグネチャーデッキ。
全長が長いデッキですので、直進安定性に優れ、ハイスピード時の安定感が抜群です。
【POWELL PERALTA】
カラーバーストフライト(DCGAFLTCBI24720)
POWELLの最新技術により製作された、常識を覆すハイテクノロジーデッキです。
FLIGHTと称されたこのシリーズは、既存のデッキよりはるかに軽く、薄く作られています。
通常のデッキよりも2倍の耐久力を持つことを自社強度テストにより実証済みとなっており、強いポップが持続するのが特徴です。
【CREATURE】
アウトラインスタンプ
ホラー映画をサンプリングした特徴的なロゴグラフィック。
スケーター以外からの知名度も高いデッキブランド、CREATUREによるロゴデッキです。
他社のデッキと比べると硬めに作られているので弾きが良く、長期間使用してもへたりにくい特徴があります。
長さが8インチ台の板と変わらない短めの作りなので、初めて9インチを乗られる方にもおすすめです。
【CREATURE】
マルティネス スタブ BQ
ブラック×グリーンの組み合わせがいかにもクリーチャーらしい、Milton Martinezによるシグネチャーモデルになります。
同チームのプロスケーターSam Hitzによるアートワークを採用しており、フィッシュテールが付いたオールドスクールシェイプです。
全体的に絞っている箇所が無いので、9インチの中でも太く感じるデッキの作りとなっています。
【ANTI HERO】
CLASSIC EAGLE
カリフォルニアを代表するデッキブランドANTI HERO。
デッキブランドとしては珍しく、SUPREMEとのコラボレーション商品をリリースするなど、世界的に知名度の高いブランドです。
ジェネレーター製となっており、程よい柔らかさを残したデッキ。
そのため癖が無く、どなたでもすぐに足になじむ1枚となっています。
【GIRL】
BANNEROT VIBRATIONS OG LOVESEAT DECK
1993年にカリフォルニアで、プロスケーターのRick Howardと映画監督のSpike Jonesが手を組み発足されたデッキブランドGIRL。
トイレマークで有名なグラフィックを、サイケデリックな柄にアップデートしました。
90年代に流行したフィッシュテールを採用したオールドスクールシェイプです。
テール面が広いので、より高い安定感を得ることができます。
【MADNESS】
MIND UNIVERSE
奇抜なグラフィックのため、新しいブランドながらコアなファンが多い、MADNESSによるシェイプデッキ。
フィッシュテールはもちろん、多角形にシェイプされたノーズが面白い、見た目にも奇抜なデッキです。
ウィールを装着する部分の板を掘ることでウィールバイトを低減させる、ウィールウェル加工が施されています。
【MADNESS】
COLUMN
フットボールシェイプと呼ばれるアメフトボールの様な形状のデッキ。
90年代のストリートで使用されていたデッキを再現しています。
一番太い位置で9インチとなっているため、乗った印象は9インチよりも細く回しやすい形状です。
安定感と共に、回しトリックを練習したいとお考えの方におすすめのデッキとなります。
【POLAR】
SURF Jr.
スウェーデン出身のプロスケーターPntus Alv手掛けるデッキブランドPOLAR。
日本人プロスケーター三本木 心さんのシグネチャーモデルです。
ノーマルシェイプにウィールバイトを防ぐウェイールウェル加工が施された一枚。
アパレルも非常に人気の高いブランドで、特に感度の高いスケーターに好まれています。
おしゃれなデッキが欲しい方におすすめです。
【SANTA MONICA AIRLINES】
BENNET HARADA
サンタモニカを拠点に置く老舗デッキブランドSMAによる、日系プロスケーターBennet Haradaのシグネチャーモデル。
アメリカのブランドには珍しい、日本人アーティストを起用した和柄のデッキグラフィックになります。
ノーズテール共に四角くシェイプされているので安定感が高く、バーティカルスケートを練習したい方におすすめの一枚です。
まとめ
ハードウィールを付けてトリック用に組むも良し、ソフトウィールを付けてクルーザーとして遊ぶも良し。
安定性の高い9インチのデッキだからこそ、使用者のセッティング次第で様々な使い方ができます。
まだ使ったことがないという方は、この機会にぜひ一度9インチのデッキをお試しください。
9インチのスケボーデッキの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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